時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第6巻 21

2010-02-10 | 読書
前人未到の
脳死肝移植を成功させた当麻は
達成感に身を震わせた
しかしそれは
激しいバッシングの始まりでもあった

院内の医師からの抗議
県警からの査問
肝移植研究会の除名勧告など
予想外の出来事が起きる
理解者だった島田院長も
近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる
孤立を深めた当麻は
ついにある決断を下す



この作品の中では
臓器を提供する側とされる側が
かなりオープンですが
これは例外的な設定でしょか
今でこそ
ドナーカードが普及しておりますが
突然
天から降ってきたような
この状況


医師として当麻先生の取った行動は
移植でしか命を繋ぐことが出来ない
患者にとって救世主!
生きる勇気になりました
しかし
権威を誇示するお偉方は
黙っちゃいないぞぉ~

6巻の中では
「弾劾の章」が非常に興味深いです
未熟で技術の伴わない認定医、専門医制
それらを有名無実と言いきり
外科医に関して
術式の公開技能試験の実施を提案するなど
(実際の手術を見学若しくはその様子をビデオ撮影し提出するという案)
実に明確で正統な主張でした

現社会においても
数年前
医師の資格更新制度を!
などど言うニュースで流れてました
当然
医師会が烈火の如く猛反対し
立ち消えとなりましたけどね~

『孤高のメス』は
リアルな問題提起が
至る所に散りばめられていて
読み応えあります!

甦生記念病院の
ご都合主義者・島田病院長が
目先の難問と当麻先生を計りにかけました

島田病院長に一言二言

‘後悔先に立たず’
‘覆水盆にか返らず’

器が小さい方です

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