ネタバレ嫌な奴は、読まないでよ!!
いや、別にアスカのファンってわけでもないんですが、映画館に入る際、上のクリスマスカード(?)貰ったので(笑)。
ともかく、そんなわけで、ネタバレ嫌な人は回れ右。
そんなわけで見てきました。
もう、なにからなにまで衝撃でしたね。
まず、なにに度肝抜かれたかというと――
「究極変態仮面」映画化(笑)。
いや、ネタでもなんでもなく(笑)。本編始まる前の予告(トレーラー映像っていうの?)で、ローアングルからの網タイツ、そのうえで段々アングルが上に向かっていって、そしてあのマスク(?)姿。ひとり噴き出しちゃいましたよ(笑)。
って、まあ、それはいいとして。
やはり本編の前に、同時上映である「巨人兵東京に現る」が流れたんですが、これも言わずもがな庵野監督作品で、ナレーションが林原めぐみさんだったんで、「EVA本編のついでで録ったのかな」なんて呑気なこと考えてたんですが・・・これ、意外なことに、ある意味でEVA本編とリンクというか、本編の暗示みたいなトコもあったりします。これも衝撃的な演出でしたね。
そろそろEVA本編のほうに。
冒頭の戦闘シーンは圧巻でした。意外とあっけなく、とくに何の説明もなしに生きていたアスカ(まあ、後々、説明があるんでしょうが/笑)による格闘戦と、ガンナー的なポジションでそれを援護するマリ。
マリの、唇を軽く「m」字にするような表情がかわいかったです(笑)。
それと、ミサト指揮する戦艦ヴンダーの特攻。ミサトの強引な作戦と相まって、めちゃめちゃ見応えがありました。
チルドレンの才能頼りだったかつての指揮ぶりではありません(笑)。
で、その戦闘シーンの後。
前作、綾波を助けるための戦闘で初号機に取り込まれたシンジ君。意識を取り戻すと、そこにはトウジの妹・鈴原サクラの姿が。
ただし、同い年の友達の妹であるはずのサクラは、「トウジの妹」というより「姉」とでもいうべき年頃の女性です。
そして、見渡せば、見知った顔――ミサトさんやリツコさん、あるいはシゲルやマコトの顔も。
とはいえ、そんな彼女らも、シンジ君自身が知っているはずの彼女らと比べると、妙に違和感があります。
そう、シンジ君が目覚めたのは14年後、しかもミサトらは反ネルフ組織ヴィレを結成しており、その旗艦ともいえるヴンダーの中でした。
少し話はそれるけど、上述のサクラ、沢城みゆきさんが演じてんだね。
この人、やっぱ芸達者だな~。「新卒」というか「新人の、20代前半の初々しいかわいさ」ってのを充分に感じることのできる演技でした。
ってか、いくつ声色持ってんだ~? オレが知ってる限りでも、不二子ちゃん、「PSYCHO-PASS」のエロいお姉さん、メルセデスのCMの赤い髪の女の子、絶園のテンペストの葉風、そして絶望先生のマ太郎(笑)。すっげーな、いろんな世代の、いろんなタイプの女性、女の子演じてんだもんなぁ。
それはともかく。
シンジ君が目覚めた14年後の世界。それは、
サードインパクト後の世界でした。
自身が初号機と一体化したこと、それがサードインパクトのトリガーになってしまいました。
そして、見知ったはずの人々に、変化が見受けられます。
まずミサトは大佐となっており、ヴンダーの艦長というポジションに。
さすがに14年経っているので、
チャラい部分がなくなっています(笑)。
服装も、軍人らしいパンツスタイルです。彼女特有の「かわいいお姉さんぶり」は、
予告における「次回もサービスしちゃうわよん♪」だけです(笑)。
で、リッちゃん。リッちゃんは髪型がベリーショートになってました。ただ、中身はそんなに変わってませんかね。
で、アスカ。彼女は、アイパッチをつけてる以外は、外見的には変わってません。これは彼女曰く「EVAの呪縛」とのことでしたが・・・そういや、シンジ君、アスカ、マリのパイロットはもちろん、ミサトさんやリッちゃんも老けてないように見えましたが、やはり彼女らにも影響を与えてるんでしょうか?
そんなアスカですが、中身は案外大人になってます。終盤、いじけて内に籠ってしまったシンジ君と、彼が14年前に助けることに成功したと思っていたのが、じつはさらなるクローンで自我がほとんどない綾波を引っ張り、これから三人が向かうべき場所にふたりを導くかのように引っ張っていきます。
今回、最も魅力的なキャラはアスカだったかもしれません。なんつーか、一番人間味があったというか、ベースは変わらずも、着実に大人になってるというか。
で、いまちょっとだけ触れた綾波。
彼女の駆るEVANGELION Mark.09の手でヴンダーから脱出したシンジ君。しかし、そのパイロットは、自分が助けたはずの綾波とは微妙に異なる人格の持ち主でした。
感情の起伏に乏しいながらも、どこかで人間味のあった、リメイク版綾波――そんな彼女が、リメイク前を彷彿させるような、感情がまるで欠落したような彼女になってました。
いや、リメイク前はそれでも「冷たい」といった感はあったんだけど、今回の綾波にはそれすらなかったですね。まさに機械。
今回、むしろ人間味があったのはカヲル君。
シンジ君との間に、露骨なまでにホモ臭いやりとりすらあったけど(笑)、
失意の彼をやさしく励ます、友人思いのキャラとして描かれてます。シンジ君がサードインパクトのトリガーになったことを彼に説明したのもカヲル君なんですが、その口調もやさしく諭すようなものでした。
今回のシンジ君の搭乗機である13号機は複座式で、その相棒はもちろん、カヲル君です。
自身がサードインパクトのトリガーになってしまったことから暴走気味になったシンジ君が、ロンギヌスの槍を引き抜こうとした際も、直感的になにかを感じ、それを止めようとしますが・・・
最後、シンジ君の身代わりになるかのように・・・
これらにより、(前述のアスカのトコで触れたように)シンジ君は内に籠ってしまいます。まるでリメイク前のように(笑)。
この際、シンジ君らの作戦(ロンギヌスの槍接収)を阻止すべく出撃し、彼らと戦ったアスカの手で、そんなシンジ君と、完全に自我のない綾波が引っ張られ、おそらくは最後の戦いに赴く形になるのでしょうが――
と、ここで今回は終了しています。
個人的には、あのネルフがああいう形でほぼ壊滅していたのも衝撃でしたね。
ゲンドウと冬月は健在で、彼らが指揮を執ってはいたんですが・・・
それと、加持君が名前しか出てこなかったのは残念(笑)。まあ、次回は最後だと思うので出てくるんでしょうが。
次回、っていうか、最後に期待するのは・・・
前作までのシンジ君のヒーローぶりは、ぜひ取り戻してほしいなぁ。
それと綾波の「微妙な明るさ」。いや、あくまで「微妙な」ではあるんだけど、彼女のかすかではあるけどたしかな人間味ってものも、取り戻してほしい。
そして、
リメイク前とは異なる、救いのあるエンディングを見てみたいですね。
やっぱ少年少女(まあ、実際は14年経ってますが/笑)のストーリーは、暗い作風であっても最後は希望のあるものであってほしいですね。Zガンダムのリメイクだってそうだったんだし(笑)。