時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

図書館戦争 -THE LAST MISSION-

2015-10-16 | 映画
「昭和」から「正化」へと
歴史を進めた近未来の日本
今や
国家による思想検閲や
メディア規制が横行する
社会となっていた

そんな中
検閲に対抗し
「本を読む自由」を守っている
‘図書隊’に所属する笠原郁は
検閲で取り上げられそうになった
大事な本を取り返してくれた
図書隊員を追って入隊
特殊部隊(タスクフォース)所属となった

鬼教官である
堂上篤の罵倒とシゴキに耐え
上官の小牧幹久
同期の手塚光や柴崎麻子らと
厳しい訓練と
図書館業務の日々を過ごしていた

そんなある日
堂上ら
図書隊にある指令が下る

それは
この世に1冊しか現存しない
‘自由の象徴’
「図書館法規要覧」の一般展示が行われる
‘芸術の祭典’会場の警備



一見
簡単な任務に思えたが
実は
図書隊を解散させる事で歪んだ
社会を正しくしようと考えている
手塚の兄・慧(さとし)が
タスクフォース壊滅を目論み仕組んだ罠だった

手塚慧の狙い通り
検閲実行部隊
‘良化隊’による急襲を受け
成す術もなく1人
また1人と
凶弾に倒れていくタスクフォース達

堂上達は
無事に本を
仲間たちを
守り切れるのか!?


命運をかけ
図書隊が
史上最大の戦い
‘LAST MISSION’に挑む



映画館で
映画見たのって
「SPEC~結~(クローズ) 爻(コウ)ノ篇」以来です
2013年の12月…
2年近く
ご無沙汰していました
知らぬ間に
新高島にあったハズの
「109シネマズMM横浜」が
閉館していた…

邦画は
半年待てば
WOWOWあたりで
見れちゃうしね~

年齢的に
ピッカピカの
初々しい
リアルじゃ
有り得ないレベルの
清々しい青春映画は
見に行けないし…



堂上教官しかり
小牧教官しかり
お二方が本を
棚に戻し
本の背を指と言うか
手のひらで優しく
サッと撫でる仕草が
色っぽいんですわ~

今回
水戸へ向かう
護送車(?)の中で
堂上教官が
文庫
読んでいるシーンが
あるんですよ
美しいんですね~
しかも
ページをめくる仕草も
あってですね
指がですね
これがまた
$%&*#※■£…

手フェチとしては
このシーンだけで
飯3杯いけます!
σ(^_^;)



続編は
とかく
1作目により劣る
傾向があります
期待が大きい分
裏切られ感も半端ない!
無意味に
「SPEC~結~」みたく
前後編に分けて
間延びしちゃったり

ですが
これは
それが
まるで
無かったです

大変
見応えのある
娯楽映画だと
思いました

小牧教官&毬江ちゃん
二人は
『図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ』
ご存じの通りです
手塚&柴崎
こちらの両名も
順調に
良い感じになってます
と言うか
原作を読破された
ファンの皆様には
語らずもがな…
ですわな
失礼





肝心の
堂上教官&笠原
こちらも
当然
ハッピーエンドでございます
ございますが
二人っきりのシーン
これがまた…

漫才トリオか!?
というくらい
笑わせてくれちゃうのであります

行ったのか カミツレの…
まだです
柴崎と二人で行こうと…
連れて行け
柴崎をですか!?
違う!
誰を?
俺だ!
誰が!?
(へっ!?あたし??)

図書隊と良化特務機関との
壮絶な戦いシーンで
観客の誰もが
陰鬱な気持ちになっている所に

笠原郁の
まっすぐさ
うぶと言うか
天然ボケと言うか諸々の
可愛らしさと
堂上教官の
不器用かつ
武骨だけれど
郁に対する
でっかい‘らぶ’

ごっつぁんです
プラス
飯3杯追加できます



メディア良化隊と図書隊の
幾度となく
繰り返されている攻防が
気が付けば
一般市民にとって
かけ離れた
異次元での出来事となっていく

一体
誰のために
何のために
戦い続けるのか…

手塚慧は
自身の持つ
理想・理念・信念が
余りに純粋だったがゆえ
図書隊の存在意義に
疑問を抱き
喪失感を覚えていったと思われ
その結果
図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)
しいては
図書隊消滅を目論む行動へと
心が
駆り立てらてれいく
(映画ではそんな感じの設定かと思われます)



基地司令・仁科巌が
手塚慧と対峙する
後半のシーン&台詞
これは
深かったです

一端の
娯楽映画ではありますが
リアルな世界で
日夜繰り返されている
様々な対立・論議と
リンクし
私個人の心情と致しましては
大変
考え深い作品となりました

エンドロールの

児玉清

泣いた~

ラスト
カフェの
テーブルに並んだ
2つの
カミツレティー



どうせなら
岡田准一さんは
嫌かもしれませんが
『別冊 図書館戦争Ⅰ』だけでも
ドラマ化しません?

そうそう
手塚慧役ですが
最初
松坂桃李さんと知った時には
年齢・雰囲気的に
ミスキャスト!?
かと思いましたが
意外と
大丈夫でした
『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』の
小笠原悠斗役に比べたら
あ~た
雲泥の差ですわよ




                     

画像は映画.com他より引用しています