折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

1970年の「こんにちは」

2017-05-24 | オトナの遠足

先の週末を利用して大阪へ。

毎月のように仕事で訪れてはいるが、ほとんどが大阪駅周辺で用を終えている。

さらに年に一度はプライベートでも出かけるが、

昼はユニバーサル・スタジオか海遊館、夜は道頓堀界隈といつも同じパターンに落ち着く。

とどのつまり、大阪については限られた知識しか持ち合わせていないのだ。

ということで今回の大阪。

「ディープな大阪を案内してやろう」

そんな友人の言葉に誘われてやってきたわけだが、それはあくまでも夜に限った話。

それなら昼だって、ふだん縁のないところへ行ってやろうと、

いろいろ思いをめぐらせた挙句、

出かける直前にようやく思いついたのが、「この場所」だった。

今は万博記念公園と呼ばれているが、

1970年(昭和45年)にEXPO’70、いわゆる大阪万博が開催されたことは言うまでもない。

日本が国際社会に復帰したのは、国際連合への加盟が認められた昭和31年ということになっているが、

庶民が国際社会への復帰を、明るい未来への予感とともに実感したのは、

東京オリンピックであり、それが決定的となったのが大阪万博ではなかったかと思う。

自分にしてもそう、無数の外国人が会場を闊歩する姿をかなり印象的なシーンとして覚えている。

まさに、大阪万博のテーマが「人類の進歩と調和」で、その象徴だったのが「太陽の塔」だった。

ふだん縁のない場所と書いたが、前にここへ来たのは1970年のこと。

つまりは中学生の修学旅行で訪れた万博以来で、実に47年ぶりとなる。

やがて半世紀。公園として整備された姿を眺めると隔世の感があるが、

それでも、「太陽の塔」はじめいくつか残されているモニュメントからは、

当時の前衛的なパビリオンや最先端の技術、

さらには、ここに集まった人々の熱狂ぶりを鮮明に思い出すことができる。

 

余談ながら。

万博記念公園でもうひとつ印象に残ったのがこの一画。

というか季節、旬の光景。

バラ園ではローズフェスタの真っ最中。

「世界の国からこんにちは」でもないが...

各国から集められた90種ものバラが咲き誇っていた。

金沢のバラの見ごろはこれからなので、ちょっと得した気分でもあったが、

陽ざしを遮るもののない園内は真夏の様相。

その暑さを一瞬忘れさせてくれる粋な心づかいが...

さて。

この日の大阪の最高気温は29.6度だったという。

流れる汗をぬぐいながら、EXPO’70の記憶をたどった万博記念公園。

何度も「太陽の塔」を見上げ、そのたびに「こんにちは」と1970年以来のあいさつを交わしていた。

そういえば、47年前のあの日もうだるような暑さだった。

 


1970年の名作映画「明日に向かって撃て」。

アメリカン・ニュー・シネマにありがちな行き場のないエンディングではあったが、

それでも、アメリカ開拓史上に実在した二人のギャングと

魅力的な女教師の三角関係をコミカルに描いた娯楽作だった。

そして、その主題歌が「雨にぬれても」(BJトーマス)

Rain Drops keep falling on my head

映画は観ていなくてもこの主題歌を知っている人は多いと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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