「9」のつく日は空倶楽部の日。
空倶楽部、今月のお題は一月一日の空。
この日の金沢は予報通りの冬空。
西高東低の気圧配置が日本列島を覆うと
縦に細かく並んだ等圧線に沿って大陸から日本に向かって強い北風が吹く。
この風が日本海を渡ることで大量の水蒸気を含み、
そして、列島の山岳地帯にぶつかることで日本海側に雨や雪を降らせる。
さらに、湿気をすっかり落としてさっぱりした風は「からっ風」となって
関東など太平洋側の地域に吹き抜ける。
前置きが長くなったが、それで金沢の一月一日の空はこうなった。
Sony α99 Distagon 24㎜ (f/5.6,1/160sec,ISO100)
自宅近く、金沢工業大学のキャンパスから眺めた空だ。
北陸の冬空をもう少し解説するが、
西高東低の気圧配置を気象写真で眺めると、
日本海上はおびただしい筋状の雨雲に覆われている。
実はこの状態が写真とも関係があって、
様々な厚みの雲が重なったり、わずかに青空がのぞいたり、
筋状の雲は日本海側特有の複雑な空を見せてくれる。
濡れた地面からご理解いただけるかもしれないが、
この写真は天候の合間を見て撮ったものだ。
陽がさしたと急いで出かけたのだが、
この数分後に空は真っ暗になり、間髪を入れずに猛烈な勢いでアラレが降ってきた。
「弁当忘れても傘忘れるな」...冬の北陸で出かける際の金言だ。
つまり、冬の北陸の天気はまったく予想がつかないわけで、
タイトル通り、まるで空が断続しているのである。
ということで、この日の気分はまさにこの曲「夢のカリフォルニア」。
The Mamas & the Papas - California Dreamin'
木々の葉は枯れ果て
空は灰色に覆われている
そんな冬の日に散歩に出かけたのだが
もしロスにいたなら、どんなに安らいで、そして暖かかっただろう
こんな冬の日はカリフォルニアを夢みている