毎月11日は「鉄写同好会」の日。
詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。
最近、東京への出張となると、ほとんどの場合は新幹線を利用する。
ところがこの日は、どうしても飛行機で帰る必要があって、浜松町へ。
フライト時間まで余裕があったので、すぐにモノレールに乗り換えることはせず、
貿易センタービルのテラスへ出てみることにした。
以前、飛行機をひんぱんに使っていたときは、
出張を終えたひととき、時間調整をかねて、よくここへ来たものだが、
おそらくは最後に訪れてから1年以上は経っていると思う。
つまり、ずいぶんと久しぶりに、都会の風景を楽しむ機会となったわけだ。
さて、どんな都会を楽しむことができるか。
まずは、ビルの谷間越しに東京タワーを間近に望むことができる。
そして、振り返れば、汐留の高層ビル群がそそり立つ。
さらに、その谷間に目を移して、頻繁に行き交う列車を眺めるのも楽しみのひとつである。
山手線に京浜東北線、東海道線を走る様々な列車に、圧巻は東海道新幹線のぞみ系車両。
おまけに鉄路をまたぐように、時折り、ゆりかもめも見える。
まさにここは、鉄道車両を眺めるに絶好の場所なのだ。
複数の路線が、しかも上下線で走る。
いわば、「開かずの場所」なのだが...。
RICOH GR DIGITAL Ⅲ f/5.6,1/32sec,ISO-64
ふと...。
その開かないはずの鉄路をひとり(?)京浜東北線の車体が走り抜けていく。
その日の東京はずっと厚い雲に覆われ、
空はもちろん、街にも目立った色彩を感じなかったせいか、
なんとなくもの悲しい街を、車体の青いラインが、鮮やかに流れていったのが印象的だった。
その印象を再現してみたわけだが...、
それは、たとえて言うなら、白昼夢のような光景。
そう感じていただけたなら幸いだ。
白昼夢とデジャヴはいっしょかな…?!
なんて考えながら、折にふれての選曲。
Déjà Vu Crosby, Stills, Nash & Young