今朝、この全文を読んでたら不覚にも涙を落としてしまった。探偵ナイトスクープの西田敏行ではないけれど、近頃涙もろくなったのかもしれない。(余談:彼とは学生時代、TVエキストラのバイトをしていた頃に生田スタジオで一緒に飯を食ったことがある)
カナダの12歳の少女が、地球環境サミットで地球の危機を訴えたスピーチだ。全文は自然保護を企業テーマにしている山田養蜂場のHPにある。彼女の大人世界への糾弾は鋭く正しく、子供たちがどれほど素晴らしく賢明な存在であるかが良く分かる。まさに大人は子供からこそ学ばなければならないのだ。すでに彼女も大人になって、現在は国連のサミット諮問委員としてますます活躍している。
それから、今朝の愛媛新聞で宗教学者の山折哲雄が、明治に輸入された「個人」と、古くから日本の歴史の中にある「一人」という言葉を持ち出して、この「個」について日本文化に基づいた深い検討が成されてこなかったことの問題を論じている。
実は彼も筋金入りのエコロジストで、すべてのものに神が宿るとする「万物生命教」とでもいうものが地球上でもっとも普遍的な宗教意識であり、自然との共生を語るだけでは片手落ち、「共死」という考えを導入することで共生は完結すると主張する。
砂漠地帯で生まれた一神教と比べて、実に豊かな自然の中で生まれ、森羅万象に内在する仏性と諸行の無常を説く仏教が、今後どれほど具体的に自然保護運動の展開に貢献していくか・・・大きな楽しみである。
ただ、私は自然保護という用語はあんまり好きではない。自然から常に保護されているのは人間の方なんだから・・・。