マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

野球マンガ2つ ――「江川と西本10巻」「MAJOR 2nd 16巻」――

2018-11-22 20:00:00 | マンガ

はい、今回は野球マンガ2作品です。



江川と西本 10巻


運命のドラフト。原辰徳のクジを引いたのは、巨人の新監督・藤田元司でした。
熱望していた巨人にすんなりと入ることのできた原。江川による「タツ、おまえは本当、スターだわ。





オレとは大違いだよ



が、印象的でしたね。いうまでもなく、江川には入団の経緯(いきさつ)があるからね。
その江川は、本来の明るさこそ取り戻しているものの、開幕からしばらくは不調が続いてます。
原のほうに話を戻すと、彼の入団により脅威を覚えたのは、同じサードの中畑清。助監督となった王貞治に「サード一本で勝負させてくれ」と直訴します。
それを意気に感じる王。もちろん、それだけではありませんし、決定権は監督である藤田にありますが、とりあえず中畑は開幕スタメンを勝ち取ります。三塁手として。
で、その割を食う形になったのが、セカンドの篠塚利夫。藤田、王、牧野トロイカ体制(この言葉が懐かしい/笑)は、原をコンバートし、彼を二塁手として起用する選択を取ります。
で、前年、ようやくレギュラーを取った篠塚。正直、守備力では圧倒的に彼のほうが原より上ですし、打撃の安定性も然りです。ただ、スター性と長打力でね。
それでも、篠塚は腐らず、チャンスを待ち、また、チャンスに備え続けます。結果として、この年以降、彼は名二塁手、巧打者として、80年代のジャイアンツの主軸となるのですが。
ちなみに、原はこの年、持ち前のスター性を発揮します。巨人初の「ルーキーによるサヨナラホームラン」をやってのけ、レギュラーとしても完全に定着し(しばらくすると、サードに戻ります)、チームは日本一、個人としては新人王を獲得します。
一方、もうひとりの主人公・西本
キャンプ中、自宅が事故に遭い、奥さんが重傷を負いますが・・・それをバネにしたかのように、開幕に照準を合わせ、前年の最多勝投手・江川を差し置き、開幕投手の座を掴むと、序盤から連勝街道を突き進みます。
対する江川のほうは、少しばかり調子を落としてました。この年(昭和56年)の5月3日の時点で、西本5勝1敗、江川2勝2敗。この時点では、完全に西本がエースです。
ただ・・・このあと、江川の連勝街道が続いていくんですよね(笑)。結果として、20勝6敗。まだ130試合制のころです。
防御率も西本の上を行き、ってか、投手のタイトル総なめとなりました。とはいえ――沢村賞は・・・


MAJOR 2nd 16巻







野球マンガです。



ま、まあ、サンデーの野球系の作品はね(笑)。南ちゃんなんかも、「水着でバット」とか、あった気がするし。
ってか、このMAJORの前作のヒロインも、似たようなことやってましたし。
そうそう、前作ヒロインである



薫ママン(多分、45,6)。

まだまだ水着も行けるんじゃ? (笑)
あ、作品の内容としては、しっかり野球やってます(笑)。主人公の大吾も、それなりに成長しています。
ただ、前作の吾郎のようなずば抜けた才能はないんですよね。今後、開花するのかもしれんが。
キャッチャーとしては、リードには光るものがあるものの、肩は弱いし、体の線が細い(ってか、小柄)。打者としても、スラッガーでもなければ、巧打者でもない。
「MAJOR」というタイトルである以上、将来は何らかの形でメジャーに行くんでしょうが・・・どういう展開に持ってくんでしょうね?
まあ、大吾には吾郎と違う魅力――





「凡才が創意工夫のうえで、強敵に立ち向かう」



というおもしろさがありますよね。
もちろん、吾郎のような「強敵を捻じ伏せていく、熱いノリ」こそが、野球マンガの真骨頂だとは思いますが、「続編も続けて」っていうわけにはいきませんからね。主人公やキャラが年を取っていく作品、シリーズでは。
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月マガ(2018)12月号

2018-11-10 23:05:00 | マンガ
「かくしごと」はお休みでしたね。


龍帥の翼

張良が主人公の楚漢軍談です。この作品の張良は、





(作者的に)陸奥圓明流でも使えそうな顔立ちをしてますが、



やはり個人的武勇はなく、若干、体が弱いという設定です。さすがに史実を捻じ曲げるわけにもいかなかったのでしょう(張良を武闘派にするわけには/笑)。
今号は鴻門の会です。「項羽と劉邦」でも、山場となるトコです。
張良による、





(項羽は越えた・・・しかし)



ってトコ、彼の緊張感が出てていいですよね。いうまでもなく、范増を警戒しているわけですが。
次号は、樊カイの見せ場ですね(樊カイのカイの字は、環境依存文字なので)。


DEAR BOYS ACT4

まだ第2話ですが、いまの時点では抜群におもしろい。さすがベテラン、





地力が違います。



今回の主人公コンビ、ACT3までの哀川&藤原のような華はなく、天才型であるそのふたり(藤原も充分、天才です/笑)と比べ、発展途上なタイプです。PGのほうは、現時点でもそこそこやるようですが。
そんな主人公コンビなんで、また、彼らは布施歩という堅実(とはいえ、超一流ですが)な選手(ACT3以前も、哀川らのライバル)率いる湘南大相模の選手なせいか、展開は少し地味ですが、それでもおもしろい。
この作者、バスケの試合のアクション描写も上手なんで(元々はエロいマンガ描いてたのに/笑)、選手が何を、どんなプレイをしているかもわかりやすいんですよね。
まあ、今後が楽しみです。
ただ・・・恋愛描写や、あるいはパンチラ、パンモロは、前作(ボウリングのマンガ)を見る限りでは、ほどほどになさったほうがよろしいかと思われます(笑)。


くろアゲハ

エイラのキス顔、かわいかったですね。いや、ホントは男の子ですが(笑)。
まあ、オチはいつもの加瀬あつし節ですが(笑)。


ヤンキーJKの異常な愛情

ちょいエロなラブコメです。オレは好きよ。





月マガ本誌で連載してほしいくらい(笑)。



前号と今号は出張掲載らしく、前号で初めて知りました。
ヤンキーなJKだけど、マンガ家(なのかな?)でもあるヒロインが、編集と疑似恋愛をすることで、その経験をマンガに活かそうとする、って設定ですが・・・互いに満更でもなさそうな気も(笑)。


ダメな彼女に甘えたい

こちらもヒロインがマンガ家です(笑)。ただ、こっちはちょっと緩いというか、普段はおっとりとしたお姉さんで、お相手(?)は男子高校生です。
あからさまなテコ入れでしたね。普段はここまであざとくなかったと思うんだが。
この「テコ入れ」はネタなのか、ホントにテコ入れなのか・・・? 個人的には嫌いではない作品なので、続いてほしいかな。


龍狼伝

曹操が出てくるとおもしろい。オレが曹操ファンだからか(笑)。


鉄拳チンミが35周年なんだってね。オレが小学生のころから続いてんだな(笑)。
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「アンゴルモア」10巻と「新九郎、奔る!」1巻

2018-09-02 20:48:30 | マンガ
アンゴルモア 元寇合戦記 10巻


この作品、メジャーになるちょっと前辺りに出会えたことは、うれしかったです。
そんなアンゴルモアも、この10巻で対馬編が終了。まあ、第一部・完みたいなもんですね。
名前のあるキャラはほとんど死んだけど、迅三郎と輝日は生き残りましたね。
迅三郎の大立ち回りについては、「蒙古軍としては九州進出のため、対馬を後にする頃合いだった」「対馬は充分、蹂躙したことにより、これ以上、命を張ってまで戦う気力はなかった」「そんな中、迅三郎というバーサーカーにより、味方が大量に殺され、頼みの劉復亨も彼に押されてしまった」 といったことで、戦意がなくっていたからね。迅三郎の武に完全に呑まれてしまった。ですんで、数では圧倒していたのに、彼ひとりを討ち漏らしたというか。
その後、蒙古軍の船上で、ウリヤンエデイが「あんなの(迅三郎みたいな奴)がウヨウヨしているなら、楽観できないぞ」なんて考えてましたが、





鎌倉時代の武士団は、“あんなの”ばっかです(笑)。



っていうか、江戸初期辺りまでは、日本の武士は狂気の塊です(笑)。
で、ラスト・・・自分と傍にいた者たちの中ではただひとり、無事だった輝日が、迅三郎の後ろ姿を確認して、完全に安心しきったがゆえの表情を浮かべてたトコもよかったですね。


まだ10代後半くらいの、それでも立場的にリーダーとして重責を抱えながら、颯爽として見せていた少女が、不意に「」の部分を表した、って感じで。
これに対する迅三郎の返しも、彼らしくてよかった。
で、対馬編は終了。次巻からは博多編が始まるようです。
もちろん、楽しみではあるんですが・・・主人公とヒロイン、どうするんでしょうね?
まさか迅三郎と輝日が博多に駆け付けるわけないし・・・ってか、連続してオリキャラ(迅三郎は一応、モデルがいるようですが)をメインにするのもキツいかも。
このふたり以上のオリキャラなんて、1,2年のインターバルを置くなら、プロの、それも売れっ子作家さんなら作り上げることができるかもしれんけど、インターバルなしでは・・・
少弐景資を主役に? まあ、少弐になるかはわからんけど、次は実在人物でもおもしろいかもね。


新九郎、奔る! 1巻


伊勢盛時=北条早雲(以下、『新九郎』)を主人公としたお話です。ちなみに、新九郎自身は「北条」という苗字を名乗ってません。北条と称したのは、新九郎の子・氏綱の代から。
女系の傍流とはいえ、私にとってはご先祖様になるので、書かないわけにはいかない? (笑)
パトレイバー等の作者・ゆうきまさみが、新九郎の幼少時から描いています。
で、1巻はまだ、新九郎は子供。
オレら世代は、「北条早雲や斎藤道三は低い身分から成り上がった、まさに戦国時代の『下剋上』を体現した人物」みたいに習いましたが、最近の研究では両名とも「そこそこ以上の身分」だったことが解明されているようですね。
この作品においても、新九郎の伊勢家は室町幕府の役人であり、また、伊勢平氏の末裔として描かれています(実際、そうだったらしいです)。
まあ、新九郎の幼少期はそこまでメジャーな人物はいないせいか、また、非常にわかりにくい応仁の乱の権力争いを引きずっているせいか、この1巻はちょっと地味かつ難解かもしれませんね。
ただ、新九郎が大人になって、駿河へ下向し、やがて伊豆、相模を切り取る辺りが盛り上がるところでしょうからね。それを期待したいですね。
それと、新九郎の姉の伊都さんがかわいいんで、しばらくは彼女目当てでもいいかもしれません(笑)。
この人は「かわいいお姉さん」です。


ですんで、





現代語使ってても、ってか、ミサトさんみたいなこといってても、気になりません(笑)。



まあ、現代語は伊都さん以外のキャラも使ってるんで・・・そこはご愛敬でしょう(笑)。
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「カグラ舞う!」1巻と「僕らはみんな河合荘」11巻

2018-08-21 17:17:41 | マンガ
カグラ舞う! 1巻


表紙だけ見ると、和風ホラーともとれますが、神楽舞いをテーマとした日常系4コマです。
簡単にいっちゃえば、「東京で生まれ育った少女・神楽が、父親の仕事の都合で、両親の故郷である広島県の片田舎へ移り住む。そこで出会い、高校の先輩になるの舞いに(ってか、異性としても)一目惚れする神楽。それでも、自身の名前に反して神楽舞いには興味なかった彼女であったが、昴と、自身のいとこである那由多(なゆた。通称なゆ)に、半ば強引に誘われ、なし崩し的に神楽部に入部する」といったストーリーです。
神楽舞いと日常系ギャグを上手く融合させたような作風で、失礼ながら、普通に紹介するにはとっつきにくいであろう伝統芸能も、良質なギャグを交えることで、わかりやすくもなっています。
ギャグといっても、





人間や社会の汚い部分は排除された性質です(作者さんが意図したものかはわかりませんが)。



ある意味、奇面組的なギャグですかね。いや、奇面組のようなドタバタはありませんが、「人間や社会の汚い部分は排除されている」「友人関係、親類の関係が微笑ましい」「でも、個性豊かなキャラたちがおもろいやりとりを」という意味でね。
そういえば、神楽=唯ちゃんっぽい、なゆ=千絵ちゃんっぽい、ともいえなくもない・・・? (笑)
で、作者さんとしては「画力で勝負するタイプではない」みたいなこといってましたが・・・



神楽



なゆ

女の子キャラなんか、充分にかわいいと思うけどなぁ。
もうひとり、部員の


引っ込み思案で極度の人見知りですが・・・太玉命の面を被ると・・・(笑)。
この瞳ももちろん、神楽の母ちゃんなんかもかわいく描けてると思いますよ。

そんなわけで、今後が楽しみな作品であり、また、おすすめできる作品です。


僕らはみんな河合荘 11巻

完結なんで、久しぶりに買いました。
シロさんはある意味、女から見た場合の理想というか、女にとって都合のいい男だよな(笑)。
気分転換にどついても文句いわない。それどころか喜ぶ(笑)。自分のことを常にやさしく見守ってくれる。どんなにダメな部分を見せても、常に自分を肯定してくれる。そして、隠れイケメン(笑)。麻弓さんのような女には、シロさん以外はあり得ないだろうね。
いや、麻弓さんもめっちゃ、いい女なのよ。





黙ってれば(笑)。



ともかく、超絶美人です。ただ、あの人柄では、いくら女が有利な時代が続いているとはいえ、普通にしとったら、幸せにはなれんでしょう。シロさんがいてよかったですね(笑)。
その麻弓さんの友達である愛美さん・・・いいやね(笑)。オレが読んでない時期に出てきた人かな?


美貌はもちろん、ギャグっぽいことできるトコも(笑)。
この人は、美人すぎるトコを除けば、「等身大のアラサー女性」なのかもね。こういうキャラは、同世代の女作者にしか描けん。
主役である律っちゃんや宇佐くんについては・・・「ハッピーエンド、おめでとう!」としか(笑)。いや、嫌味ではないんだけど、「まあ、このふたりはハッピーエンドだろうな」というのは、作風からしてわかっとったんで。
女作者の場合、大どんでん返しも珍しくないのかもしれんけど、この人は男作者の作品顔負けのギャグセンスを持ってるし、あるいは男キャラ視点でも描ける人っぽいんでね。そういう人はこの手の作風では、そういうことやらないでしょう。
っつーか、





この作品は「律っちゃんと宇佐くんが、とにかくかわいい!」が、メインテーマですからね。


これでいいんでしょう(笑)。
まあ、なにはともあれ、お疲れ様でした。
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斎藤一は、まさに狼! るろ剣北海道編第六幕

2018-08-04 18:51:47 | マンガ
はい、今回のサブタイが「牙突牙突牙突!」ですんで、もうそれだけで斎藤メイン回であることがわかりますね。
ってか、





「斎藤斎藤斎藤!」



といった内容で、我々斎藤ファンとしては待ちに待った回といえるでしょう(笑)。
そんな彼と戦ったのは、



剣客兵器 異號・凍座白也(いてくらびゃくや)

異號(いごう)というのがなにを表すのかはわかりません。剣客兵器の中でのコードネームみたいなものかな? ってか、一人称が「儂」なんだ。
ともかく、この白也、初登場時には兵士の撃った弾丸を素手で、自身の目の前で掴んでたりしてましたが、斎藤の牙突もキャッチするつもりです。
このときのやりとり――

白也「牙突。その牙、ライフルより速くなくば、儂の命には届かんぞ」



斎藤「速いさ。速いからこそ、幾多の戦場を貫いて、俺はこうしてここに居る」

特装版で、幕末に斎藤と戦った剣心が、「その速度は射矢より速く、その精度は弾丸をも貫き、その威力は砲弾をも砕くと聞く」なんていってましたが、







白也「なるほど、たしかにライフルを凌ぐ!」




とうとう速度が弾丸を超えました(笑)。



まあ、マンガだからね(笑)。ただ、剣さん、斎藤、志々雄、宗次郎辺りは、比喩ではなくマジで、生身の剣術で弾丸の速さも砲弾の威力も凌ぐことができます(笑)。師匠なんて、艦砲以上の攻撃力なんでは?
そして、そんな斎藤の牙突を素手でキャッチする白也。これ、





じつは白也は土方歳三の教えを受けたんじゃないかな?



前回、剣さんの回想で、土方と戦ってたシーン、土方は剣さんの刀を素手でキャッチしてたし。
まあ、あくまでオレの推測ですが。
ともかく、牙突を防がれた斎藤。しかし、それで怯む彼ではありません。





零式!

キャッチされた時点で、零距離に達していたことから、奥の手の零式。


しかし、その瞬間、白也に刀をへし折られたため、ヒットはしたものの、威力は殺されたようです。
とはいえ、それで前進を止める斎藤ではありません。



折られた刀で三度(みたび)、牙突!

この刹那――



白也「視(み)えたぞ、斎藤一! それがお主の“闘姿(とうし)”か!!」

どうやら白也には、戦う相手の闘姿といったものが見えるようです。
どうでもいいですが、このるろ剣も、「特攻の拓」並みに当て字が多いですよね(笑)。





鏖(みなごろし)とか「(兄弟と書いて)ブロウ」とか、拓ちゃんで覚えたもんです。



そのうち、るろ剣でも「!?」とか、あるかもね(笑)。って、鏖は当て字ではありませんが。
ともかく、この三度目の牙突は、白也の刀で防がれます。まあ、素手で余裕こいてた彼に刀を抜かせた辺り、さすが斎藤ではありますが・・・このときの衝撃で、左腕の骨が砕けます。
直後、ふたりの至近距離で大爆発。
このあと、白也は斎藤を仲間に引き入れようと、彼を口説きます。
それに対する斎藤の回答。白也の技の仕組みを察しつつ(まだ明言はされてません)、

白也「新撰組(かこ)を捨て、剣客兵器(みらい)を拾え」


斎藤「過去(むかし)も現在(いま)も未来(このさき)も、何がどうなろうと、俺の剣はひとつの正義を貫く」




この辺、マジでかっけぇ!!



幕府側から新政府へと、立場は変われど、自身の中の正義――「悪即斬」を貫くという信念! まあ、得意技は突き技ですが。
無印のとき、彼と戦って敗れた宇水さんが「信念を貫くということは難しい」みたいなこといってましたが、これはまさに宇水さんのいうとおりなんですよ。どんなに気丈な人でも、ひとつの信念を貫くことなんて、ほぼ不可能でしょう。
それをね、マンガとはいえ、実践してくれてるんですから、斎藤ってキャラは男子であれば、惹かれずにはいられないでしょう!
いや、剣心、左之、蒼紫辺りに憧れるのも、理解できますが。
とりあえず、ストーリーに戻ります。
斎藤が白也の勧誘を断った際、陰に潜んでいた三島栄次が白也に銃を向けて現れます。

斎藤「おまえ、三島栄次――」
白也「逃げずに立ち向かう、その意気やよし。しかし、撃てど撃鉄が落ちる前に、お主の首が高く跳ぶだけだぞ」


栄次「覚悟のうえだ! おまえが俺を殺すその一瞬! その刹那! 斎藤先生が、必ずおまえを仕留めてくれる!」

栄次・・・立派になって・・・すっかり、親戚のおじさんの気分だよ(笑)。
ってか、斎藤の反応や、栄次が「藤田先生」と呼ばずに「斎藤先生」と呼んでる辺り、藤田家に引き取られ、時尾さんに預けられた後の栄次の境遇や、斎藤との接点が、ちょっと気になりますね。後々、紹介されるんでしょう。
で、先ほど、「白也は闘姿が視(み)える」と紹介しましたが、この栄次の覚悟にも、それは見えたようです。




ちょっと、かわいらしくなりすぎでは?


そりゃ、歴戦の斎藤の闘姿と比べれば、まだ年若い栄次が「小鬼」になるのはわかるんですが・・・ってか、白也が案外、ファンシーな趣味の持ち主なんですかね? (笑)
それはそうと、斎藤と白也の勝負のほうは、斎藤が「三島のいうとおりにしろ」(つまりは刀を捨てろ、ということ)と白也に命じ、結果、白也は特別牢へ収監されたようです。
オレはこの展開、いいと思う。三強(四強)の一角・斎藤を落とすことなく、それでも苦戦を強いた白也の実力も表現した、いい落としどころだと思う。
バトルものって、昔から、強さのインフレが発生しちゃいがちで、「以前のライバル」が「新たなライバル」が現れる度、弱体化しちゃってたんだけど、このるろ剣は上手い感じにインフレを抑えてるよね。
って、最近のバトルものは、大抵はそうなのかな? ちなみに、同じ明治時代を舞台とするゴールデンカムイ(こっちは日露戦争後ですが)なんかも、バトル要素もありますが、こっちは出てくるキャラが変態すぎて、インフレとか弱体化とか、そっちにまでは目がいかない(笑)。
それはともかく。
とりあえず、斎藤は無事です。函館に隣接する温泉地で、左腕の療養中ですが、それでも実力のほうも健在です。
なにより、





斎藤の狼のような強さ、気高さが健在です!



斎藤ファンは、満足していい結果だと思いますよ。

ちなみに、単行本1巻が9/4に出るようです。
思ってたより、早かったかな?
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