マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

せっかち伯爵と時間どろぼう 1巻

2014-02-22 20:50:30 | 久米田康治




久米田信者としては待ちに待った、約2年ぶりの単行本です!
まずは、記念すべき(?)最初のおまけネタ





「国語 KAGEROU 水嶋ヒロ著」に笑いました(笑)。
久米田マンガといえば、絶望先生以来、「単行本のおまけネタ」も楽しみのひとつですが、安定のクオリティです(笑)。ってか、「KAGEROU 水嶋ヒロ」は、あとで本編でもネタとして使われてます。
さて、本編の笑いどころです。私としてはこんな感じでした。――

第2話 お嬢様と時セレブ

1話は以前にレビューしたんで割愛ね。

伯爵「新連載一挙82ページだとぉ!! なんたる大胆な時間の無駄遣い!」
執事「この場合の時間ドロボーは、その作品の作者様では?
――単行本なんて、『読むのにかかった時間×部数』ですから、もっと悪質ですよ」
伯爵「一番売れてる作品の単行本は、どれだけ売れているのか?」
執事「3億部ですから、一冊30分として・・・全読者から、ざっと1万7,000年奪ってますね」





これはクスッと笑いました(笑)。っつーか、基本、ジャン○マンガは昔から少年たちの、いや、近年では大人たちの時間も奪いまくってます(笑)。北斗○拳、キン○マン、DB、スラダン、幽○白書、るろ剣なんて、伝説の大泥棒ですよ。





キャプ○ン翼なんて、世界的に有名な大泥棒ですよ。アルセーヌ・ルパンも真っ青ですよ。



まあ、上のコマ(画像)のあと、執事が「おもしろければ、ドロボーではありませんが」みたいなこといってますけどね(笑)。
それと、この回は、執事にキスされる卓(すぐる)と、それを目撃して衝撃受けるマゴの反応にも笑った(笑)。で、卓が伯爵妹ミチルでいいのかな?)にもキスされて、ラスト、

卓「2度あることは三度あるかも」
マゴ「いや、でも、私、人間だし・・・」

テレるマゴの反応が(笑)。
ちなみに、ミチルは卓とキスしたことにより、堕センションし、4次元種(上人類)から3次元種(普通の人間)へ次元降下します。
伯爵がいうには、4次元種から3次元種になることで、時間移動ができなくなるために、残りの寿命が1年になってしまうとのことです。これ、最終回近くで何らかの形で明かされる、伏線になりそうですよね。
あと、マゴが早くも卓にデレてるのもね。久米田ヒロインって、結構早い段階で主人公にデレますよね(笑)。
そあらはマンガのヒロインとしては標準的ともいえる時間を要した気がするけど(それでも初期の、アイスホッケーやってた段階でしたが/笑)、改蔵とは幼馴染で、最初からなにかと世話焼いてた羽美(のちにあんなキャラになりましたが/笑)といい、千里を始めとする絶望少女たちだって、ほぼ最初からでしたもんね。
まあ、ラブコメではなくギャグマンガですからね、久米田作品は。細かい恋愛描写、心理描写やってたら、肝心のギャグ、ネタがね。だから、これでいいんでしょう。
それと、この回は万世橋君が出てましたね(笑)。絶望キャラで初のゲスト出演!

第3話 かわいそうな伯爵

前回、堕センションにより普通の人間になった(?)ミチル。卓だけでなく、「延々とコンビニの前で座っている時セレブ」「ネトゲの時セレブ」「大回り乗車の鉄セレブ」といった多種多様の時セレブたちと社交することで、かなり堕落していきます。
それを嘆いた兄の伯爵が、「今よりは前のがマシだった」という理屈で、卓にミチルを連れ戻すよう依頼します。
で、それにキレるマゴ(なんだかんだで、卓の部屋に遊びにきてる/笑)。

マゴ「前よりマシってなによ! 結局、そのとき評価しないで、あとになって『前のがマシ』とかいうのよね! 前の学校のがマシとか、前の職場のがマシとか、前の女のがマシとか――」





これは、久米田さんお得意の自虐ネタです(笑)。
そして、伯爵が人類相手にしかいい気になれない、上人類界の底辺であることが判明します(笑)。

第4話 お風呂の部屋のミチル

まず、マゴも変人であることが判明します。卓が「イケメンだけど問題児」なら、マゴは「かわいいけど変人」といったところですかね。
夕仏真心(ゆうふつまごころ)」というフルネームが、横から読めばタイムマシンとも読めるため、幼いころから「タイムマシン造ってよ」などと妙な期待をされ、本人もその気になり、本気で造ってやろうと思い始め、以後、機械いじりが好きになってしまいます。
つまりは、「見た目のいいオタク」。ただし、1stガンダムのアムロのような、あくまで機械いじりが好きなタイプ、一応は建設的な趣味の持ち主であり、社交性も普通にあり、なによりおしゃれな女の子ではありますが。
ただ、オタクというか変人ゆえに、抜群なツッコミセンスの持ち主であり、ツッコミのボキャブラリーも多彩で、なにより、やはり変人である卓に惹かれちゃってるんでしょうね。黙ってればかわいいし、まともなイケメンの彼女になれそうなのに(笑)。
で、笑いどころといえば、枠外の広告(?)。


君のいる町 1巻~26巻、以下続刊






青人(はると)と柚希(ゆずき)、初対面だけど同居します!!



ホント、久米田さんは芸が細かい(笑)。
ちなみに、この回は、マゴとミチル(ついでに卓)のフルヌードが披露されてます。

第5話 金の卵を産む伯爵

金の純度になぞらえたネタをメインにしたお話しです。「24Kが本物の猪木とすれば、18Kは春一番、14Kはアントキの猪木、9Kは上司の物まね」といった具合にね。
伯爵は錬金術ができるのですが、14Kまでしか錬金できないというね。ただ、「むしろ9K以下を買い取る店」というのが存在して・・・

24K  純文学
22K  大衆小説
18K  ライトノベル
14K  ケータイ小説
9K   KAGEROU





はい、KAGEROUきました(笑)。



ここまでネタにされると、ちょっと読んでみたくなる(笑)。
ほかに気になることといえば、これは笑いどころではないんですが、





この女性は気になりますね。今後、どんなキャラとして登場させんだろ?

第6話 伯爵と賢者の贈り物

ここはワ○ミですかね。「I want you」いってるポスターがムカつ(ry

第7話 上人類男(ウエーメン)の音楽隊

ここで、




マゴの趣味が暴かれます。




彼女は重度のデスメタル好きだったのです(笑)。



それゆえに、





第一話で拷問装置に興奮してたんですね(笑)。



同じ拷問好きでも、羽美や千里とはベクトルがちがう? (笑)





ヌルいデスメタルバンドに対し、デスメタルの何たるかを説きます。やはりサバト的な儀式もお好きなようです(笑)。
この回はマガジンを立ち読みできなかっただけに、爆笑ものでしたね(笑)。

さて、最後になりますが、やっぱ久米田ヒロインっておしゃれですよね。もちろん、主人公やモブキャラに至るまでではあるんですが。
ここでは、マゴのファッションショーを。

第2話



第6話




オレとしては、この辺の服がかわいいと思う(笑)。
ただ、残念だったのは、マゴにもミチルにも、パンツルックがなかったこと。女の子のジーパン姿、チノパン姿って、好きなんで(「誰もおまえの好みなんて聞いてねー」というツッコミは・・・あり/笑)。
って、いまのJKは、パンツルックってあんまりやんないのかな?

そんなわけで、せっかち伯爵と時間どろぼう、記念すべき1巻のレビューでした。
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久米田康治新連載! せっかち伯爵と時間どろぼう

2013-11-10 11:55:26 | 久米田康治



はい、ってわけで、久米田康治1年5ヶ月ぶりの新連載です。その名も「せっかち伯爵と時間どろぼう」
なんか「改蔵で時間どろぼうってネタあったな」とか「主人公が引きこもりって、絶望先生の初期設定だよな」とかいってはいけません。





決して「焼き直し」などといってはいけません。



ま、そんなこんなで、記念すべき第1話ってことで、軽くいってみましょう。

まずは主人公の時只卓(ときただすぐる)。この、ネーミングにダジャレを絡めるトコが久米田さんらしいです。あるいは、この辺は奇面組の影響とかあるのかも。久米田さんの世代的に。



で、この人は前述のとおり引きこもりです。それもいじめとか病気とかではなく、「なんとなく不登校」です。
この人はある意味で、久米田さんらしい主人公ですよね(笑)。
ネーミングももちろんですが、「イケメンだけど問題児」ってトコが久米田ヒーローらしい(笑)。月斗、改蔵、糸色先生もそうだったでしょ?
まあ、この人は、ってか、久米田ヒーローは改蔵以降はそういう特徴にある気がしますが、自らは適度にバカやるタイプですよね。バカやってヒロインがツッコむことから話が立ち上がるんだけど、周りのレギュラーキャラたちや、あるいはゲストキャラたちがさらにネタに走り、それに便乗したり、その害を被ることで話がおもしろくなるっていうか。
第1話も、この卓がアホなことやることで始まりましたし(笑)。

お次はヒロイン・夕仏真心(ゆぶつまごころ)。卓からは「マゴ」なんて呼ばれてます。



このコも久米田さんが好きなヒロイン像ですよね~(笑)。
いや、まず、



――まあ、七つとは限らないんですが(笑)。――


こんな感じの、「世話焼き系ツッコミヒロイン」っぽいの好きじゃないっすか、久米田さんって。そあらといい、初期の羽美といい。
ただ、このコはそれだけではありません。



このように、中期以降の羽美や絶望の千里のように、さりげない意地の悪さも持ってます(笑)。
まあ、千里もある意味では「世話焼き系ツッコミヒロイン」なトコありましたが、ともかく、彼女らの成分も入ってます。
そう、「世話焼き系ツッコミヒロイン」でありながら、さりげなく意地悪でもあり、さらには、

真鍮でできた牛の中に人を入れ、下で火を焚くの!



すると、中の人が苦しむ呻き声から、まるで牛の鳴き声のように――

もーもーもーもーもーもーと!



拷問に目を輝かせるトコも(笑)。


羽美や千里にも、そういうトコ見受けられましたよね。ってか、彼女らは拷問を実践してましたが(笑)。
まあ、それはいいとして、まさにこのマゴというコは、久米田ヒロインのハイブリッド(笑)。
で、このマゴと卓のやりとりもいいですよね。まさに久米田ヒーローとヒロインのやりとり(笑)。
とくに、これがおもろかった――


マゴ(卓に対し)「将来、働きもせず、どこかの小部屋で孤独死して、発見されず腐乱していく――」



下の「うまいこというなぁ」「ひどいこといったの!」が、なんか月斗とそあらを彷彿させて懐かしい(笑)。
ってか、引きこもりの卓を外に連れ出すんだから、そあらよりも世話焼きで、かつ、ほかの久米田ヒロインよりアクティブかもしれません(笑)。

続きまして、最初はこの人が主人公かと思ってたサンジェルマン伯爵。



この作品における狂言回しとでもいうべき存在でしょうか?
人間とはちょっと違う存在で、彼らの寿命は約一年のみのようです(様々な時代に点在できるだけの存在)。生まれて一ヶ月で成人し、その後死ぬまで同じ姿である、とのことです(ゆえに、後述の妹はわずか数週間前までは幼女の姿だった)。
まあ、これはなんか・・・そういう設定を演じているだけかもね。すなわち、「今回の糸色先生ポジションで、最終回近くに『じつはこういう世界でした』的な説明をするのがこの人と妹さん・・・?」って気も(笑)。
ともかく、寿命の短さゆえに、「引きこもる」「昭和の子供のヒマつぶしみたいなことをやってる」「七味を七つに分けてる」





「葉っぱから落ちてくる水滴が、何粒で口の中をいっぱいにするか数えている」


などと、ひたすらなまでに時間を浪費している卓に対し、激しい嫌悪感を抱きます。
まあ、自分が一年しか生きられない存在としては(これが「そういう設定をかたっている」のではなしに、本当のことであったら)、頭にきますよね。
ただ、おもしろいくらいにキレやすい人で(世間の常識と自分の思考との乖離に精神が耐え切れなくなってブチギレたときの羽美や千里並みかも/笑)、そのせいか、(前述のとおり)マゴにいいようにからかわれてたりも。
って、そのうちマゴが、羽美や千里のようなヤンデレ・ブチギレキャラになっていきそうな気もしますが・・・

最後に、サンジェルマン伯爵の妹――広いつばのお姫様



名前はまだ呼ばれてないし、名乗ってもいないと思います。
伯爵の妹で、伯爵と同じ存在ではあるのですが、彼女の場合は、時間を浪費する卓に惹かれています。兄とは正反対に、時間を無駄に使っている(彼女から見れば「使える」)ことを「贅沢」ととらえ、自分ではできない贅沢な時間の使い方をする卓を時セレブととらえ、卓に恋心を抱きます。
ただ・・・このコも、伯爵が糸色先生ポジションなら、倫ちゃんや、場合によっては知恵先生、すずポジションかも・・・?
って、今回の“黒幕”は、伯爵兄弟に仕える執事みたいな兄ちゃんかもしれませんが(笑)。

そんなこんなで、「せっかち伯爵と時間どろぼう」、第1話は普通におもしろかったです。先が楽しみですね。
ただ、今回は「時間の浪費に対するそれぞれのキャラのとらえ方」といったものがテーマとなっちゃってるんで、とくにテーマを設定しなかった改蔵や絶望とは違い、あまり長くは続けないつもりかもしれませんね。

蛇足――




ウチの地元も、「サンジェルマン」いえばパン屋です。


・・・この新連載、思ってたよりずっとおもしろかったんで・・・ちょっとパン買いに行ってきます!
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さよなら絶望先生 第三十集

2012-08-19 22:00:00 | 久米田康治




最初にいっときますが、ネタバレ注意!


「まだ最終回(最終巻)読んでない」って人は、回れ右で。



ってわけで、絶望先生最終巻です。
思えば、7年前の2005年GW前でしたね、第一話が掲載されたのは。通勤時に読んだこと、いまでもはっきり覚えてます。
「へ~、久米田康治、マガジンに移籍したんだ」「(1P目の風浦可符香(ふうらかふか)を見て)久米田さんの描く女の子って、結構かわいいんだよな~」なんて思いながらページをめくった瞬間――





桜の木の枝にロープぶら下げて首吊ってる糸色先生。



それも、




「カラーページ一面に」でしたからね(笑)。




電車の中で噴き出しちゃいましたよ(笑)。

まあ、それはそうと、この三十集、個人的に特筆すべきトコを挙げていきたいと思うんですが・・・まずはアナグラム
文字の配列をシャッフルして別の意味にする言葉遊びみたいなもの(by まとい)なんですが・・・





やっぱ久米田さんの着眼点と発想はすごい! (笑)



ぬりえがすなあなに」→「あ●すにえなりが」なんて、久米田さんしか思いつかないし考えつかない!
ってか、ニートネタの多さに笑った(笑)。

お次は、「間のもたせ方」
倫ちゃんのいってた「間をもたせる天才」とは、そしてその直後の、その天才による「手法」とは・・・まあ、あだち充なんでしょう(笑)。こういうコマ割、たしかにありそう(笑)。

続きましては、「イン・ザ・クール」
はい、ええ~、








千里、最後の猟奇ネタ(笑)。




千里ちゃん、最後のヤンデレ顔です(笑)。

上の話(「イン・ザ・クール」)が終わった中盤で、普段は巻末にある絶望絵画館が載ってます。この構成に、「やっぱ最終巻なんだな・・・」といった思いが生じ、ちょっと寂しくなっちゃいましたね。
まあ、ファンのイラストを掲載するコーナーなんですが、




アサクラさんって方が描く絶望少女はホントかわいい。



カフカと奈美だったんですが、ホント上手。この人は「プロ志望なのかな?」って思っちゃうくらい上手い。
それらを始めとする多数のイラストに対する久米田さんのコメントも相変わらずで、ネガティブなものばかりでしたけどね(笑)。

で、「新・陳・人」。これおもしろかったな~(笑)。
「人間の細胞は大体1年で変わる(諸説あり)から、昨年の4月の奈美ちゃんに比べて、いまの奈美ちゃんは生まれ変わった別人の奈美ちゃんだよ」(by あびる)ってことで、まあ、いつものごとく奈美かいじられるんですが(笑)・・・

千里「ご先祖・・・いや、ご先自分(せんじぶん)の供養は、きちんとしないといけない」
奈美「や、やめてよ! 死んだみたいじゃん!」
千里「死んだのよ! 昨年の奈美ちゃんは死んだのよ!

これ、何となく「いかにも千里と奈美のやりとり」って感じがして、なんか好き(笑)。
それと、これは本誌(マガジン)で読んだときから爆笑! ――





奈美「左翼ゲリラが総理大臣になるわけないじゃん!



千里「(中身が)入れ替わっているからよ」
あびる「根っこはちっとも変ってないと思うけど

これはね、いかにも絶望先生らしい、エッジの効いたやりとりですよね~(笑)。「普通、小市民な奈美にいわせる→むしろこの子が口にしそうな千里による冷めた分析と解説→普段から冷めているあびるによる、やはり冷めたコメント」っていう台詞回しがお見事。
で、このエピソードは羅列ネタもおもしろかったです。

(テーマは「もう、中が入れ替わっているとしか思えない!」
・思い出させておいて「ふりむくなアムロ」と言ってる歌詞。
・前半と後半のユウナのキャラ。
・戦前の朝日→戦後の朝日。
・いたす前といたした後の男の態度。
・産んだ後の夫に対する妻の態度。


これらはいずれも「久米田節全開!」ですよね~(笑)。
で、これに触発されて、久しぶりに、オレも絶望先生の羅列ネタをやってみました――

(テーマは「もう、中が入れ替わっているとしか思えない!」
・1番で「♪人には、やさしくできるのだから~」いっといて、2番では「求めないで、やさしさなんか、臆病者の言い訳だから~」歌っちゃってる「贈る言葉」の歌詞。
・あぶ刑事、初期のカオルと中期以降のカオル。
・やたら毒吐いてたマッシュムラムラ(仮)→すっかり吐かなくなったマッシュムラムラ(仮)。「守りに入った」とかいうな! 「守らなきゃならないほど立派なものなんて、持ってねぇだろ」ともいうな!
・斉藤一、「これが本人である」と伝えられている写真と、「いやいや、こっちの、西南戦争出征時の警視庁抜刀隊のが本人だ」とされている写真(後者であってほしい/笑)。
・リメイク前とリメイク後のシンジくん。
・TV版とDefineのクワトロ大尉(っつーか、後者の大尉はやたらカッコいい)。
・アニメ版とDefineのレコアさん(っつーか、後者のレコアさんはやたらかわいい)。
・原作とスパロボZのシン、レイ、ルナマリア(後者はキャラ立ちまくり)。
・イケイケで超攻撃的だったり、あるいはエロかったりするB0φWY初期→やたら内省的だったり、切ない失恋ソングだったりするB0φWY後期。 >ヒムロックによる歌詞。
・陰気で暗い桑田真澄→やたら多弁になった桑田真澄。
・加持さん、スパイク・スピーゲルな山ちゃん→「おっはー!」な山ちゃん。
・綾波な林原さん→フェイ・バレンタインな林原さん。
初期の羽美と中期以降の羽美。

び、微妙・・・(笑)

お次は、「(あと)五回の憂鬱」
まさか、縁兄さんが出てくるとは思いませんでしたね~。両親と同じく、最後まで出ないのかと思ってたわ。
っつーか、兄さん、目つき悪すぎ(笑)。
その兄さんが、糸色先生に生徒たちへ手渡すための卒業証書を持たせることから、物語は一挙にクライマックスに進みます。このときの先生、妙に真剣な面持ちを浮かべてます。

で、「籍替え」
時期外れの卒業式。絶望少女たち全員に、卒業証書が授与されます。
ってか、まといと霧の制服姿が、最終回近くにして新鮮です。
そして、全員、





鬼籍に入ります。



この卒業式のあと、絶望少女たちとお別れをした糸色先生は、いままで勤めていた高校をあとにし、小さな離島の小学校へと赴任します。

で、ラス前と最終回。
当初、交くんは「絶望少女たちは全員、すでにこの世にいない幽霊」「自分の叔父である望(糸色先生)は、彼女たちを成仏させるために教鞭をとっていた」と考え、ひとり衝撃を受けるのですが・・・これは「半分正解、半分誤り」でした。
真相としては、





「絶望少女たちは、イタコや巫(かんなぎ)、依代のような存在」(by 霧)



といったものでした。
じつは彼女たちは、自殺をはかろうとしたものの死にきれず、あるいは助けられてしまった、という過去の持ち主たちで、それとは逆に「生」を望んでいた者たちの魂と邂逅し・・・


死にたかった魂と生きたかった魂。出会ってはいけない二つの魂が出会ってしまった・・・

絶望少女たちに乗り移った少女たちの霊。それは成仏できない昭和の霊たちであり、このため、(作中は)平成17年改め昭和80年としていた、ということになってたりします。
で、じつはここしばらく姿の見えなかった、メインヒロインといえるカフカ(本名・赤木杏(あかぎあん))についてですが・・・
彼女は、臓器移植のドナーでした。つまりは、すでにこの世にいません。
事故で死んで、自分のあらゆる体内器官を絶望少女たち(自殺未遂により器官を失った、あるいはその前に失い、未遂の原因となった)に移植することで、彼女たちの中に生きている、ということになっています。臓器移植に伴い、ドナーの記憶の一部も受容者たちの中に移ることもあり、このため、絶望少女全員の中に、カフカの記憶も存在するということになっているようです。
そういえば、この最終話、単行本で加筆されてますよね? 男子生徒について、久藤くんのことは本誌でも描かれていたけど、対象GUY(笑)や、木野くんの友達ふたり組――芳賀くんと青山くんについては描写がなかったと思う。
ちなみに、対象GUYも芳賀&青山も、糸色先生のバックアップメンバーだったようです。4,5年前に「二代目絶望先生、三代目絶望先生」なんてタスキを渡し合うネタがありましたが、それがこの伏線となっていたようです(って、これについては後付けかな?/笑)。
また、これも加筆と思われますが、カエレも久藤くん同様、この離島出身のようです(カエデでねぇか/笑)。
そんなこんなで、「本編」のラスト。生徒である小学生による「先生は結婚せんと?」のあと、





絶望少女たちのウェディングドレス姿。



「やっぱり、卒業だけだと、成仏できないと思うんです。死後結婚もさせてあげないと






「先生、私と・・・結婚してください! 死後結婚してください!」



いったときの千里の表情が、妙にいきいきとしてかわいかったです。上の猟奇(ヤンデレ)顔が嘘であるかのような晴れやかな表情でした(笑)。
それをきっかけに、「私も私も」とばかりに、絶望少女たちが糸色先生に結婚を迫ります。
この辺はやっぱり「萌えマンガ、ハーレムマンガのパロディ」ですよね(笑)。このことについては久米田さん本人も紙ブログで明記してますが、それはともかく、やはり先生も、萌えマンガ主人公よろしく、少女たちから逃げ出します。
そして逃げ込んだ先の教会で――



あなたは誰の中のカフカさんですか?






振り向きざま微笑を浮かべる、ウェディングドレス姿のカフカ。



と、本編は、本誌同様、フルカラーで描かれたカフカのウェディングドレス姿で終わっています。
ただ、ここからは「一つの可能性としての第30X話」。単行本のための描き下ろしです。
まあ、パラレルといっていいのでしょう。前述のとおり、それぞれカフカのあらゆる器官を移植され、同時に彼女の記憶も一部有している絶望少女たち。それゆえに、カフカを愛した先生が、彼女を愛するために、絶望少女たち全員を愛することになります。
横断歩道ですれちがう先生とカフカ。カフカが帽子を落とすと、それを拾い上げた先生が、彼女に帽子を渡そうと呼び止める。直後、カフカは・・・。それに責任を感じた先生の、彼なりのけじめ、彼なりの純愛というわけです。
そしてラスト。そんな先生を取材していた女性記者が、暴風の中、無理を押して船を出し、島をあとにしようとするも、船は座礁し、彼女の身は波によって先生たちの住む離島へと引き戻され、大けがを負ったことから、絶望少女たちの血液を提供され――そう、カフカの血や記憶を含んだそれを輸血され・・・



♪わが血がほしいか、わけてやろう。
♪明日は嫁入り、うれしいな。


――これについては、巻末の紙ブログで、久米田さん自身が「ギャグのつもりで描いたのに、想像以上に不気味なものになってしまいました」なんていってますが、たしかに、いつもの「単行本おまけマンガ」のつもりで読むと面食らいます。オレもビビリました(笑)。
ただ、久米田さんはこういう感じに、やっぱギャグ以外のジャンルも描けるんだろうね。それを実感できたのはうれしかったかな。

さて、今回のレビュー、ってか、ウチのサイトでの絶望先生レビューも、そろそろ終わりのときが近づいてきました。
巻末の紙ブログです。
これは、まあ、久米田さんによる後書きみたいなもんなんですが、貴重な話もあってね。
久米田センセ自身の言葉によると、





このオチ(終わらせ方)は、連載開始前が構想してたようだね。



この人、見栄っ張りなことはいわない人だから、多分、ホントだろうね。
それを考えると、すっげぇよな~。
長期連載にもなると、他の作品とのネタかぶりを回避するため、あるいは、(これは本人はコメントしてないけど)そのときのノリなんかで、想定していた流れから逸脱したりするんだろうけど、それでも軌道修正して(というより軌道を戻して)、当初のオチに持っていくんだからねぇ。
もちろん、「開始前から考えていた」というだけでもすごいんだけど、なによりそういった手腕に、ただただ頭が下がる思いです。やはりオレは久米田信者ですね(笑)。

最後に・・・久米田さんの新作って、どんなのになるんでしょうね?
さすがに、改蔵、絶望路線はないと思うんですよ。まあ、もはや芸風なんで、改蔵、絶望的ギャグや台詞回しはあるでしょうが(笑)。
この人はどちらかといえば鬼才であって、前述のとおり、着眼点と発想力で勝負する人なんだけど、それはストーリーものにも転用できるものだし、やはり前述のとおり計画性と軌道修正の能力にも長けてるんで、どんなジャンルでもやってけると思うんですよね。
個人的には、





「ちょっとシリアス、所々久米田ギャグありの歴史もの」



が読んでみたいかな(笑)。歴史パロディまではいかない感じね。
源平でもいいし、南北朝でもいいし、戦国でもいいし、幕末・明治でもいい。
正直いうと、新撰組ものを読みたい気もするけど・・・マガジンには「ばくだん!」があるからなぁ・・・(まあ、またマガジンで描くかはわからんけど)
ってわけで、





久米田流「坂の上の雲」とかどうですかね?



これも別の人がやってましたが、まあ、その人は途中で投げ出しちゃったんでOKでしょ(笑)。
豪気すぎてどっかズレてる信さん、電波な淳さん、ひとり常識人でツッコミ役なノボさん、ヤンデレな多美さん、カフカばりの超ポジティブ(かつ、大抵、事の黒幕)な季子さん、病気の兄を支えるためにヤバい内職までやっちゃってるお律さん・・・ダメですかね? (笑)

そんなこんなで、絶望先生もついに終わりのときを迎えました。私が書く絶望先生レビューも、おそらくはこれが最後でしょう。
この絶望先生は、最初の5,6巻はリアルタイムで買ってたんですよ。ただ、そのあとマガジン自体を読まなくなって、しばらくはこの作品からも離れてました(それまで揃えてた単行本も売っちゃった/笑)。
「復活」したのはアニメ化したころですね。何となくアニメのほうを見てたら、やっぱりおもろくってね(単行本も、また一から集めることに/笑)。
で、まあ、改蔵のほうも後追いで手出して・・・元々、南国のころも好きでしたが、それ以来、10数年ぶりに久米田ファンに(笑)。
で、この絶望先生には、いろいろ救われましたね~。現実逃避にすぎないんだけど、絶望先生で笑っちまうことで、どれだけ救われたことか・・・この作品なかったら、いまごろ精神的に病んでたかも(いや、大げさな言い方ではあるけど/笑)。
そんなわけで、この絶望先生という作品は、オレにとって特別な作品といってもいいと思います。





久米田先生、楽しい作品をホントにありがとうございました。そして、お疲れ様でした。



まあ、ご本人や関係者がこんなトコ見てるわけないけど(笑)、どうしてもいっておきたくて。



P.S.

この三十集収録の話は、全部アニメで見たい! 神谷さんや野中さん、井上さんらの演技で楽しみたい!
ブルーレイ1枚で、特典とかいらんので、どうですかね? (笑)
絶対、売れますって(笑)。
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さよなら絶望先生 第二十九集

2012-05-20 21:38:15 | 久米田康治


やっぱキタネエは次の作品にとっておくべきだったって(笑)。

いや、ビジュアルもやっぱかわいいと思うし、なにより、いままでの久米田ヒロインとは毛色がちがうと思うんで。
久米田ヒロインって、基本的には、




そあらがスタンダードになってると思うんですよ。


デビュー作である南国のヒロインね。
やっぱ作家によって、「好きなキャラ造形」ってあるって(笑)。
「委員長的なしっかり者」「やきもちやき」「ちょっと勝気」「でも、『女の子らしい愛嬌』も」――大抵は当てはまってるでしょ? うららも、初期の羽美も、ある意味で千里も。
ただ、このキタネエはそれらとはちょっとぢがう。少なくとも見た目は「普通の女子大生」(奈美よりも普通/笑)で、でも中身は「片付けられない女」かつ「笑いのツボがちょっとシュール」って感じで。
まあ、絶望のメインヒロインは千里ではなくカフカであって、「彼女はいままでの久米田ヒロインとはちがうタイプ」といわれちゃえば、たしかにそのとおりですが(笑)。それにポカポカやルーパラは正直よくわかりませんし(笑)。
ともかく、キタネエを次回作のヒロインにすれば、「千里の姉」なんで、




絶望先生とのクロスオーバーも可能なわけだし。


まあ、久米田さんの次回作がまたマガジン系(講談社系)とは限りませんし、小学館系ならまだしも、ほかの出版社だったらそれも難しいのかもしれませんが(でも、ネタ的においしいから、どこもOK出すかな?)。

で、この29集なんですが・・・




久米田さん、もうやる気ねぇだろ? (笑)


おまけマンガも紙ブログもつまんねぇ、つまんねぇ(笑)。いつもはあんなにおもしろいのに(笑)。
もう惰性だよね。今回、特筆すべきなのは、




鐘×棒




藤吉さん「余裕」



くらいですかね(千里の「本格的にダメだな」ってツッコミも/笑)。
それと、






奈美が意外にナイスパティだった



ってことですかね(笑)。
あ・・・もし次がファンタジーなら、こういうヒロインを見ることができる・・・?



P.S.

本編だと、やっぱ、




灰灰灰
三ツ矢



カフカ「私にはこう見えますが」――




黒黒黒
三ツ矢



奈美「こんなもんじゃないかな」――




黒灰黒
三ツ矢



千里「限りなく、黒に近いってことね」

こんときの藤吉さんと、カフカ、奈美、千里の温度差も(笑)。
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さよなら絶望先生 第二十八集

2012-02-19 00:44:54 | 久米田康治



表紙は大草さんで、カバー裏の彼女の「あけないでよ!」はめっちゃかわいかったですが・・・
この巻の影のMVPは、





絶対、藤吉さん(笑)。



彼女の腐女子属性がはじけまくりです! (笑)


藤吉さん「これ、ベタお願い」
千里(墨汁こぼして)「ごめーん」





藤吉さん「死ねっ!!」



千里にこんなこといえるのは、コミケの締め切り間際の彼女だけです(笑)。


奈美「えー、こんなのアリですか~? テーマ男色家でしょ~」
藤吉さん「男色家とかいうなぁ!」


まあ、この場合、いじられキャラの奈美がこういう物言い見せるのも珍しいんで、そっちにも意識がいってしまいますが。


>弐百七拾八話・似勢物語の扉絵
初期のころ、ハロウィンの話の扉絵ではルナマリアのコスプレやってたよね? そして今回の真希波といい、藤吉さんは、案外、真綾キャラと縁がある? (次は偽物語の忍?/笑)

ヂャンプで釣り上げられたりもしてましたね(笑)。


千里「外道! リリース!」





藤吉さん「外道とかいうなぁ」



これ笑ったなぁ(笑)。
「もしも、私が二次元に入れたら、ピンクの髪をなびかせ、将軍の下に・・・」も(笑)。


>絶望学級通信
アサクラさんの絵が抜群にうまい。とくに奈美がかわいく描かれてる。「狐カエレ」も(笑)。


>紙ブログ
「いまじん!」がおもろかった。


イマジンオールザピーポー、リビイングライフライン、ワンピース~


原作者はみんなひとりだって想像してごらん、みんながキバヤシさんを分かち合うんだ


その他

いや、マジで、オレ自身のアガスティアの葉、読みてぇぞ! (笑)


たしかに、高須クリニックのヘリからは狙撃されたくない(笑)。


未来人思考・・・オレも過去にいき、ビバップを先に書いて、黒猫なんかより先にジャンプに持ち込みたい・・・種や種デスをフォーマットにして、オレなりにいじり倒したガンダムを持ち込んで、サンライズに持ち込みたい・・・
いや、BEBOPはともかく、




種や種デスはさすがにそのままじゃ・・・(笑)


・・・ごめん、種デスはまだしも、種は料理する自信ねぇわ(笑)。
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