はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ラジオ番組制作トレーニング講座

2008-02-11 19:24:16 | アカショウビンのつぶやき






ラジオ番組制作トレーニング:入門編講座に行く。講師は地元鹿屋高校出身のNHK大津放送局:石踊昌一チーフアナウンサー。

 一昨年8月、FMかのや開局と同時に、無謀にも何の基礎訓練もうけず、ラジオ番組制作ボランティアとなった私。「これでいいのだろうか…」と悩みはじめたときだったので、ボランティア仲間のKさんと一緒に参加した。Kさんは週に3つの番組を楽しみながら作っておられ、私の番組「心のメモ帖」の生みの親でもある。当日の受講生は7名。この貴重な時間がもったいない…。

 先生の挨拶、第一声から圧倒された。どこからこんなに響く重厚な声が出るんだろう…。
 呼吸法、発声については「声は喉で作るのではない、身体全体で作るのです」と。でもこれが難しい。自分の声を脳天やお腹まで響かせるのは至難の業、中古楽器の身体だもの仕方ないかーと諦めの境地。

 まず番組制作の基礎的な、放送倫理の問題、次に脚本づくりについての注意点。普通、一息で言える長さは30音ぐらいなので、長い修飾節は避け、主語と述語がはっきりした文章にまとめよう。また書き言葉で書かれた文章は、どうしても読んでしまいがちなので注意しようと。これは常に自戒しながら、なかなか改められない私の最大の欠点でもある。実践編として、インタビューのマイクの持ち方までご指導をいただき、「なぁるほどー」と感じ入った次第。

 当日いただいた資料は、講師:石踊アナウンサーが纏められた「テレビの中の気になるコトバ」集。読み進むうちにとうとう吹き出してしまった。講師のお許しを頂けるならば、ブログに連載したいような名文である。

 この講座で学んだことを生かせるよう、次の収録頑張りマース。

ねずみはかじる

2008-02-11 16:40:23 | はがき随筆
 とある夏の夜、枕元でカサカサ音がした。姿の見えないのは不気味なもので、その正体をあれこれ想像する。小さいころ、蚊帳の中にヘビが忍び込んでいたこともあったし……。そこで試しにねずみ捕りを仕掛けたが、奇妙な音は数日続いた。
 用心のためハエたたきを枕元に置いたその夜、左足のふくらはぎを何かにかまれ悲鳴を上げた。タオルケットをはぐと何と、小さなピンク色のねずみが素早く逃げようと──。私はハエたたきを思いきり振り上げ、パチーン! ねずみは天国?へ。
 体調8㌢ほどの、実に可愛いねずみだった。
   鹿屋市 田中京子(57) 2008/2/11 毎日新聞鹿児島版掲載