折にふれて

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エッセル堤という風景 2

2023-07-17 | オトナの遠足

エッセル堤の突端で歩いてきた道を振り返ってみた。

渚からここまでは500m。遠く三国の街並みがまるで海に浮かんでいるようだ。

   

前項でも触れたが。

渚からながめるエッセル堤は海に張り出すアーチ状の構造物だが、

間近にするとその整然とした印象とは裏腹に

ごつごつとした岩が積み上げられていることがわかる。

堤が築かれた明治時代の頃はコンクリートの調達も困難だったはずだから、

おそらくは人力で岩を積み上げたのだろう。その難工事ぶりが窺えるのである。

美しさと無骨さ、そして人々の苦労が産業遺産として評価につながったのかもしれない。

   

あらためて突端から風景を。

   

エッセル堤としては突端だが、実はその先にも突堤が伸びている。

昭和23年。直前の福井地震による被災を修復するとともに新たな突堤が増築されたのだ。

その長さは400mを超えるというから、堤として海にせり出す部分の

総延長は1Kmにも及ぶことになる。

そして、日没が近いにも関わらず、新堤の上ではたくさんの人が釣りを楽しんでいる。

エッセル堤と新堤は、景観としてだけでなく、人気の釣りスポットとしても人々に愛されているのだ。

 

さて、その海の道を歩き終えようという頃、いよいよ陽が傾き始めた。

   

 

残念ながら、水平線上の雲が厚めだったので、

空が真っ赤に焼けることはなかった。

けれども、雲の合間から一瞬漏れた光はあたり一帯の雲を輝かせ

思わず声が漏れるほど印象的な空を演出してくれたのである。

 

 

余談だが...。

知人、友人との連絡手段としてlineを使ってもいるが

自分から発信することは少ない。

ところが、この日に限っては劇的な空の移り変わりを

感動のあまり連続投稿した。

受け取った人たちにとっては

着信音がうるさかっのでは...と所業の大人げなさに赤面した次第だ。

 

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