時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

月の満ち欠け(DVD)

2023-06-21 | 映画
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる
この七歳の娘が
いまは亡き我が子?
いまは亡き妻?
いまは亡き恋人?
そうでないなら
はたしてこの子は何者なのか
三人の男と一人の女の
三十余年におよぶ人生
その過ぎし日々が交錯し
幾重にも織り込まれてゆく
この数奇なる愛の軌跡

昨年12月2日から
公開された
映画『月の満ち欠け』
遅ればせながら
見ました


Image/映画.com

初代の瑠璃から
三代目瑠璃は
アキラくんに
会えていないわけです
アキラくんにしても
またしかり
ですが
映画では
小説には
なかった
縁坂ゆい(四度目の転生した瑠璃)が
三角哲彦に
再開するシーン
描いてくれています

アキラくんが待っているであろう
高田馬場駅前まで
ゆいちゃんが走るわけです
も~
お願い
事故に逢わないで!
ハラハラドキドキでした

ゆいちゃんが
待ち合わせ場所に到着するも
アキラくんの姿はなし
するって~と
急に雨が…
振り返るとそこには…
正木瑠璃が初めて
出会ったアキラが
いるんですね~

待ってたんです僕は…
あのひからずっと


そして
ゆいの姿もまた…

時を越えて
愛し合う二人が
再開する!
パーフェクトです
原作には
この
描かれていなかったので
不満と言うか
消化不良だったので
スッキリしました


Image/映画.com

そして
そして
緑坂るり・ゆい親子と別れた後
青森に戻った
小山内堅にもまた
再開の瞬間が訪れました

映画バージョン
実に
上手くまとめていると思いました
むしろ
結び方(落としどころ)に関しては
原作よりも
納得したと言うか
ホッとしたと言うか
良かったです


Image/映画.com

そしてもうひとつ
いいのが
正木瑠璃が
三角の部屋で
ある新婚カップルの話をするところ

アキラくんに初めて会った日にね
すてきな新婚さんをみかけたの
夕日のきれいな岬に連れていってやるって
旦那さんがすごく張り切ってて
ずっと奥さんが
行きたかったとこなんだと思う
でもね…
車の運転するのは
奥さんのほうなの
一緒にいるだけで幸せそうで
私も あんなふうになりたかった



Image/映画.com

これって
小山内堅・梢夫婦のことなんです
映画の冒頭のシーンからも
それがわかります

今回
映画化にあたり
脚本を担当したのは
橋本裕志
と言う方なのですが
実に
上手こと仕上げています

σ(^_^;)
好きです
この映画

そうそう
映画では
ストーカーと化した
正木竜之介が
小山内梢の運転する車を
必要に追いかけ
結果
梢と瑠璃が
亡くなるのですが
正木竜之介が
この後
どうなったのか
完全スルーされていました
原作とは
設定がちょい違うので
映画バージョンでの
この男の末路
気になります

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