400年の時を超えて、戦禍や大災害を免れてきた金沢。
ゆえに昔と変わらない風景が残る。
犀川大橋もそのひとつで、
このシリーズで紹介している絵葉書の中にもその姿があって、
例によって戦前のものと思われる。
絵葉書資料館 所蔵
思い返してみれば鉄骨の塗り替えなど化粧直しはあったものの
その姿はごく自然な街の風景として金沢人の目に焼きついている。
いったいいつ架橋されたものか、気になって調べてみたところ、
1924年(大正13年)とあるから、94年も前のことだった。
鉄橋には子供の頃から思い入れがあって、その中で一番のお気に入りが隅田川にかかる勝鬨橋なのだが...、
その勝鬨橋が架けられたのが1940年(昭和15年)というから
犀川大橋はそれよりも古い。
その長い歴史も意外だったのだが、
調べてみて、国の有形登録文化財に指定されていることを知り、
さらに驚いた次第である。
さて、その犀川大橋の現在の姿。
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/5.6,1/500sec,ISO100)
古い写真の解説に、
「堅牢第一を誇る犀川大橋」との記述がある。
94年経った今も国道157号線にかかる鉄橋として現役、
「堅牢第一」というキャッチフレーズに偽りなしである。
今日の金沢は満天晴れわたり、
最高気温も19度とのことで春の日和を存分に楽しむことができた。
まだ寒の戻りもあり、本格的な春到来には時間もかかるが、
こんな曲が聴きたくなる一日だった。
「緑の風のアニー」 ジョン・デンバー。
John Denver - Annie's Song
**絵葉書の掲載について
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ご厚意に感謝申し上げます。
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