漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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葬式仏教 里芋と京人参と揚げの煮物

2013-01-24 20:24:58 | 冬の野菜料理
寂聴さんの仏教塾という本がとても面白かったです。
ブッダが悟りをひらいた年齢ってご存知でしたでしょうか?

なんと

35歳なんですって。

29歳で出家して、世界初の蒸発亭主となり、35歳で悟り、80歳までインドを歩いて教えを説いたのだそうです。般若心境の意味もこれまで、何度かいろいろな本で読んだことがありましたが、寂聴さんの本でやっと身体に入ってきた感じがしました。
あの有名な一文の、「色」と「空」の関係ですが
コップがあるから見えるのではなくて、コップがあると思っているから見えるんですって。

幸せだから幸せだと感じるんじゃない。
幸せだと思うから、幸せだ!みたいなものですね。

潜在意識と顕在意識の関係みたいだな~っと思いました。

たとえば「熱」

潜在意識に「熱は病気=悪い」と書き込まれていたら、

熱という現象があると、病気だと思ってしまいます。

かたや「熱は免疫を上げているところ」と潜在意識に書き込まれた人がいたら

熱という現象があると、「よし、身体がよくなっている、がんばれー!}と前向きでいられます。

人は潜在意識に書き込まれていることをもとに判断をしているのであって、目のまえにある現象は、ただの現象にすぎないというわけですね。

そんなに風に、私は受け取りました。違うのかもしれないけれど・・・。

それから、仏教は葬式仏教とまさに思っていたんですけれど、親鸞さんや一遍さんや、最澄さんなどは、自分の葬式なんかしなくていいって言っていたんですって。一遍さんなんて、
「自分のなきがらは、動物にくわしちまえ」って言ったそうです。笑

そもそも、こんなに葬式仏教になったのは、江戸時代のキリシタン取締りからなんだそうですよ。
キリシタンになることを防ぐために、絶対に何宗かの仏教に入って檀家になりなさいよっとお達しがあったのですって。それで、全員が仏教徒になったのが檀家制度。明治には崩壊したものの、そんなわけで、お坊さんたちは競争がなくなったわけです。それで、収入源はお葬式関係、法事関係となって、独占ですから、価格はつりあがる一方。
戒名についても、戒名をもらうというのは、出家するということなんだそうです。そして本当は生きている間にもらうものなんですって。だからある地方では、戒名がつくと頭を剃るわけですから、なくなったら戒名をもらい、頭を剃ってから埋葬されたんだそうです。戒名は生きている時にもらったほうが、安いんだそうです(笑)普通は二文字なんですって。OO院とか大居士とつきますが、OO院というのは、OO院というお寺を私財を投じて建てた人がその院の名前がつくということで、そういうこともしてないのに、お金でOO院というのがつくのもおかしいとのこと。
というわけで、葬式仏教の「?」がたくさん書かれていて、これもまた面白かったです。
「寂聴 仏教塾」瀬戸内寂聴 著

寂聴さって大正11年生まれなんですね。お元気でびっくり!

昨日の夕飯です。



里芋と京人参と谷口屋さんの揚げの煮物
ひじきとセロリの炒め煮
たくあん
かまどごはん

里芋を食べると元気がでます。私の身体にはとってもあっている食材のひとつです。
腫瘍を消したり、解毒をしたり、胃腸を整える働きがあります♪