冬晴れのある日、朝からそわそわである。彼女は昭和20年種子島から集団疎開で現在の大口市立東小学校の4年生に5ヶ月間、在校しておられた。
一目で彼女だと分かった。想像していた通りの明るくすてきな人だった。遠く親元を離れ、習慣も違う田舎で各家庭に1人ずつ分かれての生活。心細さに耐えた5カ月だったろうに。楽しかった思い出話ばかりされ、校歌も覚えておられて白寿を迎えた伯母と一緒に歌い、元気をもらったと喜んで帰られた。
あれから63年。平和な時代に、お互い健康で再会できたことに感謝している。
大口市 宮園アイ(72) 2008/2/6 毎日新聞鹿児島版掲載
一目で彼女だと分かった。想像していた通りの明るくすてきな人だった。遠く親元を離れ、習慣も違う田舎で各家庭に1人ずつ分かれての生活。心細さに耐えた5カ月だったろうに。楽しかった思い出話ばかりされ、校歌も覚えておられて白寿を迎えた伯母と一緒に歌い、元気をもらったと喜んで帰られた。
あれから63年。平和な時代に、お互い健康で再会できたことに感謝している。
大口市 宮園アイ(72) 2008/2/6 毎日新聞鹿児島版掲載