折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

北前船の記憶が残る風景

2018-07-15 | 日常

海の日がからむ三連休。

予定といえば最終日のゴルフくらい...。

...くらい?!

確かにサラリーマンの遊びゴルフなど、「...くらい」程度の予定でしかないのだが、

この三連休の金沢の気温は連日33℃越え、

しかも、さえぎるものなく日の光と紫外線が降りそそぐ屋外に半日。

これはもう、荒行である。

それで昨日と今日は体力温存。

不要不急の外出は避け、撮りだめした写真の整理と決め込んだ次第だ。

 

ということで、昨日に引き続き、港の風景を。


Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/2.8,1/400sec,ISO100)  

 

「港」といっても、この水域は海ではなく河口である。

冬に荒れる日本海を想定してか、石川県では、直接、外海に開けた港は少ない。

最近、各地の北前船寄港地が日本遺産に指定されたとのことだが、

石川県にも長い海岸線に沿って北前船の寄港地が点在し、この港もそのひとつだ。

今は漁港となって、FRP製のシャープな船が停泊しているが、

かつてはこの河口も何艘もの北前船で賑わっていたはずだ。

数年前、当時さながらに再建された北前船を見たことがある。

船そのものはそう大きいものではなかったが、

何よりも、木で緻密に組まれた造形の美しさと、

また、それが荒波を蹴散らすように走るその頑強さに驚いたことをはっきり覚えている。

その北前船が、かつては大挙してこの河口を行き交いし、この街を賑わせていたのだ。

そんな、過ぎ去ったこの港の栄華を思うと、この静かな風景が感慨深いものに思えてきた。

 

さて...

すでに船は出港準備完了。

 


Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/2.8,1/400sec,ISO100)  

 

この時期の穏やかな日本海では、夜のイカ釣り漁が盛んだ。

日暮れとともに船はこの河口の港から漁場へと向かっていく。


1980年のスティービー・ワンダーのアルバム「ホッター・ザン・ジュライ(Hotter Than July)」からの選曲。

「7月より暑い」...って、どれだけ暑いんだ。

そんなタイトルとは裏腹に、夏の暑さを一瞬忘れさせてくれるのが、この「Lately」 


Stevie Wonder - Lately

次第に薄れゆく夏の光を眺めながら、ふとこの曲のメロディを思い出していた。

Comments (12)