進撃の巨人は、その設定がすごいですよね。久しぶりに「設定をおもしろいと思える作品」です。「キャラが好き」「セリフ回しが好き」「雰囲気が好き」っていう作品はたくさんありますが。
そんなわけで、進撃の巨人の設定について、オレなりに紹介したいな、と思います。
ネタバレ嫌な人は読まないでね。
まず107年前の743年、巨人が出現し、人類の大半が死滅します。巨人に食われて。
ってか、この年号については、作中のキャラたちが使用、あるいは自覚している様子が見受けられないようです(アニメにおいて、ナレーションでアルミンが口にすることはあったかもしれませんが)。これも数ある伏線のひとつなのかもしれません。
ともかく、これにより、人類は海を越えて、別の大陸にて巨大な壁を築き、いわば城塞都市の中でのみの生活を余儀なくされます。まあ、この壁についても、「果たして人類が築いたものなのか」「それ以前に壁の中には・・・」といった謎が存在してるんですが。
ちなみに、約100年ぶりの巨人の侵攻を許すきっかけとなった超大型巨人と鎧の巨人の出現が845年。この際、主人公のエレン・イェーガーの母親であり、ヒロインであるミカサ・アッカーマンにとっても育ての親であるカルラ・イェーガーが、エレン、ミカサの目の前で巨人に食われます。これにより、エレンは巨人に対する強い復讐心を抱き、以後、それが彼にとっての行動原理となります。
なお、この巨人については、「エレン、ミカサの幼馴染であり、当時から現在に至るまで、常にといっていいほど行動をともにしていたアルミン・アルレルトが巨人化したものでは?」なんて推論もあるようです。そういえば、カルラが食われる際、直前までエレンらと一緒にいたアルミンの姿は見えませんし、カルラを食った巨人って、姿形がアルミンに似てるともいえるかもしれません。
まあ、あくまでネット上での推論であり、作中(マンガもアニメも)、アルミンが巨人化したことは、いまのところ一度もありませんが。
で、訓練兵となったエレン、ミカサ、アルミンらが訓練兵団(第104期訓練兵団)を卒業し、希望どおり調査兵団に配属され、清々しい顔つきでこれから就く任務に燃えていたエレンの背後に、不意に超大型巨人が現れ、なし崩し的に初陣となったのが850年。現在も作中は年が変わっていないはずです。
この、超大型による壁の扉の破壊により、5年前の惨劇が再現される形になります。
この戦闘で、エレンも巨人に食われます。ただし、格闘術以外はこれといって秀でたところのないエレンではありますが、メンタルについては超人的です。巨人への復讐心が、彼を(巨人の体内で)巨人化させます。この巨人化した彼が、
俗にいうエレンゲリオンです(笑)。
以下、巨人化したエレンは「エレンゲリオン」と記載します(笑)。
で、このエレンの巨人化ですが・・・彼の父親であり、医者であるグリシャ・イェーガーが、カルラが食われ、エレンらが避難した先で、エレンに対し注射を打ったのですが、それにより巨人化が可能になったのでは、と推測されています。
その際、エレンに地下室の鍵を託したグリシャは、以後、行方不明となります。
この一連の流れについても、随所に謎が散りばめられている様相が見え隠れしてます。
まず、ヤンデレといっていいほど(笑)エレンに固執し、常に彼の傍を離れずにいたミカサの姿が、このときはありません。もちろん、育ての親であるグリシャにいわれれば、さすがのミカサもエレンの傍から離れるでしょうが(なにより、エレンの父親なので、グリシャのことは信頼してるでしょうし)、まだ緊急時が終わったとは言い難い時期であったわりには、ちょっと妙ではあります。
もっとも、このときのミカサの存在の有無が何らかの伏線になっているかは、正直、わかりません。ただ、娘同然であり、やはりカルラの仇を討つことも考えているであろう、そして、後々重要度が明らかになっていくエレンの存在を守るのにうってつけのミカサに対して、「彼女は巨人化させないにしても、その謎を開示しなかったのはなぜか?」というのは少し気になります。
あとで触れる予定ですが、ミカサはミカサで物語の鍵を握っているようなので、そこらと関係があるのかもしれません。
また、このときグリシャがエレンに託した地下室の鍵。巨人によって占拠されてしまったシガンシナ地区にあるエレンの生家の地下室の鍵なんでしょうが、もちろん、巨人化に関する何らかの(文字通り)キーとなっているのでしょうが、それがなにを意味するか、現時点では明かされてません。
さらには、エレンゲリオンやアニ、ライナー、ベルトルト、ユミルらのように、巨人化もその逆――巨人から人間に戻ることも可能になるためには、「人間を食わねばならない」といった法則が、推測として存在しているのですが、それを考えると、「注射によりエレンゲリオンになったエレンは、手近にいたグリシャを食らって、人間に戻った」といった推測も成り立ちます。
もっとも、グリシャが姿を消した理由にはほかにも説があり、「彼こそが黒幕」「獣の巨人の正体はグリシャでは?」なんてこともいわれてますが。
それ以前に、このときのエレンは記憶障害を起こしていますんで、どこまでが実際にあったことかもわかりませんが。
「エレンゲリオン」に触れたことで、少しだけ巨人についても触れたことになりますが、この巨人についても謎だらけです。
そもそも、巨人がどのようにして現れたのか、その究明はなされていません。
生体兵器なり、何らかの目的で、人の手で作り出されたのかもしれません(連載前の読切ではそういう設定だったようです)が、はっきりとしたことはわかっていません。
その巨人ですが、身長はマチマチで、中には3m級といった「巨人」としていいかわからん個体もありますが、平均すれば17,18mくらいのようです。丁度、ガンダムと同じくらいですね(笑)。ですんで、
「お台場ガンダムが人の姿形で襲い掛かってくる」と考えるのが、一番わかりやすいかも(笑)。
しかも、走る速度、めっちゃ速いです。
対する調査兵団の面々は、18mのガンダムに生身で爆弾取り付けた、ジオンの地上兵(笑)。中には、リヴァイやミカサのような、生身でMF倒しちゃう東方先生やドモン級のガンダムファイターもいますが(笑)。
それはともかく。
巨人の中にも、身長差といった個体差とは別に、種類の区別もあるようです。
まず、人を食らうことのみが存在意義といえる通常型の巨人。これが一般的です。
知性は全くなく、ひたすらニヤケ面のままで、人を食らうために行動します。人間との意思の疎通も、一例を除いては確認されてません。ネット上や考察本では「無知性巨人」と呼ばれているので、それに倣います。
次に知性巨人(この呼び名もネットやら考察本に倣います)。これはエレンゲリオンや、超大型巨人、鎧の巨人、女型(めがた)の巨人たちです。
まあ、「超大型=ベルトルト」「鎧=ライナー」「女型=アニ」であり、彼らと同じくエレンと同期生であるユミルも巨人になるのですが、この巨人化した彼女もまた、知性巨人です。
いま出てきたユミルですが、北欧神話にて「原初の巨人」とされているユミルをモチーフにしてるようです。さきほど、「巨人との意思疎通について、一例を除いては」と書きましたが、その一例が、ユミル同様のソバカスのある(あるいは同族?)のイルゼ・ラングナーという女性兵士(調査兵団)なんですが、壁外で武器や立体機動装置を失った彼女が、無知性巨人に襲われた際、一瞬だけその巨人が彼女に跪き、「よく・・・ぞ・・・ユミルの民・・・」といった言葉を呟いたことがありました。
まあ、直後に、巨人は発狂したかのように、イルゼを食うことになりますが。
ともかく、そんなこともあって、あるいは、ユミルは巨人の側にとって、象徴のような存在なのかもしれません。ただし、これについても、まだ判明はされていませんが。
巨人の種類に話を戻すと、最後に獣の巨人。
これは獣型、というかサル(オランウータン?)っぽいフォルムの巨人で、
言語を使います。
さらには、無知性巨人たちが彼の命令に従ったり、人間を巨人化させているようにも思える描写があったり、あるいは、ユミルが「猿」といった際、エレンとしては猿という個体名すら知らないような素振りを見せるなど、獣型巨人自身にもそれに関連する設定にしても、謎やら伏線やらが散りばめられています。
なお、知性巨人と獣型巨人は、いまのところは人を食っていない模様です。少なくともエレンゲリオンは食ってません。
また、知性巨人たちは、人間の姿の際も、治癒能力過剰です。腕がちぎれても、足を食われても、時間が経てばトカゲのしっぽのように生えてきます。
で、知性巨人であるライナー、ベルトルト、アニは、エレンの身柄の拘束を企てています(あるいは、獣型巨人も、それを狙っているのかもしれません)。
ライナーたちとしては「オレたちの目的は、人類すべてに消えてもらうことだった」「エレン・・・おまえがオレたちと一緒に来てくれれば、その必要もなくなる」といった台詞をエレンに投げかけ、当初はエレンを平和的に連れ去ろうとします。まあ、その前にハンジやアルミンにより彼らの正体がバレ、事前のハンジの指示でエレンが芝居を見せて時間を稼ぎ、それにより巨人化して彼を連れ去ることを決意したライナーとベルトルトに対し、ミカサが電光石化に攻撃を加えるといった形に流れていくんですが・・・すなわち、平和裏に連れ去ることは失敗します(まあ、その後、巨人化してエレンゲリオンを倒し、連れ去ることになるんですが)。
彼らがなぜエレンを狙うのか、エレンにどんな価値があるのか、といったことは、やはり判明されていません。
また、ユミルの行動原理もわかっていません。人間の側でも、(ユミル自身やエレンゲリオンを除く)知性巨人の側でもないように思えます。あるいは第三局といえるかも。
あと、巨人に関する謎といえば・・・
人類が守られている巨大な壁の中には、巨人が埋まっている、
といったことも挙げられます。
この世界には壁を信仰している宗教団体があるのですが、その幹部や、あるいは王政府の人間は、これに関するなにかを知っているようです。
この辺は物語全体、この世界全体にかかわってくる、大きな伏線でしょうね。非常に気になります。
で、いまちょっと「エレンの価値」といったことを書きましたが、彼がこの世界全体に影響を及ぼす何らかのファクターであることは、間違いないような気がします。ライナーたちは「座標」といった表現を使っていますが。
そんな彼と一緒に育ったミカサも、物語の鍵となっていることは間違いないでしょう。
この世界にも、巨人たちが現れるまでは人種といったものがありました。ミカサは、すでに滅んだ東洋人の末裔です。正しくは彼女の母親までが純粋な東洋人であり、彼女は西洋人(ゲルマン系?)と東洋人のハーフということになりますが。
そんなミカサですが、幼き日に母親から右腕に「印」を刻まれます。これは東洋人ゆえのものであるようですが、この印がエレンの存在と共鳴しているのかもしれません。ミカサがエレンに固執するのは、もちろん恋心もあるでしょうが、もっと奥深い、本能的ななにかがあるためかもしれません。
また、それが第一話の「いってらっしゃい、エレン」――エレンの夢の中の彼女の言葉に、つながっていくのかもしれません。
で、「第一話の夢の中のミカサ」に関することでもあるんですが、
この作品には「ループ説」もあります。
もちろん、考察本やネット上での推測の域を出てませんが、作者自身が「マヴラヴ オルタネイティブ」というゲームへのリスペクトを広言していることから、その可能性は高いのでは、といわれてます。
夢の中のミカサの「いってらっしゃい」といい、第一話のサブタイトルが「二千年後の君へ」であることといい、それっぽいトコが随所に隠れているかもしれません。
で、作者が影響受けたマヴラヴというゲームですが、私は進撃の考察サイト見るまで知らなかったのですが、やはりループものらしく、何度も世界が滅びては、その都度ループして、最終的には人類がどうにか勝利する(やがて主人公の中で前世の記憶が継承されていく形)、といったものであるようで、敵も人外の、人を食らう存在のようです。
このループっていうのは、しかも「最初は継承されないものの、何度か失敗したのち、前世の記憶が継承されていく」っていうのは、物語を作るにあたって、ある意味で禁じ手な気もするけど、はまるとめっちゃおもしろい設定だよね。
オレはマヴラヴ知らないし、ひぐらしもハマれなかったせいか、事実上、進撃のループが初めてであり、ゆえにこのループというものにめっちゃ興味が生じてます。ループという「強くてニューゲーム」みたいな“反則的な展開、進行”に、どんな説得力を持たせるのかな、と。まあ、進撃がループであると確定したわけではありませんが(笑)。
ってわけで、長くなりましたが(笑)、進撃の巨人の設定について語ってみました。
ただね、今回書いたのは、「オレが、パッと思いつく限り」のもので、ほかにもまだまだ謎やら伏線やらがあります。
まあ、その辺はね、実際にマンガやアニメをご覧になってください、ってことで。
最後に、進撃のダブルヒロイン(?)、ミカサとアニの画像を。まあ、アニがヒロインかは、正直わからんけど(笑)、一応、主人公のエレンに気があるってことで(ミカサは確実、アニもそれっぽいかなぁ、と)。
ふたりともアニメではやっぱ美人度アップしてますよね(オレは原作の絵も好きだけど)。
まずはアニ。
この妖しい笑い方が、妙に色っぽいです。
で、ミカサ。
「仲間を殺したのは、あの女でしょ」
「じゃあ、戦わなくちゃダメでしょ」
「それとも、なにか特別な感情が妨げになってるの?」
このヤンデレっぷりが、妙に彼女らしいです(笑)。
自分もよく知るアニを「あの女」呼ばわりです。
もしエレンが浮気したらどうなるのかが、痛いほどわかるシーンでした(笑)。
そんなわけで、進撃の巨人の設定について、オレなりに紹介したいな、と思います。
ネタバレ嫌な人は読まないでね。
まず107年前の743年、巨人が出現し、人類の大半が死滅します。巨人に食われて。
ってか、この年号については、作中のキャラたちが使用、あるいは自覚している様子が見受けられないようです(アニメにおいて、ナレーションでアルミンが口にすることはあったかもしれませんが)。これも数ある伏線のひとつなのかもしれません。
ともかく、これにより、人類は海を越えて、別の大陸にて巨大な壁を築き、いわば城塞都市の中でのみの生活を余儀なくされます。まあ、この壁についても、「果たして人類が築いたものなのか」「それ以前に壁の中には・・・」といった謎が存在してるんですが。
ちなみに、約100年ぶりの巨人の侵攻を許すきっかけとなった超大型巨人と鎧の巨人の出現が845年。この際、主人公のエレン・イェーガーの母親であり、ヒロインであるミカサ・アッカーマンにとっても育ての親であるカルラ・イェーガーが、エレン、ミカサの目の前で巨人に食われます。これにより、エレンは巨人に対する強い復讐心を抱き、以後、それが彼にとっての行動原理となります。
なお、この巨人については、「エレン、ミカサの幼馴染であり、当時から現在に至るまで、常にといっていいほど行動をともにしていたアルミン・アルレルトが巨人化したものでは?」なんて推論もあるようです。そういえば、カルラが食われる際、直前までエレンらと一緒にいたアルミンの姿は見えませんし、カルラを食った巨人って、姿形がアルミンに似てるともいえるかもしれません。
まあ、あくまでネット上での推論であり、作中(マンガもアニメも)、アルミンが巨人化したことは、いまのところ一度もありませんが。
で、訓練兵となったエレン、ミカサ、アルミンらが訓練兵団(第104期訓練兵団)を卒業し、希望どおり調査兵団に配属され、清々しい顔つきでこれから就く任務に燃えていたエレンの背後に、不意に超大型巨人が現れ、なし崩し的に初陣となったのが850年。現在も作中は年が変わっていないはずです。
この、超大型による壁の扉の破壊により、5年前の惨劇が再現される形になります。
この戦闘で、エレンも巨人に食われます。ただし、格闘術以外はこれといって秀でたところのないエレンではありますが、メンタルについては超人的です。巨人への復讐心が、彼を(巨人の体内で)巨人化させます。この巨人化した彼が、
俗にいうエレンゲリオンです(笑)。
以下、巨人化したエレンは「エレンゲリオン」と記載します(笑)。
で、このエレンの巨人化ですが・・・彼の父親であり、医者であるグリシャ・イェーガーが、カルラが食われ、エレンらが避難した先で、エレンに対し注射を打ったのですが、それにより巨人化が可能になったのでは、と推測されています。
その際、エレンに地下室の鍵を託したグリシャは、以後、行方不明となります。
この一連の流れについても、随所に謎が散りばめられている様相が見え隠れしてます。
まず、ヤンデレといっていいほど(笑)エレンに固執し、常に彼の傍を離れずにいたミカサの姿が、このときはありません。もちろん、育ての親であるグリシャにいわれれば、さすがのミカサもエレンの傍から離れるでしょうが(なにより、エレンの父親なので、グリシャのことは信頼してるでしょうし)、まだ緊急時が終わったとは言い難い時期であったわりには、ちょっと妙ではあります。
もっとも、このときのミカサの存在の有無が何らかの伏線になっているかは、正直、わかりません。ただ、娘同然であり、やはりカルラの仇を討つことも考えているであろう、そして、後々重要度が明らかになっていくエレンの存在を守るのにうってつけのミカサに対して、「彼女は巨人化させないにしても、その謎を開示しなかったのはなぜか?」というのは少し気になります。
あとで触れる予定ですが、ミカサはミカサで物語の鍵を握っているようなので、そこらと関係があるのかもしれません。
また、このときグリシャがエレンに託した地下室の鍵。巨人によって占拠されてしまったシガンシナ地区にあるエレンの生家の地下室の鍵なんでしょうが、もちろん、巨人化に関する何らかの(文字通り)キーとなっているのでしょうが、それがなにを意味するか、現時点では明かされてません。
さらには、エレンゲリオンやアニ、ライナー、ベルトルト、ユミルらのように、巨人化もその逆――巨人から人間に戻ることも可能になるためには、「人間を食わねばならない」といった法則が、推測として存在しているのですが、それを考えると、「注射によりエレンゲリオンになったエレンは、手近にいたグリシャを食らって、人間に戻った」といった推測も成り立ちます。
もっとも、グリシャが姿を消した理由にはほかにも説があり、「彼こそが黒幕」「獣の巨人の正体はグリシャでは?」なんてこともいわれてますが。
それ以前に、このときのエレンは記憶障害を起こしていますんで、どこまでが実際にあったことかもわかりませんが。
「エレンゲリオン」に触れたことで、少しだけ巨人についても触れたことになりますが、この巨人についても謎だらけです。
そもそも、巨人がどのようにして現れたのか、その究明はなされていません。
生体兵器なり、何らかの目的で、人の手で作り出されたのかもしれません(連載前の読切ではそういう設定だったようです)が、はっきりとしたことはわかっていません。
その巨人ですが、身長はマチマチで、中には3m級といった「巨人」としていいかわからん個体もありますが、平均すれば17,18mくらいのようです。丁度、ガンダムと同じくらいですね(笑)。ですんで、
「お台場ガンダムが人の姿形で襲い掛かってくる」と考えるのが、一番わかりやすいかも(笑)。
しかも、走る速度、めっちゃ速いです。
対する調査兵団の面々は、18mのガンダムに生身で爆弾取り付けた、ジオンの地上兵(笑)。中には、リヴァイやミカサのような、生身でMF倒しちゃう東方先生やドモン級のガンダムファイターもいますが(笑)。
それはともかく。
巨人の中にも、身長差といった個体差とは別に、種類の区別もあるようです。
まず、人を食らうことのみが存在意義といえる通常型の巨人。これが一般的です。
知性は全くなく、ひたすらニヤケ面のままで、人を食らうために行動します。人間との意思の疎通も、一例を除いては確認されてません。ネット上や考察本では「無知性巨人」と呼ばれているので、それに倣います。
次に知性巨人(この呼び名もネットやら考察本に倣います)。これはエレンゲリオンや、超大型巨人、鎧の巨人、女型(めがた)の巨人たちです。
まあ、「超大型=ベルトルト」「鎧=ライナー」「女型=アニ」であり、彼らと同じくエレンと同期生であるユミルも巨人になるのですが、この巨人化した彼女もまた、知性巨人です。
いま出てきたユミルですが、北欧神話にて「原初の巨人」とされているユミルをモチーフにしてるようです。さきほど、「巨人との意思疎通について、一例を除いては」と書きましたが、その一例が、ユミル同様のソバカスのある(あるいは同族?)のイルゼ・ラングナーという女性兵士(調査兵団)なんですが、壁外で武器や立体機動装置を失った彼女が、無知性巨人に襲われた際、一瞬だけその巨人が彼女に跪き、「よく・・・ぞ・・・ユミルの民・・・」といった言葉を呟いたことがありました。
まあ、直後に、巨人は発狂したかのように、イルゼを食うことになりますが。
ともかく、そんなこともあって、あるいは、ユミルは巨人の側にとって、象徴のような存在なのかもしれません。ただし、これについても、まだ判明はされていませんが。
巨人の種類に話を戻すと、最後に獣の巨人。
これは獣型、というかサル(オランウータン?)っぽいフォルムの巨人で、
言語を使います。
さらには、無知性巨人たちが彼の命令に従ったり、人間を巨人化させているようにも思える描写があったり、あるいは、ユミルが「猿」といった際、エレンとしては猿という個体名すら知らないような素振りを見せるなど、獣型巨人自身にもそれに関連する設定にしても、謎やら伏線やらが散りばめられています。
なお、知性巨人と獣型巨人は、いまのところは人を食っていない模様です。少なくともエレンゲリオンは食ってません。
また、知性巨人たちは、人間の姿の際も、治癒能力過剰です。腕がちぎれても、足を食われても、時間が経てばトカゲのしっぽのように生えてきます。
で、知性巨人であるライナー、ベルトルト、アニは、エレンの身柄の拘束を企てています(あるいは、獣型巨人も、それを狙っているのかもしれません)。
ライナーたちとしては「オレたちの目的は、人類すべてに消えてもらうことだった」「エレン・・・おまえがオレたちと一緒に来てくれれば、その必要もなくなる」といった台詞をエレンに投げかけ、当初はエレンを平和的に連れ去ろうとします。まあ、その前にハンジやアルミンにより彼らの正体がバレ、事前のハンジの指示でエレンが芝居を見せて時間を稼ぎ、それにより巨人化して彼を連れ去ることを決意したライナーとベルトルトに対し、ミカサが電光石化に攻撃を加えるといった形に流れていくんですが・・・すなわち、平和裏に連れ去ることは失敗します(まあ、その後、巨人化してエレンゲリオンを倒し、連れ去ることになるんですが)。
彼らがなぜエレンを狙うのか、エレンにどんな価値があるのか、といったことは、やはり判明されていません。
また、ユミルの行動原理もわかっていません。人間の側でも、(ユミル自身やエレンゲリオンを除く)知性巨人の側でもないように思えます。あるいは第三局といえるかも。
あと、巨人に関する謎といえば・・・
人類が守られている巨大な壁の中には、巨人が埋まっている、
といったことも挙げられます。
この世界には壁を信仰している宗教団体があるのですが、その幹部や、あるいは王政府の人間は、これに関するなにかを知っているようです。
この辺は物語全体、この世界全体にかかわってくる、大きな伏線でしょうね。非常に気になります。
で、いまちょっと「エレンの価値」といったことを書きましたが、彼がこの世界全体に影響を及ぼす何らかのファクターであることは、間違いないような気がします。ライナーたちは「座標」といった表現を使っていますが。
そんな彼と一緒に育ったミカサも、物語の鍵となっていることは間違いないでしょう。
この世界にも、巨人たちが現れるまでは人種といったものがありました。ミカサは、すでに滅んだ東洋人の末裔です。正しくは彼女の母親までが純粋な東洋人であり、彼女は西洋人(ゲルマン系?)と東洋人のハーフということになりますが。
そんなミカサですが、幼き日に母親から右腕に「印」を刻まれます。これは東洋人ゆえのものであるようですが、この印がエレンの存在と共鳴しているのかもしれません。ミカサがエレンに固執するのは、もちろん恋心もあるでしょうが、もっと奥深い、本能的ななにかがあるためかもしれません。
また、それが第一話の「いってらっしゃい、エレン」――エレンの夢の中の彼女の言葉に、つながっていくのかもしれません。
で、「第一話の夢の中のミカサ」に関することでもあるんですが、
この作品には「ループ説」もあります。
もちろん、考察本やネット上での推測の域を出てませんが、作者自身が「マヴラヴ オルタネイティブ」というゲームへのリスペクトを広言していることから、その可能性は高いのでは、といわれてます。
夢の中のミカサの「いってらっしゃい」といい、第一話のサブタイトルが「二千年後の君へ」であることといい、それっぽいトコが随所に隠れているかもしれません。
で、作者が影響受けたマヴラヴというゲームですが、私は進撃の考察サイト見るまで知らなかったのですが、やはりループものらしく、何度も世界が滅びては、その都度ループして、最終的には人類がどうにか勝利する(やがて主人公の中で前世の記憶が継承されていく形)、といったものであるようで、敵も人外の、人を食らう存在のようです。
このループっていうのは、しかも「最初は継承されないものの、何度か失敗したのち、前世の記憶が継承されていく」っていうのは、物語を作るにあたって、ある意味で禁じ手な気もするけど、はまるとめっちゃおもしろい設定だよね。
オレはマヴラヴ知らないし、ひぐらしもハマれなかったせいか、事実上、進撃のループが初めてであり、ゆえにこのループというものにめっちゃ興味が生じてます。ループという「強くてニューゲーム」みたいな“反則的な展開、進行”に、どんな説得力を持たせるのかな、と。まあ、進撃がループであると確定したわけではありませんが(笑)。
ってわけで、長くなりましたが(笑)、進撃の巨人の設定について語ってみました。
ただね、今回書いたのは、「オレが、パッと思いつく限り」のもので、ほかにもまだまだ謎やら伏線やらがあります。
まあ、その辺はね、実際にマンガやアニメをご覧になってください、ってことで。
最後に、進撃のダブルヒロイン(?)、ミカサとアニの画像を。まあ、アニがヒロインかは、正直わからんけど(笑)、一応、主人公のエレンに気があるってことで(ミカサは確実、アニもそれっぽいかなぁ、と)。
ふたりともアニメではやっぱ美人度アップしてますよね(オレは原作の絵も好きだけど)。
まずはアニ。
この妖しい笑い方が、妙に色っぽいです。
で、ミカサ。
「仲間を殺したのは、あの女でしょ」
「じゃあ、戦わなくちゃダメでしょ」
「それとも、なにか特別な感情が妨げになってるの?」
このヤンデレっぷりが、妙に彼女らしいです(笑)。
自分もよく知るアニを「あの女」呼ばわりです。
もしエレンが浮気したらどうなるのかが、痛いほどわかるシーンでした(笑)。