折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

地下鉄の話 銀座線  鉄写同好会

2017-05-11 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。

 


 

地下鉄銀座線 渋谷駅を発車した1000系車両。

渋谷駅地上3階のホームを発車した車両が

ゆっくりと明治通りを跨いで、やがて青山台地へ吸い込まれていく。

その光景を初めて見たとき、地下鉄が頭上を過ぎていく違和感とともに、

それがまるで、近未来の出来事のように思えたことをよく覚えている。

現在、その渋谷駅は大規模な再開発のさなかにある。

ご覧のように銀座線も工事現場の中を縫って走っているので、

残念ながら、かつて覚えた感慨は薄れている。

気になるのは再開発が完了した後のことだが、

聞くところによると、銀座線のホームは130mも移設されるとのこと、

例えそうであっても、あの「近未来の風景」だけはなんとしても残して欲しい。

そう願って止やまないのである。

 

さて。

「1000系車両」などと、さもわかったように書き始めたものの、実は車両オンチ。

見慣れたレモンイエローの車両がそう呼ばれていること、

そして、鉄道愛好者による人気投票で選ばれるブルーリボン賞に輝く名車両であることも

ごく最近知った次第である。

しかし、その評価を差し引いたとしても、個人的には銀座線は数ある地下鉄の中でも別格だと思っている。

東洋初の地下鉄で、開業以来今年で90年、現役ながら立派な鉄道遺産でもある。

しかし、思い入れが強いのは単に歴史があるからというだけではない。

ひとつには、亡くなった父が戦前の銀座線(東京地下鉄道)に勤めていて、

その話をさんざん聞かされていたことが影響していると思う。

さらに、私が初めて乗った地下鉄も銀座線で、

小学校5年生、夏の家族旅行、夜行で上野駅に着いた後、

銀座線で浅草へ向かったことを鮮明に覚えている。

そんなこんなの体験が、地下鉄といえば銀座線という思いにつながっているのだと思う。

ところで、そんな銀座線の1000系に特別仕様車両が投入されている。

鉄道新聞記事

初期の車両1000型の内外装を復刻したものだという。

ここまで徹底して復刻車両を作ったということ、

銀座線に強い愛着を感じている人が大勢いる由縁ということだろう。

 


なんとなくの選曲。

  An Old Fashioned Love Song/Three Dog Night

Comments (12)