時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

カリギュラ

2019-11-22 | 舞台/役者
ローマ帝国の若き皇帝
カリギュラ(菅田将暉)は
愛し合った妹
ドリュジラが急死した日に
宮殿から姿を消し
その3日後
戻ってきた
その日を境に
それまで
非の打ち所のなかった皇帝は豹変
貴族平民問わず
何らかの財産を持つものを
区別なく殺し
その財産を没収する
という驚くべき宣言を出す

しかし
それはほんの序章でしかなかった

それから3年後
カリギュラは
彼を深く愛している
年上の女性セゾニア(秋山菜津子)
忠臣のエリコン(谷田歩)を従い
残虐非道な行為の数々を
繰り広げていた
やがて
貴族たちの怒りと怖れは
カリギュラを
殺害することへと向かっていき
カリギュラに
父を殺された
若き詩人シピオン(高杉真宙)も
彼を
殺したいほど憎んでいる
だが
カリギュラの思想の危険さを
いち早く感じていたケレア(橋本淳)だけは
今は時期尚早だと
‘その時’が来るのを待つように
貴族たちを諌めるのだった

カリギュラは
自らの命の危険を知ってもなお
止まることなく
さらに暴走を続ける
彼は革命をもたらす王か
それとも
ただの殺人者か
カリギュラが探し求めた
「不可能なもの」とは・・・?

舞台『カリギュラ』PV


遂に
演じますか
菅田将暉
ここまで来ましたか!
菅田将暉

‘カリギュラ’と言えば
小栗旬版‘カリギュラ’(2009_09_13)
インパクトありました
当時
「情熱大陸」の密着されていた
小栗旬さんが
兎に角
超多忙なスケジュールに追われ
舞台の台詞が
全然覚えられず
中途半端な状態で
舞台稽古に突入
思うように
演じれない自分に
イライラムカムカ
ストレスマックス!
ブッチ切れてる姿を
蜷川幸雄氏が
いいぞいいいぞ
とほくそ笑みながら
見つめていた光景を
思いだしました


Photo/週刊女性PRIME

10年の時を経て
菅田さんが
カリギュラを演じます
とは言え
正直なところ
今回の役は
当然!必然!
と思ってもいます
『ディストラクション・ベイビーズ』の
北原裕也役しかり
『溺れるナイフ』の
長谷川航一朗役しかり
『あゝ、荒野』
新宿新次役しかり
これまで演じてきた役は
カリギュラ役を
演じるための
伏線だったんじゃないか!?
と…(大げさかな?)

主人公のカリギュラは
独り芝居か!?
と思えるほど
台詞の量が多い
しかも
シェークスピア調
難解な台詞が
マシンガンの連射の如く
絶え間なく続く
喜怒哀楽も激しい
肉体的精神的にも
ハードな役です
ですが
菅田さんにとって
むしろ
演じやすい役
得意分野なのでは?
と勘ぐってしまうのであります


Photo/週刊女性PRIME

お客としては
2時間40分の
上演時間内で
カリギュラが
探し求める
「不可能なもの」
何だったのか
カリギュラの
一般常識から
逸脱した行動・思考から
中核となる真理を
突き止めなければなりませんでした
逆に言えば
真理を突き止めることが出来れば
カリギュラの
すべてを理解することが出来る!

舞台「カリギュラ」は
菅田将暉演じる
カリギュラを媒体とした
演出家・栗山民也から
観客に対する
挑戦状なんだと認識しました

思うに
カリギュラの根底にあるのは‘愛’
24時間
全身全霊で
意識し続けなければならない
妹ドリュジラに対する
揺るぎない‘愛’
それは絶対であり
完璧であり
未来永劫不変なモノ

カリギュラが
探し求めた「不可能なもの」とは
1分1秒
24時間
自身に
死が訪れる瞬間まで
ドリュジラを
全身全霊をかけ
完璧に愛し抜く持続性
ドリュジラに対する
愛情が
1ミリ
1グラムたりとも
減ることを許さない
非情なまでの厳格さ
だったのでは?
と言いう結論に
達した次第です


Photo/週刊女性PRIME

この結論が
正しいのか
正しくないのか
その見極めは
もう一度
劇場に足を運んで
自ら
確かめるしか
ないかなぁ~
とは言え
チケット
取れるはずもなく
と思ってたら
2020年3月
WOWOW放送
決定なんですって!

菅田さんが
苦手な役って
あるんでしょうか
役作りで
七顛八倒
頭を抱えてしまう
そんな作品
あるんでしょうか
難題難役
突きつけてみたい!
国内外問わず
役者菅田将暉に
挑戦状を叩きつける
監督・演出家の
登場に期待したいです

菅田将暉
たいした役者です
どうかこのまま
まっすぐに
まっとうに
路を間違えることなく
人生踏み外すことなく
生きてってくれい!





遠くからだったけど
ケレア役の俳優さん
この声
あの立ち方
あの雰囲気
最近テレビで見た気がする
と思っていたら
「これは経費で落ちません」の!
天天コーポレーション
専務取締役の
円城格馬さんでした!

今回の観劇で
10年前
理解できなかったことが
理解できた気がします
掴み切れなかったモノを
掴んだように感じます
σ(^_^;)も
年とったってことか?
久しぶりに
小栗旬版‘カリギュラ’
見てますかね~

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