マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

せっかち伯爵と時間どろぼう 1巻

2014-02-22 20:50:30 | 久米田康治




久米田信者としては待ちに待った、約2年ぶりの単行本です!
まずは、記念すべき(?)最初のおまけネタ





「国語 KAGEROU 水嶋ヒロ著」に笑いました(笑)。
久米田マンガといえば、絶望先生以来、「単行本のおまけネタ」も楽しみのひとつですが、安定のクオリティです(笑)。ってか、「KAGEROU 水嶋ヒロ」は、あとで本編でもネタとして使われてます。
さて、本編の笑いどころです。私としてはこんな感じでした。――

第2話 お嬢様と時セレブ

1話は以前にレビューしたんで割愛ね。

伯爵「新連載一挙82ページだとぉ!! なんたる大胆な時間の無駄遣い!」
執事「この場合の時間ドロボーは、その作品の作者様では?
――単行本なんて、『読むのにかかった時間×部数』ですから、もっと悪質ですよ」
伯爵「一番売れてる作品の単行本は、どれだけ売れているのか?」
執事「3億部ですから、一冊30分として・・・全読者から、ざっと1万7,000年奪ってますね」





これはクスッと笑いました(笑)。っつーか、基本、ジャン○マンガは昔から少年たちの、いや、近年では大人たちの時間も奪いまくってます(笑)。北斗○拳、キン○マン、DB、スラダン、幽○白書、るろ剣なんて、伝説の大泥棒ですよ。





キャプ○ン翼なんて、世界的に有名な大泥棒ですよ。アルセーヌ・ルパンも真っ青ですよ。



まあ、上のコマ(画像)のあと、執事が「おもしろければ、ドロボーではありませんが」みたいなこといってますけどね(笑)。
それと、この回は、執事にキスされる卓(すぐる)と、それを目撃して衝撃受けるマゴの反応にも笑った(笑)。で、卓が伯爵妹ミチルでいいのかな?)にもキスされて、ラスト、

卓「2度あることは三度あるかも」
マゴ「いや、でも、私、人間だし・・・」

テレるマゴの反応が(笑)。
ちなみに、ミチルは卓とキスしたことにより、堕センションし、4次元種(上人類)から3次元種(普通の人間)へ次元降下します。
伯爵がいうには、4次元種から3次元種になることで、時間移動ができなくなるために、残りの寿命が1年になってしまうとのことです。これ、最終回近くで何らかの形で明かされる、伏線になりそうですよね。
あと、マゴが早くも卓にデレてるのもね。久米田ヒロインって、結構早い段階で主人公にデレますよね(笑)。
そあらはマンガのヒロインとしては標準的ともいえる時間を要した気がするけど(それでも初期の、アイスホッケーやってた段階でしたが/笑)、改蔵とは幼馴染で、最初からなにかと世話焼いてた羽美(のちにあんなキャラになりましたが/笑)といい、千里を始めとする絶望少女たちだって、ほぼ最初からでしたもんね。
まあ、ラブコメではなくギャグマンガですからね、久米田作品は。細かい恋愛描写、心理描写やってたら、肝心のギャグ、ネタがね。だから、これでいいんでしょう。
それと、この回は万世橋君が出てましたね(笑)。絶望キャラで初のゲスト出演!

第3話 かわいそうな伯爵

前回、堕センションにより普通の人間になった(?)ミチル。卓だけでなく、「延々とコンビニの前で座っている時セレブ」「ネトゲの時セレブ」「大回り乗車の鉄セレブ」といった多種多様の時セレブたちと社交することで、かなり堕落していきます。
それを嘆いた兄の伯爵が、「今よりは前のがマシだった」という理屈で、卓にミチルを連れ戻すよう依頼します。
で、それにキレるマゴ(なんだかんだで、卓の部屋に遊びにきてる/笑)。

マゴ「前よりマシってなによ! 結局、そのとき評価しないで、あとになって『前のがマシ』とかいうのよね! 前の学校のがマシとか、前の職場のがマシとか、前の女のがマシとか――」





これは、久米田さんお得意の自虐ネタです(笑)。
そして、伯爵が人類相手にしかいい気になれない、上人類界の底辺であることが判明します(笑)。

第4話 お風呂の部屋のミチル

まず、マゴも変人であることが判明します。卓が「イケメンだけど問題児」なら、マゴは「かわいいけど変人」といったところですかね。
夕仏真心(ゆうふつまごころ)」というフルネームが、横から読めばタイムマシンとも読めるため、幼いころから「タイムマシン造ってよ」などと妙な期待をされ、本人もその気になり、本気で造ってやろうと思い始め、以後、機械いじりが好きになってしまいます。
つまりは、「見た目のいいオタク」。ただし、1stガンダムのアムロのような、あくまで機械いじりが好きなタイプ、一応は建設的な趣味の持ち主であり、社交性も普通にあり、なによりおしゃれな女の子ではありますが。
ただ、オタクというか変人ゆえに、抜群なツッコミセンスの持ち主であり、ツッコミのボキャブラリーも多彩で、なにより、やはり変人である卓に惹かれちゃってるんでしょうね。黙ってればかわいいし、まともなイケメンの彼女になれそうなのに(笑)。
で、笑いどころといえば、枠外の広告(?)。


君のいる町 1巻~26巻、以下続刊






青人(はると)と柚希(ゆずき)、初対面だけど同居します!!



ホント、久米田さんは芸が細かい(笑)。
ちなみに、この回は、マゴとミチル(ついでに卓)のフルヌードが披露されてます。

第5話 金の卵を産む伯爵

金の純度になぞらえたネタをメインにしたお話しです。「24Kが本物の猪木とすれば、18Kは春一番、14Kはアントキの猪木、9Kは上司の物まね」といった具合にね。
伯爵は錬金術ができるのですが、14Kまでしか錬金できないというね。ただ、「むしろ9K以下を買い取る店」というのが存在して・・・

24K  純文学
22K  大衆小説
18K  ライトノベル
14K  ケータイ小説
9K   KAGEROU





はい、KAGEROUきました(笑)。



ここまでネタにされると、ちょっと読んでみたくなる(笑)。
ほかに気になることといえば、これは笑いどころではないんですが、





この女性は気になりますね。今後、どんなキャラとして登場させんだろ?

第6話 伯爵と賢者の贈り物

ここはワ○ミですかね。「I want you」いってるポスターがムカつ(ry

第7話 上人類男(ウエーメン)の音楽隊

ここで、




マゴの趣味が暴かれます。




彼女は重度のデスメタル好きだったのです(笑)。



それゆえに、





第一話で拷問装置に興奮してたんですね(笑)。



同じ拷問好きでも、羽美や千里とはベクトルがちがう? (笑)





ヌルいデスメタルバンドに対し、デスメタルの何たるかを説きます。やはりサバト的な儀式もお好きなようです(笑)。
この回はマガジンを立ち読みできなかっただけに、爆笑ものでしたね(笑)。

さて、最後になりますが、やっぱ久米田ヒロインっておしゃれですよね。もちろん、主人公やモブキャラに至るまでではあるんですが。
ここでは、マゴのファッションショーを。

第2話



第6話




オレとしては、この辺の服がかわいいと思う(笑)。
ただ、残念だったのは、マゴにもミチルにも、パンツルックがなかったこと。女の子のジーパン姿、チノパン姿って、好きなんで(「誰もおまえの好みなんて聞いてねー」というツッコミは・・・あり/笑)。
って、いまのJKは、パンツルックってあんまりやんないのかな?

そんなわけで、せっかち伯爵と時間どろぼう、記念すべき1巻のレビューでした。
コメント
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