マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

Lupin the Third 次元大介の墓標

2014-07-06 17:25:03 | 映画




思ってたよりおもしかったですよ!



えっ? 次元の声が劣化してないかって?



そんなこと全然気にならなかったですよ!



不二子ちゃんのサービスシーン?



エロいことはエロかったですよ!






感情的になってしまい、申し訳ございません。



そんなわけで、ちょっとばかり感想を。
あ、そうそう――



次元「ネタバレ嫌な奴は、読まないでくれや」



ルパン「BD派、DVD派は遠慮してくれ、ってことだな~」

不二子「私のサービスシーンも、映像込みのほうが楽しめるかもね♪」


ってことで(笑)。

まずね、本編前の予告で、実写ルパンのがやってたんですが、小栗旬のルパン、悪くはないと思う。まあ、「『ルパン』というよりは『小栗旬』」感が満々でしたが、それでも「あり」だとは思いました。ただ、短い予告フイルムの限りではありますが(黒木メイサの不二子ちゃんもエロくていい/笑)。
で、本編。
まあね、狙って入れてるんだとは思いますが、「これでこそルパン!」って要素が強かったですね。
っつーか、次元がメインだと、やっぱハードボイルド色が濃くなりますよね。ただ、あくまで「狙って入れてる」って感じなので、なんつーか、マイルドなハードボイルドとでもいうべきか・・・まあ、昔のTVシリーズはわざわざ狙わなくても、普通に話作ってるだけで普通にハードボイルドになってた、いわば天然のハードボイルドなんで、それと比べればまだ物足りないでしょうが、それは求めすぎでしょう。

東ドロアと西ドロアという架空の、でも絶対ヨーロッパ(地中海沿岸)の国同士が対立してましてね。
その緊張を和らげるために、東ドロアが国民的歌手クイーン=マルタを西側に派遣したんですが、マルタがステージ上で暗殺されましてね。
その護衛をしていたものの、守りきれなかった次元と、暗殺の実行犯ヤエル奥崎の因縁が、数日後のルパン&次元の盗みに絡んでいく――ストーリーとしてはこんな感じです。
このヤエルという男が、裏の世界最高峰のスナイパーでして、暗殺の際には、「まず任務に取り掛かる前にターゲットの墓を作る」「任務の際にはサイコロを振り、出た目の数だけの弾丸を使ってターゲットを殺す」といった趣向を持ってましてね。
今回の暗殺のターゲットは次元だったんですが、彼を殺る前にもやはりサイコロを振り、出た目は――四発の弾丸を使用して次元を殺すことを自らに課します。ただし、次元とともに行動しているルパンは、彼に対する暗殺依頼を受けていないこともあり、とりあえずは標的にしてません。これもまた、ヤエルのマイルールなんでしょう。
で、一発目を肩口に受けてしまった次元は(ルパンもこのとき足は撃たれている)、別行動で失敗して捕えられた不二子(この時点で素っ裸/笑)を助けるための一環として、ルパンとともにヤエルのアジト(不二子を捕えた人間とヤエルは、とある事件でつながっている)に乗り込み、借りを返そうと、ヤエルに早撃ち勝負を挑みます。
ここでね、ルパンが「スナイパーが早撃ちで次元に勝てるわけがねぇ」みたいなこと口にするんですが、ヤエルが「オレは狙撃だけではない」みたいなことをいってね。
で、ヤエルの言葉どおり、この早撃ち勝負は彼に軍配が上がります。
そのうえで、ヤエルが、





「357マグナムなど、早撃ちには向いていない」



みたいなこといってね。オレは拳銃のことようわかりませんが、マグナムみたいな重くてデカい銃では、ヤエルが使った軽量の拳銃(名前はわからんが、ただでさえ軽い銃をさらに軽量になるよう改造したらしい)相手に早撃ち勝負すりゃ、分が悪いことくらいはわかる。
ここで、次元は二発目の被弾です。ヤエルの使用弾数でいえば(一発目は威嚇みたいなもんだったので)、三発目。
ルパンの手で一旦は逃れる次元ですが、その後、港まで逃げたトコで・・・
ちょっと話はそれるけど、港まで向かう際、ルパンが駆る車とヤエルの車でカーチェイス、カーアクションがあってね。前述のとおり、(架空の国ながら)明らかにヨーロッパテイスト、地中海テイストな背景の中でのそれらっていうのが、いかにもルパンらしかったです(笑)。ってか、追うほうも追われるほうも、多分、モナコのそれを意識したであろうトンネル内で、車中から身を乗り出しながら銃撃戦やってたもん(笑)。
で、港でルパンの合図でコンテナの陰から走り出し、脱出を試みたトコで、次元はヤエルに額を撃ち抜かれます。





そう、ヤエルとしては、サイコロの目のとおり、四発目で次元を仕留めてみせました。



ここでね、ヤエルの実力と、仕事後もクールでちょっと気難しい部分を描写することで、彼のキャラクターを簡潔に、でも詳細に紹介する演出はお見事でした。
一方、素っ裸で(もういいって?/笑)捕えられていた不二子は、やはりひん剥かれたままの状態で、床一面ローション(?)を塗られた透明のボックスの中で、ヤエルが作ったロボットに襲われます。
このロボットがなんか、エヴァのネルフ司令部に磔になってた使徒みたいなのっぽくてね。その使徒もどきの股間から、





ドリル(笑)。



そのドリルを「ウィーン!」と回転させながら、不二子に襲い掛かる使徒もどき(笑)。いや、素っ裸でローションまみれになりながら、狭い空間を逃げ惑う不二子ちゃんはたしかにエロかったのよ。ただ、ドリルで・・・(笑)
そんな中、不二子を助けるために潜り込んでいたルパンが、遠隔操作で使徒もどきの動きを止め、敵の手の者と戦いながら、不二子の救出に成功します。
ってか、不二子ちゃんは勝手に逃げていきました(笑)。どこに隠してたのかライダースーツを地肌の上から着て、バイクに乗って逃走します。
こんとき、ルパンはちょっと苦戦しててね。銃撃戦になったんですが、「次元のようにはいかねぇよな」みたいな台詞いってたのがね、ちょっとうれしかった気も(笑)。まあ、ルパンも充分、銃の名手ではあるんですが。
で、屋敷の玄関までもつれたルパンと敵のひとりが、その場でもみ合ってる内、ドアを破って脱出しようとした不二子のバイクの前輪が敵の頭に命中してね。ルパンも不二子のバイクに飛び乗って脱出するわけですが・・・
その後、ルパンは不二子を伴い、次元の墓標へと赴き、次元の死と彼の仇を討つ決意を彼女に伝えます。
不二子としても、一応、彼女なりに次元の死を悼んでいたようでした。
で、物語も佳境に。
次元の仇を討つために、また、不二子救出の際、東ドロア側にとっては重要なファイルであるカラミティファイル(暗殺ターゲットの名簿みたいなもの)をくすねていたことから自身が暗殺のターゲットになっていたこともあり、ヤエルとの戦いに赴くルパン。
――のはずだったんですが、どういうわけかルパンはこじゃれたカフェで、呑気にコーヒーブレークを楽しみます。
当然、そこを狙撃しようとするヤエル。この際、彼が振ったサイコロの目は「運のない男だ」などと呟きながら、照準を合わせ、引き金を引くヤエル。
そして、弾丸が銃口から離れた瞬間――弾丸はルパンの少し前方に着弾し、





なぜか足から血を流しながら、その場でうずくまるヤエル。



そう、





別のビルの屋上から、次元がライフルでヤエルを狙撃。



この直後の次元の台詞、





「オレも、早撃ちだけじゃねぇぜ」



これがね、またニヒルでかっけぇんだ(笑)。台詞はうろ覚えですが。
当然、彼が生きていたことに驚くヤエル。
からくりとしては、ルパンが「街中に監視カメラがあり、その画像がヤエルの特性アイパッチに転送されていた」「ヤエルの目の毛細血管に直接送り込む仕組みだった(ロボット作れるくらいの技術を持っているヤエルにはわけもない)」といったことに気づき、「(前述の)逃げ込んだ港の監視カメラに細工をして、5秒後(前だったかな?)の映像を送っていた」ということでね、ルパンと次元が走り出したタイミングにタイムラグを発生させ、次元の死を偽装することができた、ってわけなんですが。
ともかく、この後、次元とヤエルが再度早撃ち勝負を敢行します。
双方とも傷を負っているんで、対等な条件といえるでしょう。次元の怪我だって、1日や2日でどうにかなるもんじゃないし。
臨海の地ゆえに、「次の風が収まったら勝負だ」――立ち会ったルパンのこのひとことで、勝負が始まります。
沈黙の中、やがて風は収まり、双方逆手で拳銃に手をかけ、そして――





「早撃ち自体はそっちが有利だ。だが、弾丸の重量からして、(双方のそれがぶつかれば)軽いおまえの弾のほうがより軌道を外れる」



まあ、これは「アニメだから」といえるんでしょうが(笑)、素直に「相手の放った弾丸に当てることができる次元すげー!」って思うことにします。たしかに、狙ってできればすごいことですし、なにより次元の上の台詞がね(まあ、これもうろ覚えですが)。

そんなわけで、エンディング。
不二子と別れ、夕焼けの色が反射している海を見つめながら、佇むルパンと次元。

ルパン「カラミティファイルをマスコミに渡しちまっていいのかい?」
次元「・・・これでタバコがうまくなる」

ふたりしてタバコを吸いながらね、このやりとり。なんか夕方再放送やってたTVシリーズを彷彿させられる(笑)。
で、そのあと、エンドロールを挟んで、とっつぁんがちょっとだけ登場。
雨の墓地にて、ルパン、次元、不二子の墓標(ルパンと不二子の分も、多分ヤエルが作ったんでしょう。ルパン暗殺の依頼については、不二子もセットだったのかと)を見つめながら、部下たちにひとこと「行くぞ」――これカッコよかったなぁ。山ちゃんの演技力もあって。
演技といえば、沢城みゆきの演じる不二子ちゃん。この沢城不二子ちゃんって、





なんつーか、かわいいよね(笑)。



もちろん、エロい部分もエレガントな部分もあるんだけど、何となくハイティーンから20代の女の子キャラっぽい声色や口調もたまに見せてくるって感じで。
まあ、不二子ちゃんって元々(前任者の増山江威子が演じてた彼女も)20代だろうし、っていうか、それだけオレが年取ったってことなんでしょうが(笑)。

そんなわけで、「次元大介の墓標」レビューでした。久しぶりに新作アニメのBD買うつもりです(笑)。






あ、そういえば――エンドロール直後、とっつぁんが出てくる前、





マモーが出てきました。



こりゃ、今回や「峰不二子という女」路線のルパン、今後もありますぜ(笑)。
コメント
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