S＆Mシリーズ6～幻惑の死と使途 Illusion Acts Like Magic～

奇術師である
有里匠幻が行った脱出マジック
衆人環視の中
爆破される箱からの脱出は
成功したかに見えた
しかし
箱から出てきたのは
胸にナイフが突き刺さった
匠幻の死体だった
匠幻の殺害方法が分からないまま迎えた
葬儀の日
どんな密室からも脱出してみせよ
という
匠幻の言葉どおり
出棺直後の棺の中から
遺体が消失した
次回作
『夏のレプリカ』と
同時期に起きた事件を扱っている関係で
奇数章のみが書かれている
そ～です



西之園萌絵の親友
牧野洋子女史ですが
『詩的私的ジャック』で
卒業後は就職と言ってましたが
萌絵と同じく
大学院に進学する
設定に変わってました
1学年先輩とは…
で
最近は
先輩である
院生の
浜中深志が気になっているらしいのですが
塔の浜中先輩は
有里匠幻の
脱出マジックショーで知り合った
国立N大学文学部1年の
村瀬紘子さんと言う
彼女が…
洋子さん！
ガンバ！

萌絵は
2つの事件と
自身の
国立N大学大学院に入試も
難なく？クリアです
（そういえば洋子さんは受かったのか？）
瞬間完全記憶能力？
σ(^_^;）も欲しい

今回は
萌絵が
事件の種明かしをします
有里匠幻は
実は二人いました
独りは
マジシャンとして
華々しく表舞台に立つ
佐治義久
もう一人は
佐治義久の替え玉役として
協力していた
千種セレモニーの運転手
原沼利裕
ですが
菊池製作所での
顛末を読むと
犀川先生説　…　（『幻惑の死と使途』第17章21 547頁以降参照）
菊池製作所で
最初で最期の
一世一代の
マジックを見せた人物
原沼利裕こそが
有里匠幻だった
と言う展開に
納得致しました