マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

COWBOY BEBOP (お気に入り次回予告集)

2022-03-12 10:34:05 | カウボーイ・ビバップ

以前、テキストサイトでUPしてた記事です。今回は「お気に入り次回予告」の紹介。
軽く推敲、加筆修正はやってますが、20年近く前に書いた記事がベースですんで、いろいろとご容赦を(笑)。

ビバップを語るには欠かせない、数々の名ゼリフ。
無論、作中のセリフにも同じことはいえるのだが、この作品はなんといっても、「次回予告」における各キャラのセリフややりとりがカッコいい!
ここでは、私自身がとくに気に入った「次回予告」を紹介していきます。
ただし、「私が自らの耳で聞き取った」ものにすぎませんので、多少の誤記はご容赦ください(苦笑)。

Session#3(ホンキー・トンク・ウィメン)予告
フェイ「諸行無常がこの世の掟。
盛者必衰のカネが鳴る。
カネは天下の回りものだが、
いつの日からか借金の山・・・
流れ流れて宇宙の彼方。
出会いましたは、カウボーイ。
――調子っぱずれのメロディで奏でるセッション、
『ホンキー・トンク・ウィメン』――」

Session#5(堕天使たちのバラッド)予告
スパイク「壊れたはずのオルゴールが突然鳴り出して、懐かしい曲が流れてくる。
オレはふと夢から覚める。オルゴールなんかは、ありはしない。
だが、オレの掌には、小さなオルゴールが乗っている。
そしてオレはまた夢から覚める。
まるでタマネギを剥き続けるように、どこまでも続く夢・・・
現実に辿り着かない――そんな夢だった。
次回、『堕天使たちのバラッド』――」

Session#7(ヘヴィ・メタル・クィーン)予告
スパイク「ヘヴィメタルって知ってるかぁ!?」
フェイ「なぁに? よく聞こえないんだけど!?」
スパイク「ヘヴィメタルだよっ!」
フェイ「なぁんだってぇ!?」
ジェット「おぉい、このうるさい音、何とかしろ!」
スパイク「次はずっと、これが流れてんだぜ!」
ジェット「オレ、出るのやめようかなぁ・・・」
フェイ「ぜぇーんぜん、聞こえないわよ!」
スパイク「次回、『ヘヴィ・メタル・クィーン』!」
フェイ「ちゃんと伝わってんの!?」

Session#9(ジャミング・ウィズ・エドワード)予告
エド「え~、来週から、エドが出まぁす。エヘヘヘ」
スパイク「『エヘヘ』って、誰だよ、おまえ?」
エド「え~、自己紹介します。エドワード=ウォン=ハウ=ペペル=チブルスキー4世だよ~」
スパイク「長っげぇ名前だなぁ・・・」
フェイ「誰よ、こいつ?」
エド「名前は自分でつけました。カッコいい~!」
スパイク「だいたい『4世』って何だよ?」
エド「次回、『ジャミング・ウィズ・エドワード』
ジェット「え~・・・ところで、この子誰なんだ?」
エド「見てねぇ~」

Session#10(ガニメデ慕情)予告
フェイ「逃げた女にゃ、未練はないが、心に刺さる小さな棘。
時の流れに身を任せ、ひとり生きては来たけれど、寄せては返す波の音に、心惹かれる渡り鳥・・・
次回、『ガニメデ慕情』――ジェット=ブラック、心を込めて歌い上げます」

Session#12(ジュピター・ジャズ前編)予告
エド「というわけで、みんなお亡くなりになりました。
みなさま、短い間、ご声援ありがとうございました。
最終回でした。ご冥福をお祈りします。アーメン。
次回からは、『カウガール・エド』をお送りしまぁ~す!
エドが主役だよ~。エヘヘ~」
スパイク「おぉい、ちょっと待て!」
フェイ「あんた、なに勝手なことをっ!」
ジェット「次回、『ジュピター・ジャズ(前編)』
スパイク「次もちゃんとあるぞぉ!」

Session#13(ジュピター・ジャズ後編)予告
スパイク「なぁ、男と女って、どう違うのかなぁ?」
フェイ「女は男よりも肝心なものを隠してる、って気がするけど・・・?」
スパイク「ふぅ~ん・・・でも、女らしくない女ってのも、いるよな?」
フェイ「男らしくない男だっているわ」
スパイク「『普段は女らしくないのに、ふとした瞬間、女っぽさが見える』ってのが、オレは好きだな」
フェイ「あらぁ?」
スパイク「おまえのことじゃないぞ」
フェイ「じゃあ、誰?」
エド「エドかなぁ~? エヘヘ~」
スパイク「次回、『ジュピター・ジャズ(後編)』――」
ジェット「オレかなぁ?」

Session#14(ボヘミアン・ラプソディ)予告
スパイク「どうなってるのか、この世界。一寸先は闇。
まったく、世の中間違ってる。
こうなりゃこっちが踏み外し、ドロップアウトなこの人生。
そんな風なあなたに送る、サイケデリックな狂詩曲――
次回、『ボヘミアン・ラプソディ』
さあ、君も、一緒に人生棒に振ってみないか?」

Session#15(マイ・ファニー・バレンタイン)予告
フェイ「愛! それはすべてを信じること」
スパイク「おいおい、マジかぁ?」
フェイ「愛! それはすべてを与える心」
ジェット「おぉい、そんな話だったっけ?」
フェイ「愛! それはすべてを受け入れる心」
スパイク「どうも怪しいなぁ」
フェイ「ウィットニー、そんなにあたしを愛して・・・?」
ジェット「ビバップの予告は、アテになんねぇからなぁ」
フェイ「恋人たちに贈るロマンティック・ラブストーリー。
――次回、『マイ・ファニー・バレンタイン』
スパイク「きっとウソだな」
ジェット「ああ、ウソだ、ウソ」

Session#16(ブラック・ドッグ・セレナーデ)予告
ジェット「さて、次回のカウボーイ・ビバップは、はっきりいって暗い。そして重い。
出てくるのは、いい年こいた汗臭い男ばかり。いいたかないが、地味だ。
子供は見ないほうがいいだろう。女性もよしたほうがいい。
それに、若い男も見ないほうが賢明だ。
――次回、『ブラック・ドッグ・セレナーデ』
オヤジだけは見てくれ」

Session#19(ワイルド・ホーセス)予告
スパイク「なんか、オレたちがこう予告やるってパターンも飽きてきたなぁ・・・。たまにはほかの奴にやらせ――」
アイン「アン、アン!」
スパイク「お、ちょうどいいな。よし、今回はおまえがやってみろ」
アイン「アン、アン!」
スパイク「へぇ~・・・」
アイン「アン、アン!」
スパイク「あ、そうなんだぁ」
アイン「アン、アン!」
スパイク「そりゃ、おもしろそうだなぁ」
アイン「次回、『ワイルド・ホーセス』
スパイク「あ、喋ったぁ・・・」

Session#20(道化師の鎮魂歌)予告
東風「ハハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!
ハハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!
アハハハハハハハ!
――次回、『道化師の鎮魂歌(レクイエム)』

Session#21(ブギ・ウギ・フンシェイ)予告
スパイク「最近、何かおかしいと思ってたんだよなぁ~」
フェイ「そういうことだったんだ~」
ジェット「んんっ? 何の話だ?」
スパイク「人は見かけによらない、つーか」
フェイ「不潔だわ、ホント」
ジェット「おいおい、何の話してんだよ?」
スパイク「まさか10代の娘になぁ・・・」
フェイ「軽蔑しちゃうわね」
ジェット「誰の話なんだよ!?」
スパイク「次回、『ブギ・ウギ・フンシェイ』
ジェット「オ、オレはなにもしてないぞぉ!」

Session#23(ブレイン・スクラッチ)予告
アンディ「今回のミーの活躍、しっかり見てくれたかな?」
スパイク「おい、ちょっと待てよ」
アンディ「さ~て、次回のネクスト・ストーリーだが――」
スパイク「なんで、おまえが予告やってんだよ!」
アンディ「またしてもミー、つまりはアンディが大活躍!」
スパイク「おまえの出番は終わってんだって!」
アンディ「『スペース侍』となったミーが、カウボーイたちをバッタバッタとなぎ倒す!」
スパイク「もう出ないんだよっ!」
アンディ「次回、カウボーイ・ビバップ、『アンディの逆襲』
スパイク「そんなタイトルじゃねぇだろっ!?」

Session#24(ハード・ラック・ウーマン)予告
エド「♪フフフフフフン、フフフフフフン
♪フフフフフンフフフーフン
♪フフフ、フフフ、フフフフフ、フーフン
♪フフフフフフン、フフフフフフン
♪フフフフフフンフフフ・・・ン
――次回、『ハード・ラック・ウーマン』

Session#25(ザ・リアル・フォーク・ブルース(前編))予告
ジェット「どんなものにも始まりがあり、そして終わりがある。人生はその繰り返しだ。
来てほしくない終わりもあるが、避けられない終わりを経験していくこと――それが、大人になっていくってことなんだ。
早いモンで、ビバップも残りあと二回だが、その終わりをちゃんと見届けてくれよ。
――次回、『ザ・リアル・フォーク・ブルース(前編)』

Session#26(ザ・リアル・フォーク・ブルース(後編))予告
スパイク「いろいろあったが、次で最終回だ」
ジェット「え!?」
フェイ「えっ!?」
ジェット「長かったなぁ、でもなぁ・・・」
フェイ「過去は過去、未来は未来・・・」
スパイク「『やっと』って状況だな。ジェット、どうだ?」
フェイ「男は男、女は女、“いま”は“いま”・・・」
ジェット「これのおかげで、オレはアインを飼う羽目になったんだよなぁ・・・」
フェイ「あたしはあたし、あんたはあんた・・・」
ジェット「かわいいなぁ、やっぱり犬ってのはなぁ・・・」
フェイ「ただそれだけのことよ・・・」
スパイク「おい、ジェット。フェイはなにいってんだ?」
ジェット「でも、人にあげちゃったんだよなぁ・・・」
フェイ「どうでもいいけど――」
スパイク「っていうか、全然オレの話聞いてねぇじゃねぇか」
ジェット「お、おお・・・なんだっけ?」
フェイ「エド、どこいったの?」
スパイク「ま、いいや。というわけで、次回、『ザ・リアル・フォーク・ブルース(後編)』
――またどっかで会おう
フェイ「えっ、終わり?」


こうして振り返ってみると、やっぱビバップの予告はどれも魅力的ですよねぇ。
シャレた物言いややりとりもあり、コミカルなそれらもあり、そして意味不明、っていうか、「全然、予告になってない予告」(笑)もあり・・・。
仮に「予告コレクション」みたいなのがあったら、それだけでも楽しめるかも。
とくに、最終回の予告、





スパイクというか山ちゃんによる「またどっかで会おう」は、たまらなくカッコいい(笑)。



「堕天使たちのバラッド」の予告も、カッコいいですよね。

最後に、ビバップという作品についてですが。
これほどまでにハマッた作品、あくまで「オレにとっては」だけど、もう二度と出ないかもしれませんね・・・(っていうのは言い過ぎかもしれないけど、少なくとも、そうは出ないでしょう)。
ただ、だからといって、「続編」って言われるとちょっと・・・それはそれで、シラけちゃうでしょうね。
この作品は、「ああいう終わり方をしたからこそ、丸く収まった」っていえるのかと。
まあ、そうはいいながらも、仮に実現したら、絶対に見ちゃいますけどね(それと、ネトフリの実写版も見てみたい/笑)。


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