庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

2つの出来事

2005-02-25 08:15:45 | 自転車
昨日の定例サイクリングはちょっと変わったことがあった。
まず往路、南西の追い風5m程度で軽快に走行中に、北条バイパスの左手に広がる田んぼをトコトコ歩く“イノシシ”を発見した。なんの警戒心も見せず子供が通学路を歩いているような軽い足取りで突き当たりの民家まで行って石垣の裏に姿を消した。この季節は住処にしている高縄山には食べ物が少ないので、市街地の近くまで降りて来て時々悪さをするという話は以前から聞いていたが、あんまり可愛いので散歩中のご夫妻と一緒にしばらく観察していた。


交通安全の旗がこの程度なびくと5mは吹いている

次に帰路、GIANTが初めてパンクした(リアタイヤ)。タイヤの外側を見回しても損傷が見当たらないので取り敢えずチューブを出して調べたら、小さな圧裂のような穴が2箇所隣接して開いていた。タイヤの空気圧は、接地抵抗を減らす為と尖った段差などでチューブが圧裂することがないようにいつも高くしてある。おかしいな・・・と思いながら、15分ほどで修理を終えチューブを元に戻す際にパンク箇所のタイヤゴムの内側を指でなどったら、かすかに引っかかるものがある、よ~く見ると、押しピンの先端の破片のようなものが刺さっていた。長さは5mm程。なるほどこれでは外側からは分からないはずだ。初パンクの記念に持って帰ることにした。


これは何の破片だろう?

軽快仕様のバイクでも常時携行したいものが結構ある。ボトルとオーストリッチのバニアバッグ、フロントバッグを付けた。これでちょっとした長距離サイクリングの装備は大体収まる。少し荷物の積み方を工夫すればキャンプツーリングもできそうな気がする。リアのバニアバッグは出発前に初めて付けたもので、今回のパンクではこの中に入れておいたャ塔vが早速ものを言った。


ボトルホルダやオーストリッチのバッグを付けた。


いつもの海岸休憩所を縦長に見た。200m程の短い海岸だが、やさしい潮騒が心地好い空間でトイレやシャワーがあり、もちろんキャンプもできる。(全て無料)

宇宙から地球を見たら

2005-02-23 20:06:43 | 大空
既に宇宙から地球を眺めた者たち、或いは今後眺めるであろう何百何千という人たちにとって、その体験は間違いなく彼らの“ものの見方”を変えるだろう。我々が同じ世界で分かち合っているものは、我々を分断しているものよりもはるかに価値があることなのだ。
<hナルド・ウィリアムズ
(アメリカの宇宙飛行士。1942年インディアナ生まれ、空軍パイロットとして6000時間以上の飛行記録を持つ。1978年宇宙飛行士となり2回の宇宙飛行で288時間を過ごす。1990年引退)

For those who have seen the Earth from space, and for the hundreds and perhaps thousands more who will, the experience most certainly changes your perspective. The things that we share in our world are far more valuable than those which divide us.
- Donald Williams, USA

-----------------
太陽はほんとうに“稲妻のような速さで昇り”、瞬(またた)く間に沈んだ。日出も日没もほんの数秒間の出来事だ。しかしその間、光り輝く赤色から非常に明るい藍青色まで、少なくとも8種類の色彩の帯を見ることができる。そして、宇宙では一日に16回の日出と日没を見ることになるが、どれ一つとして同じものはない。
<Wョセフ・アレン
(アメリカの宇宙飛行士。1937年インディアナ生まれ。1967年までワシントンで物理学の教鞭をとっていた。2つのミッションで314時間の宇宙滞在、2回の宇宙遊泳。1984年にはSTS≠T(スペースシャトル)に搭載した人工衛星を宇宙遊泳しながら軌道に乗せた。)

The sun truly "comes up like thunder," and it sets just as fast. Each sunrise and sunset lasts only a few seconds. But in that time you see at least eight different bands of color come and go, from a brilliant red to the brightest and deepest blue. And you see sixteen sunrises and sixteen sunsets every day you're in space. No sunrise or sunset is ever the same.
- Joseph Allen, USA

アメリア・イヤハート

2005-02-16 13:33:25 | 大空
この魅力的な女性パイロットの最後の消息については、あんまり興味深いのでついはまり込みそうになる。しかし、24歳で飛び始めて39歳で行方不明というのは、やはりあまりに生き急いだ人生ではなかったのか、飛ぶことそのものの喜びをちょっと横に置いて商業主義と付き合っているうちに無理を重ねることになったのではないか・・・などと想いながら、彼女の歯切れの良い文章を少し読んでみる。

勇気は生命が平安を得るのに必要な代価である。
勇気を知らない魂は、些細なものごとからの解放も、恐浮フ青ざめた孤独も
また、厳しき喜びをもって、翼を切る風音を聞く事のできる山の高みも、知ることはない。
<Aメリア・イアハート

Courage is the price that Life exacts for granting peace.
The soul that knows it not Knows no release from little things:
Knows not the livid loneliness of fear,
Nor mountain heights where bitter joy can hear
The sound of wings.

他人ができることやするであろうことはしてはいけない。もし他人ができないことやしようとしないことがあったならば。

Never do things others can do and will do if there are things others cannot do or will not do.

あなたができないだろうと言われたことをやっている誰かを決して邪魔してはいけない。

Never interrupt someone doing what you said couldn't be done.

何かを行う最も効果的な方法は、それを「行う」ということである。

The most effective way to do it, is to do it.

ダビンチのスケッチ

2005-02-10 08:31:57 | 自転車
ライト兄弟が自転車屋であったことは周知の事実だが、近代航空史を語る際に欠かせない人物の一人であるイギリスのケーリー卿が自転車でも広く使われている「テンション・スメ[ク」の発明者であった、ということを知るに及んで、自転車の歴史にもかなり興味が沸いてきた。

そこで、車輪そのものの歴史なども少し調べていたら、ルネッサンス三大巨人の一人、レオナルド・ダ・ビンチがちょっと驚くべき自転車のスケッチを残しているということを知った。もっともこれは鉛筆画であり、鉛筆の芯のグラファイトの発見はダビンチの死後50年も経った1564年のイギリスだという理由で疑問視する研究者もいる。



自転車の起源が1790年代のフランスの車輪付き「木馬」にあり、1817年にドイツのカール男爵がステアリング可能なものにし、1839年にスコットランドのカートパトリックやブラックスミスがそれにペダルを付けた・・・という説をそのまま飲むとしても、その後の間しばらくは巨大な前輪を持つ前輪駆動の自転車が時代を風靡することになる。

いずれにしても、両輪のサイズがほぼ均等、チェーンやスプロケを使って後輪を回す方式の現在の一般的な自転車のモデルとなった「セーフティバイク」は1880年代になってイギリスで開発されたものだ。

ダビンチが希代の大天才であったことは明白なことだが、この自転車の線画もダビンチのものだとすると、その予見的天才ぶりに驚かずにはいられない。