わずかばかりの残照に秋の名残りを感じていた。
Sony α99 F2.8G/70-200㎜ (70mm f/9/400sec , ISO200)
空の写真がテーマのひとつとなっている。
ところが、この秋はすっきりしない天気が続き
とりわけ週末ともなると
決まったように台風がやって来るなど
荒れた天気となることが多かった。
晴れた空が必ずしも写真写りがいいわけでもないが
これだけ雲の多い空が続くと
抜けるような秋空を大きく撮りたくなる。
そして、秋も深まったその休日。
朝から快晴の空が広がってくれた。
海までは車で30分。
大きな空を撮るなら海と決めていたので
夕焼けに間に合うようにと
西の空を気にしながら向かったのだが...。
冬も近いこの頃となると、天気も長持ちはしてくれないらしい。
渚に出てみるとすでに水平線には厚い雲が立ち込めていて
沈みゆく陽の光を遮っている。
ところが、その時...。
それは落胆して帰ろうとした瞬間だった。
雲の合間から鋭く射した光が
波が引いた後の砂を金色に照らし始めていた。
ほんの一瞬の出来事。
秋の名残りとも思える光に急ぎカメラを向けたのだった。
晩秋の物悲しさを思いながら、ふと思い出した曲。
Hush-a-bye Seagull 宇崎竜童