庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

別府(白砂)

2011-05-30 22:06:00 | 海と風
久しぶりに別府、堤防沖のバミューダ海域に捕まった。数百メートル泳いで(F君ありがとう^^)、着いたのがすぐ隣の砂浜だった。 

しかし、その砂粒の細かく柔らかいこと!人間がつまらぬ干渉をしなければ、自然は斯(か)く優しい姿を残す。今はコンクリートの塊に姿を変えてしまった故郷の砂浜を思い出した。小船が何隻か泊まり場にしてはいるが、こんな近くにこんなに美しい浜があるなんて、まったく灯台元暗しとはこのことだ。IMGP0181s1024pix100kb.jpg

たぶんサギの仲間だろう、ャcャcと鳥の足跡が付いている。海岸植物の群生の写真を撮っていたら、犬と散歩のおじさんとのお話になった。すぐ近くに2ヶ所、誰でも自由に使える水道があるらしい。

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堀江(台風)

2011-05-29 17:04:00 | 海と風
5月の台風は珍しい。もちろん雨模様だが、中3日空けるとカイトの禁断症状が出てくる。昼前からまず5㎡でワンレグ・・・ほとんど想定通り、スイッチして強めにカイトを振ったらフロントラインが破断した。次は10㎡で1時間ほど。風が一休みの段階で19㎡で数レグ。北の返し風が入り始めた頃に12㎡で1時間ほど。かくして、本日は合計4枚のカイトを洗濯してしまった。またまた乾燥作業が待っている^^;。

 12㎡・20km
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堀江(エマソン)

2011-05-25 17:53:00 | 拾い読み
Do not go where the path may lead, go instead where there is no path and leave a trail. 
- Ralph Waldo Emerson  

既にある道に導かれるより、道なき場所を行き、足跡を残せ。
 - R・W・エマソン 

  19㎡・順潮
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堀江(良い天気)

2011-05-24 16:56:00 | 海と風
今日の堀江は昨日の雨と打って変わって天気晴朗。幾分ガスティながら実に爽快な北東風だった。ちなみに、乾期のインドでは、雨が降ると「天気が良い」という。 

J・ラスキンは“Sunshine is delicious, rain is refreshing, wind braces us up, snow is exhilarating; there is really no such thing as bad weather, only different kinds of good weather. ”  

「日の光は香(かぐ)わしく、雨は清新、風は元気の元、雪は爽快・・・悪い天気などというものはない、ただ異なった種類の良い天気があるだけだ」・・・と言う。 

やはり件p家の感性は素晴らしい。私のような凡人でも、本当に好きなことに没頭しているとき、自己の生命が躍動しているとき、全ての天気は「良い天気」となる。 

本日、M君のトラック<iframe src="http://connect.garmin.com:80/activity/embed/87698225" frameborder="0" width="465" height="548"></iframe>

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ジェリー・ロペツ(7)

2011-05-24 10:34:00 | 拾い読み
この一ヶ月ほど、ジェリー関係のさまざまな資料に目を通しながら、頭の中を整理しているうちに、彼の全体像のおおよそが掴めたような気になってきた。そこで遂に、楽しみとして取っておいた彼の自伝本 “Surf is where you find it" の第一ページを開くことにした。実は、見開き部分と序文だけは、その誘惑に負けて、チラッと覗き見している。jerry.JPG

ここで彼がスノーボードや、トー・サーフィンだけでなく、マウイに移り住んだ70年代の頃からウィンドサーフィンの草創期も経験していることを知った。つまり彼はウィンドの技術もかなりのものを持っているということだ。 

序文の最後の一文は、"Surfing is deeply wonderful thing - anytime, anywhere, and any way." 「サーフィンは底知れなく素晴らしい・・・いつでも、どこでも、どんな仕方でも」・・・だが、この「サーフィン」が「ウィンドサーフィン」に代わっても、「カイトサーフィン」に代わっても、彼は同じことを言うに違いない。



堀江(ジョン・ミューア)

2011-05-22 19:17:00 | 拾い読み
"Climb the mountains and get their good tidings. Nature's peace will flow into you as sunshine flows into trees. The winds will blow their own freshness into you, and the storms their energy, while cares will drop off like autumn leaves." 
-John Muir (1838-1914)

山に登り、その善き便りを得よ。大自然の平穏は日光が森に流れ込むように、あなたの中に流れ込んでくるだろう。風はすがすがしさを、嵐はエネルギーを心身に吹き込み、心配事は秋の葉のように落ちてなくなるだろう。
 - ジョン・ミューア

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特に書くことを思い付かない時は、カイトのトラックログ画像だけではちと寂しい。長年の習癖になっている「拾い読み」の中からピックアップして拙訳を付けたものをUPすることにする。多くは自然関係の内容になると思うが、私の興味はしばしば超俗と俗を往復するので、人間世界の雑事に及ぶこともあるかもしれない。いずれにしても、数多(あまた)の偉大な先人の感性や眼力の片端でも自分のものにする助けになれば・・・と思う。

 堀江・13km

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ジェリー・ロペツ(6)

2011-05-20 14:57:00 | 拾い読み
プロジェクト・レストレーション(復興計画)内の"Transendent Nation Foundation"「超絶的共同体基金」の有志が、最近行ったジェリーへのインタビュー映像を見つけたので、初めの部分に日本語字幕を付けてみた。テーマに"How to save the world..."、「いかにして世界を救うか・・・」などいう、いくぶん仰山(ぎょうさん)な表題が付いているが、彼の人柄や、ちょっと突っ込んだ話が出てきて興味深かった。映像全部は会員登録が必要だが、ここから観ることができる。

"Transendent Nation Foundation"を「超絶的共同体基金」だなんて、何という日本語訳だ^^;・・・と冷や汗が出そうにはなるけれども、"transendentalism"を「超絶主義」としたのは、偉大な先人の技で私の責任ではない。 

しかし、その呼び方が何であれ、19世紀中庸、新生国家アメリカの大地に消えることのない足跡を残したエマソンやソローの思想は、1960年代のカリフォルニアに始まる「ニューエイジ運動」という巨大なうねりにつながり、わが国日本でも自然を心より愛する多くの人たちの中に根強く生きている。たぶん私もその一人で、パソコン横の書棚には、かなりクタクタになった『エマソン論文集』や『森の生活』が並んでいる。110520s-t.JPG

 




別府から粟井へ

2011-05-17 00:14:00 | 海と風
今日の別府は天気もよく時にかなりの強風だったのだが、南西ガスティ気味で、なんだかしっくりしないコンディション。いくぶん寝不足気味の私の体も思うように動かない感じ。こういう時は無理をしないで早めに切り上げるに限る・・・ということで、まだかなりお日様が高いうちに帰途に着いた。 

別府がこんな風の場合、粟井はどうなってるんだろう・・・とちょっと寄ってみると、南風6mほどのブリーズが入っている。少々眠たかったが順風には勝てない、ちょっと走って帰ろう。ゆったり走れる19??で飛んだり回ったりを25kmほど。このカイトとはよほど相性が良いらしい。結果・・・気分はスッキリ、体はシャッキリ。

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別府(稚魚の巣立ち)

2011-05-16 22:55:00 | 海と風
藻場フラットの海藻が岩礁から徐々に根を離して稚魚たちの寝床の役目を終えつつある。海藻も陸上の草木たちと同様立派な植物だから、光合成による酸素やその他の栄養分を海中に放出して、海を浄化すると共に実り豊かなものにしている。また、そのうっそうとした枝や葉は、孵化(ふか)した稚魚(ちぎょ)たちの格好の住処(すみか)になる。多くの小魚たちも、これから浮遊していく海藻と共に、より深遠な海の世界に旅立って行くことだろう。 

こないだまで広大な面積を有していた藻場は、今日すでに6割がた姿を消していて、海底の様子もよく見えるようになった。カイトサーファーにとって、この2ヶ所の岩礁一帯は天の配置とも言うべきもので、ある程度潮が引くと西からの波をさえぎり、ついでに東西の潮流も止めて、まことに走りやすいフラット海面を生む。 

今日も35kmほど、実に気持ちの良いのローディングやジャンプの練習ができた。

 IMGP0162s1024pix100kb.jpg110516b-t.JPGIMGP0166s1024pix100kb.jpg←翌日撮影