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はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

今熊野観音から新熊野神社へ

2017-05-24 19:55:00 | 京都をぶらり
今熊野観音寺は西国三十三所のひとつで、今から10年前に巡礼の旅で訪れたのが最初でした。それ以来、何回か訪れており、京都のお寺の中でもお気に入りのひとつです。


今回は、東福寺から行ったので、細い路地を抜けながらでしたが、本来は泉涌寺道を上っていきます。


ここも、秋にくると紅葉が美しいところですが、今なら青もみじが楽しめます。


ちょうどお昼ということもあり、お参りの人の姿もほとんどいなくなってしまいました。遍路姿の参拝者を撮りたかったのですが、誰もやって来ないので諦めました。


ぼけ封じにも効くそうで、しっかり拝んでおきました。


それにしても静かです。それもここの魅力なんですが、日曜日の昼下がりだというのに、早朝に来たみたいでした。


帰りは、泉涌寺道を下って新熊野神社(いまくまのじんじゃ)に向かいます。先ほどまで居たのは今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)です。どちらも熊野神社と関係があるんです。
新熊野神社のシンボルは、やはり大きな楠でしょう。


後白河上皇手植えの楠と伝えられています。樹齢は900年と推定されていますが、大きすぎて18ミリ(27ミリ)では、入りきりません。


後白河上皇は34回も熊野詣でをしたそうです。ちょっと困った上皇ですが、そんな熊野詣で好きの上皇のおかげで新熊野神社も建てられたようです。この辺りに屋敷があったそうで、三十三間堂も平清盛に造らせています。清盛も手を焼いた上皇だったのでしょう。少し離れたところから、やっと楠の全体像を写すことができました。


京都はどこを歩いても、歴史の匂いがします。そこが、私にとって京都の魅力なんでしょう。

※訪問日 5月21日