時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ダークシャドウ 12

2012-05-24 | 映画
1752年
ジョシュア・コリンズとナオミ・コリンズは
幼い息子バーナバスと共に
新たな生活を始めるため
アメリカに向けてイギリスのリバプールを出航した
しかし
彼ら家族を苦しめる不可解な呪いからは
海を越えても逃れることができなかった

20年後
バーナバスは
コリンズポートの町で
コリンウッド荘園の所有者となっていた
裕福でプレイボーイな彼は
使用人である
アンジェリーク・ボーチャードの愛を拒み
ジョゼット・デュプレに求婚した

それを知ったアンジェリークは激怒
魔女であった彼女は
ジョゼットに呪いをかけ殺害
そして
バーナバスに対しては
死よりも更に酷い呪いをかけた

ジョゼットの後を追うように
岬から身を投げたバーナバスは
死ぬことも許されず
ヴァンパイアとして転生
その上
アンジェリークによって
生き埋めにされてしまった

それから二世紀後
バーナバスは工事現場で
偶然にも掘り起こされ
20世紀に蘇りを果たす



1972年
劇的な変化を遂げた
世の中へと足を踏み入れた彼は
当然の如く
懐かしい我が家コリンウッドの荘園に戻るのだが
かつて
壮大で華々しかった彼の土地はすっかり朽ち果て
更に
コリンズ家の末裔は
土地同様に落ちぶれ果ていた

コリンズ家の女主人
エリザベス・コリンズ・ストッダードを筆頭に
エリザベスの弟・ロジャー
エリザベスの娘・キャロリン
そしてロジャーの息子・デイビッド
世話人のウィリー・ルーミスや
メイドのミセス・ジョンソン
デイビッドの家庭教師ビクトリア・ウィンター(ビッキー)
そして
一家が抱える問題に対処するため
精神科医ジュリア・ホフマン
と言った個性溢れる面々が
それぞれに
心に暗い秘密を隠し暮らしていた

バーナバスは
亡父の唯一の財産は家族だ
という言葉を胸に
コリンズ家の復興を目指すのだが

再び
彼の前に立ちはだかる
魔女アンジェリーク
倒錯したアンジェリークの愛が
バーナバスをコリンズ一家を
追い詰めていく



バーナバスが衣装を換えると
「チャーリーとチョコレート工場」の
ウィリー・ウォンカ!
「アリス・イン・ワンダーランド」の
マッドハッターになる
「パイレーツ・オブ・カリビアン」の
ジャック・スパロウにもなる!

ジョニー・デップが
この手のキャラを演じると
一貫して見た目も雰囲気も
同じような感じに仕上がってくる気がする
でも
それぞれに
魅力的なキャラで登場するから凄い!

冒頭は
若干睡魔に襲われてしまいましたが
ストーリーが包むにつて
引き込まれたしまいました

身体的本能の欲求と
精神的愛に翻弄されるヴァンパイア
バーナバスと
豊満なボディーと色香で迫る
アンジェリークの
ユーモア溢れるエロチックシーンも
笑えた~

ビッキーは
幼い頃から寄り添っていたっぽい
背後霊(守護霊?)の導きによって
コリンズ家で新任の家庭教師として
自分の居場所を見つけた訳ですが
あの霊って
ジョゼット・デュプレ?

何故
彼女に憑いてたの?
縁者でもなだのに…

200年も愛し続けたのに
バーナバスに
君の愛は愛じゃない!
君は人を愛することが出来ない
君の愛は強制?征服?服従?に過ぎない(とか何とか言ってた)

と言い切られ

自分の心臓を捧げても
結局
報われなかったアンジェリーク…
悲しいね~

人を襲わないように
自分の血液を濾過して
定期的に自己血輸血をする
バーナバスの発想も面白かった

ですが
老化防止の手段として
バーナバスの血液を本人に内緒で
自分に輸血し続け
徐々にヴァンパイアになっていく
ジュリアの心理…

ヴァンパイアの血を
輸血し続けるとヴァンパイアに変身できる!
と言う発想って新しいかも


あの結末は
一見
バーナバスとその末裔に
幸福が訪れ目出度し目出度し
と言う感じでしたが

ひと悶着ありそうな終わり方でした