庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

喜びの涙は

2011-11-25 10:41:00 | 拾い読み

 Tears of joy are like the summer rain drops pierced by sunbeams.
 - Hosea Ballou (April 30, 1771-June 7, 1852)

 喜びの涙は、日光に貫かれた夏の雨粒のようなもの。
 - ホセア・バロー

美しい表現だと思う。H・バローはニューハンプシャー出身、アメリカ普遍主義の父と呼ばれる人物。

ニューハンプシャーというと、詩人のダン・リースを思い出す。フロリダで数日間キャンプを共にした初老の紳士だ。気が向いた時に、年季の入ったキャンピングカーに愛犬一匹乗せてフラリと旅に出る。犬は雑種で名前をファニーといった。私が母音の“ァ”を米語流に呼ぶと、彼は少し怒りをこめて「そうではない!funnyの“ァ”だ!!」と何度も訂正した。確かに、funnyとfanny"ではえらい違いだ^^;

ビールで酔いが廻ると東部なまりの英語でとうとうと詩を吟じ始める。私はその内容をほとんど理解できなかったが、彼がアメリカ的“自由”というものを骨髄にし、ペリカン鳥に惚れているということは良く分かった。

私も酔いにまかせて「世界の最短詩は日本の五七五である。古池や・・・を英語にするとこんな感じであろう・・・」などと適当な講釈をたれたら、彼はすでに俳句についてもよく知っていた。酒宴の話題が宗教に至り、輪廻思想や生命の永遠性に言及すると、彼は断固としてそれを否定した。楽しい出会いだった。

Hatred is self-punishment.

憎悪は自己処罰である。

Doubt is an incentive to truth, and patient inquiry leadeth the way.

疑いは真実への誘引であり、忍耐強い探求が道を開く。

Falsehood is cowardice, the truth courage.

虚偽は臆病、真実は勇気。

Real happiness is cheap enough, yet how dearly we pay for its counterfeit. 

本当の幸福は充分に安価であるにもかかわらず、その偽物にどれだけ高価な代金を払っているだろうか。


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塩屋 (まともな西風)

2011-11-23 19:41:00 | 海と風
今日はハッキリした天気だった。昼過ぎには急ぎ足で前線が通過したのだろう、晩秋の雨も上がって西の空は急速に明るくなり、速やかに入り始めた南西風がまともな西風に変わった。グシャ波を除いては、まあベストに近い塩屋海岸のコンディションとなる。
111123-t.JPG111123s-w.JPG
 いつものメンバーや広島からの皆さんで20人近く。10m前後の暖かい強風で存分に楽しめたと思う。私は12??でジャストだった。しかし、先週末に遅くまで連チャンで動き回った疲れが多少残っているような感じ。身体の動きがなんとなく硬い。いつも柔らかくユッタリとした走りやジャンプを心がけてはいるのだが・・・まあ、何にしても楽しくてしようがないのだから仕方がない。

 多分明日もそこそこの西風が入るだろう。水溜りでスイッチの際に小石を蹴って痛めた板のレールを今晩中に修理しておきたいのだが、また間もなく気絶するかもしれない。
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塩屋の週末

2011-11-20 20:56:00 | 海と風
昨日は夕方から入り始めた西風に従い、徳島のIさん、M君、R君とドップリと日が落ちて真っ暗になるまでグラハン(地上練習)。幾らか疲れ気味で帰り、夕食で一杯やったら9時過ぎに気絶した。111120s-w3.JPG

 結果、今朝はとんでもなく早起き。私には滅多にないことだが、8時半頃にはIさんが待つ塩屋海岸にいた。昨夜から本格的に吹き始めた北西風はガスティながら時に10m/秒に至る。そのうちカトチャンも加わり、やっぱり真っ暗になるまで動き回る。

 Iさんは初めて広げたラムエアUT12平米でアンダーからオーバーまで全ての風域を経験した。頭上安定やセイフティコントロールなど良い練習になったと思う。基本の基本が身に付くまで後4~5回というところ。カトチャンはSP15平米で何度か爆走したり予定外のジャンプをしたり。私も久々の水溜りフラットを楽しんだ。Iやん、Hやん、今回もいろいろとサメ[トありがとう^^。

 だいぶ寒くなってきたが良い週末だった。今夜もそのうち気絶する予定。
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足下にあり

2011-11-14 23:03:00 | 創作
天上に 在りとされたる 楽園は 実に此処なる 足下にもあり

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別府

2011-11-13 19:57:00 | 海と風
国道沿いのランチスペースより別府エリアを臨む。

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M君SP15での走り。

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風の窓

2011-11-01 15:30:00 | 飛行理論
"Wind-Windows (ウィンドウィンドウズ)" ・・・カイト入門書の最初にたいがい出てくる言葉だ。「風の窓」・・・誰が名付けたのか・・・なかなかお洒落な命名だと思う。平面的には半円だが、実際は半球の立体空間を現す。 

動力源がこれほど広い範囲を、さまざまな高度や角度や速度で移動する風読みスメ[ツは他にない。よく教科書に出てくる風の窓は図のような半円だが、カイト翼は空中で回転させることもできる。いわゆるカイトループ。
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揚力は対気速度など幾つかの要素に比例する。コントロールバーを数センチ??数十センチ動かすだけで、カイト翼は数メートル??数十メートル動く。例えば、ライン長を20mとして頭上の安定状態から水平線まで動くと、およそ30m。

これに3秒間かかると秒速10m・時速36km。2秒だと時速50km余りの速度でカイトは空中を動く。静止時の対気速度(風の速度)が秒速5m程度でも、カイトの振り方次第で、この程度の速度は簡単に出せてしまう。

コントロールバーの前後左右数十センチの操作で、このカイトという飛行翼が生み出す力や向きは自在に変化する。なんとも自由な風読み世界だ。
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