時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

わたしの幸せな結婚4

2022-12-04 | 読書
久堂清霞の両親の暮らす別邸に赴いた帰り
待ち伏せていた
異能心教の祖師
甘水直(うすいなおし)に
❛我が娘❜と呼ばれ
迎えにいくと告げられた斎森美世
甘水直から身を守るため
美世は清霞の職場である
対異特務小隊の屯所内で
日中を過ごすことになる
そこで護衛として紹介された女性軍人
陣之内薫子は
清霞の元婚約者候補だった
清霞と薫子の仲の良い様子に
少しモヤモヤする美世だけれど
次第に薫子と友人同士の関係になっていく
だが
その裏で
美世を狙う甘水の影が
確実に彼女へと迫っていた



旧都から帝都に着いた
陣之内薫子の前に
甘水直が現れ
その薫子が
美世の護衛?
ど~ゆ~こと???
しかも
薫子が
久堂清霞の元婚約者候補
何気に
マウント取ってるし…

斎森美世は
清霞と共に
毎日
対異特務小隊の屯所に
出勤するんですが
この屯所内は
まぁ~
男尊女卑思想の輩ばかり
大なり小なり
異能を持つ輩のため
優越感と言うか
エリート意識が強いのか?
異能力者であり
剣術にも優れた薫子に対する
悪口陰口陰湿です
美世に対しても同様
ムカつきます
五道佳斗がいれば
フォローしてくれただろうけど
前巻
異能心教制圧に向かった際
仕掛けられた罠により
大怪我して
入院中…

美世と薫子の乙女心に
波風立ててる要因が
己にあると
一向に気づいていない清霞
鈍感過ぎると言うか…
ですが
清霞には
美世しか見えてないわけで
一切揺るがない
その姿勢(方向性)は
評価すべきで
許す
それに
元々
性格の良い
美世と薫子は
互いの思いをきちんと伝え
わだかまりもなくなりました
そんな時
異能心教による
帝拉致事件勃発!
次期帝・尭人の命を受け
帝救出に向かうため
清霞が屯所離れたところに
甘水直が…
薄刃新曰く
直は
人が五感で受け取り
脳内で処理する情報
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚…を
操ることが出来る
異能を持っていると言う
直は
薄刃一族の中で最強の異能力者
と言うことは
この話に登場する
異能力者の中で最強

ってことになるわけです
対異特務小隊の
自称異能エリート集団が
集まっても
対抗出来るハズもなく
絶体絶命~
のピンチを救ったのは
美世
自分たちが見下していた
美世
清霞が駆けつけたこともあり
最悪の結果は免れたものの
清霞の怒りマックス!
護衛対象に守られるとは
対異特務小隊
面目丸潰れ
自尊心ズタズタ?
大失態をやらかした
百足山班長は
美世に謝罪
以後
対異特務小隊内の
意識改革を誓うのでした

そうそう
直に
父親と実家の道場を
人質に取られ
屯所襲撃の手引きをさせられた
薫子も
重い処罰は免れたようです
結局
帝は拉致されたままです
異能の才はすでになく
実権も持っていないこともあり
国民に帝誘拐の事実を伏せたまま
秘密裏に操作が
行われることになりました

そして
清霞と美世の
進展状況ですが…
清霞は
美世を
守るべき人 → 生涯守るべき女性 → 生涯守り共に歩む愛すべき唯一無女性
とちゃんと認識(自覚)したようです

帝拉致事件
異能心教の暗躍
美世の安全確保etc.
問題山積みで
気持ちをきちんと
伝えられておりません
一方
美世は
清霞の側にいたい
という気持ちが強いのですが
それが
清霞に対する好意(=❛愛❜)と言うことに
気づいていない?
そういう感情を持ってはいけない
と思っている?
どう対処すればいいのか
戸惑っているようです

そして
薫子に
近づいた直が
新に接触してきたんですね~
嫌な予感しかしません
異能の力があるにもかかわらず
薄刃家の人間は
表舞台に出ることなく
寧ろ
同業種から
厄介者扱いされてましたから
腹の立つこと
納得いかないと
沢山あったと思われ
となると
サクッと
洗脳されるちゃうんでしょうね~

最後に
対異特務小隊の隊長を
以前
俺の父親がやっていたことがあって…

軍本部にある
附属病院に
五道を見舞いに行った折り
美世は
清霞の軍入隊の経緯を
聞かされます
親父は当時まだ学生をしていた体調を
軍にしつこく誘っていたんです
自分の次の隊長にしたいからと
でも隊長は軍属になる気はないっ
帝大に進学したんですよ
そして
親父はある日
任務中に殉職しました
敵が強かった
ただ
もし隊長が親父の誘いを受けて
小隊に入っていたら余裕で勝てる相手だった
もちろん
親父が死んだのは隊長のせいじゃない
でも俺は親父が死んだのは隊長のせいだと責めた
そのせいで
隊長は必要以上にじせきのねんを抱いて
結局小隊に入ってしまった

     (『四章 本当の心の奥は』138頁以降一部抜粋)

清霞は
父親である
正清に代り
対異特務小隊に入隊したのかと
思っていました
異能の名門である
久堂家の長男ですし
皇太子尭人と
幼少期からの知り合いなので
帝大卒業
皇族に最も近い職務
或いは
政府の中枢で
仕事をすることに
なっていた気きもしますが…
ただ
軍に関わる仕事は
清霞の本意ではなかったのかも
と思いました
意外と?
四季折々花を愛でながら
心穏やかに
静かに暮らす
文学青年タイプ?
少なくとも
❛久堂清霞冷酷無慈悲❜説は
あくまでも
仕事上?

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