時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

蛍火の社へ

2012-05-08 | 映画
祖父の家へ遊びに来ていた
6歳の少女・竹川蛍は
妖が住むと言う
山神の森に迷い込み
人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う

人に触れられると
消えてしまうというギンに助けられ
森を出ることができた蛍は
それから毎年
夏ごとにギンの元を訪れるようになる

高校生になった蛍は
ギンともっと長く一緒にいて
彼に触れたいという思いを抱く

ギンは
自分はかつてこの森に捨てられた赤ん坊で
山神の力で生かされていると自分の正体を語り
蛍を妖怪たちの夏祭りに誘う

蛍と過ごしたギンは
蛍ともっと居たいと
自分の思いを初めて口にするが
妖夏祭りの帰り道
誤って人の子に触れてしまう

ギンが消えてしまう最後の瞬間
蛍とギンは
最初で最後の抱擁を交わし
互いの望みを叶える




蛍火の杜へ
ようやく拝見することが出来ました

言わずとしれた
「夏目友人帳」の原作者であられる
緑川ゆきさんの作品

限りなく美しく
何処までも優しい
儚く
そして
切ないのであります

妖・ギンと
人の子・蛍
互いに心を通わせるも
違う世界に生き
触れることも出来ない
毎年
短い夏に
妖の棲む森で時を過ごす

妖たちに見守られ
永久に続くかと思われた
二人の日々は
あっけなく終わりの時を向かえます

何とも無常な
ストーリー展開ではありますが
ギンが消えるわずかな瞬間に
二人は触れ合い
互いの想いが報われました
それが
何よりの救い

夏目友人帳といい
荒んだ心が
浄化されるような
素敵な作品でございました

ジブリ作品も良いけれど
こ~ゆ~作品も
世界規模で広めたい!

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