「9」のつく日は空倶楽部の日。
「空倶楽部」8月のお題は「青い空白い雲」。
青い空に白い雲がもくもくと湧く光景は
この時期なら毎日のように目にするから
そう難しくもない「お題」と思ったりもする。
けれども、それを特別な風景の中で、
また何か主題を入れ込んで、と意図すると
なかなか悩ましい。
その日の夕刻は、所用で東山へ。
伝統的建造物保存地区に指定されており、
藩政時代からの木造建築物が数多く保存されているので、
「金沢らしい風景」が残る場所のひとつと言っても過言ではない。
その街並みの上に広がる空を撮ろうと
勇んで出かけたはずだったが...。
なんと、昼に湧き上がった雲が消えてしまっている。
遅かったか...と、少し残念に思ったがその日は7月の終盤、
まだチャンスはある、と気を取り直し
何枚か空模様を撮り、別の機会にかけることにした。
ところがである。
その後、十日間ほどの余裕があったにもかかわらず、
週末勝負のサラリーマンに「湧き上がる雲」は巡って来なかった。
ということで、その日のカットで、もっとも「お題」に近いと思ったものをやむなく掲載。
浅野川を渡り、ひがし茶屋街へと続く「竹の橋」に広がる夕刻の空だ。
東山・竹の橋(金沢市)2021.07.30 18:20 Sony α7S2 FE2.8 16-35 GM (20㎜ ,f/8,1/125sec,ISO100)
ところで、その時。
この風景の中にあって、近頃あまり聞かなくなった言葉を思い浮かべていた。
「夕涼み」である。
夏の夕刻、夕飯を終えた後など家族で散歩に出かけたり
家の前で花火を楽しんだりもしたものだったが、
近年の異常ともいえる暑さ、さらに熱帯夜はそんな情緒を奪ってしまった。
「夕涼み」という言葉さえ長く忘れていたようだ。
この光景に向き合った時、
傾いた陽が欄干に落とす穏やかな影をファインダー越しに見つめながら、
顔や腕にあたる川風を感じていた。
そして、その涼しげな感触を楽しみながら、
「夕涼み」の記憶を手繰り寄せていたのである。
夏のドライブに欠かせない曲をひとつご紹介。
Her Town Too James Taylor and J.D. Souther
いかつい(?)男二人ながら、
アイコンタクトを取りながらのデユエットは
なかなか微笑ましい。
そして風貌に似合わず、力が抜けた爽やかな歌声が
火照りっぱなしの心と体を冷ましてくれるように思えるのである。
確かに 狙うとなかなか巡り合えない
『青い空・白い雲』ですが
今回のお写真は 金沢らしい風景を包む
真夏の空と陽射しをしっかり捉えてらっしゃると
思います!
「夕涼み」をはじめ 風情のある言葉や行いを
すっかり忘れてしまったのは コロナのせい
だけではありませんね…。
そうですね!いつでも撮れると思っていたら‥おっととなりますね。
優しい風景ですね。夕方、家族と散歩!昔は夕立が当たり前のようにあり‥その後のちょっと涼しくなった頃に家族で散歩!なんか‥そんな心の余裕がない私たちですね。懐かしい風景ですね。
様々な光景が浮かびます
でも最近は夕方になっても一向に気温が下がらず
その風情は味わえないです(;^ω^)
我が家は家の東側に川が流れ
西側は山で西日を遮ってくれて
10年前までは夜にエアコンは必要ない感じでしたが
もう駄目ですね、明日の熊谷の最高気温予報が最高気温予報が40度なのですよね(-_-;)
「夕涼み」…確かにここ数年夕方でも暑い!
忘れ去られていくんでしょうね〜
夕涼みといえば、、
僕は、ユーミンを口ずさんでしまいます。(笑
素晴らしい一枚だと思いました。
橋の影、、そしてなんといってもこの御写真が魅せているのは何ものにも代えがたい質感。
縦構図の選択もすごくいいのではないでしょうか。
素晴らしいです!!
空倶楽部のお題があるので、撮影する気になります。
今日、久ぶりに近所の公園で「夕涼み」しました。
近くで子供たちが、手持ち花火を・・・。
夏の風物詩を少し楽しみました。
時代とともに言葉や習慣が変わっていくのは理解できますが、一方でそれが寂しくもあります。
そんな痕跡をせめて写真の中に留める。
それもテーマとしてあるのかな、なんて考えながら
この記事を書いていました。
「カーブミラー」とか「鉄塔」はいつも気にしているのですが
「青い空白い雲」は舐めていました。
そういえば去年もその日になって慌てて取りに出かけたことを思い出しました。
来月の「映り込み」は難題ですね。
しっかり準備しなくちゃ...です。
笑子さんらしいすてきなコメントだと思いました。
そちらの気温。
今日はとんでもない予報が出ていますね。
どうかお気を付けください。
特にマスクをつけているとたいへん。
ご自愛を。
少しは涼しくなりましたが
その分、悪天候が続きます。
せっかくの休暇だというのに悩ましい限りです。