何年か前に初めて時計草を見た。自転車散歩の道中、ある作業所のブロック塀を覆うようにして茂るツタ類の中で、ひときわ目立つ形と色をしている花弁に目が止まった。まさに時計のように明確な形状、青と白のスッキリした配色。こんなに日本離れした花は珍しいと思った。後で調べたら南米原産の帰化植物だということが分かった。
一昨年だったか、学生の一人にこの話をすると、「うちの庭にもある!」と言って次の授業の日に早速数株持って来てくれた。北向きで日当たりが悪くちゃんと育つかどうか疑問だったが、とりあえず風呂場の窓際に植えてみた。
大丈夫。一年目はやっと窓枠に到達する程度の控えめな成長具合だった。しかし2年目の今年に入ると驚異的な繁殖を始めた。ほとんど爆発的と言ってよい。花弁が散って種が落ちるとかなりの確率で芽を出し、何かつかまるものがあればどこまでも上に向かって、なければ横に向かって、着実に腕を伸ばそうとする。現在このようなありさま。

その生命力があまりに天晴れ(あっぱれ)なので、「よし、それなら隣の事務所の二階まで行き着けるかな~?」と語りかけるような思いで、夏の初めにその成長の先端をパソコンのLANケーブルに誘導してやった。そしたらなんと、ひと夏でこのようなありさまだ。私は更に感服し、もう一本紐を渡して、将来的にはガレージの上全体を時計草の緑で覆ってやる計画を立てた。

更に、人通りの多い小道に面する東向きの塀にも15mほどの誘導線を渡して、時計草の生垣を作ることにした。我が家はそのうち「時計草の家」と呼ばれるようになるにちがいない。

一昨年だったか、学生の一人にこの話をすると、「うちの庭にもある!」と言って次の授業の日に早速数株持って来てくれた。北向きで日当たりが悪くちゃんと育つかどうか疑問だったが、とりあえず風呂場の窓際に植えてみた。
大丈夫。一年目はやっと窓枠に到達する程度の控えめな成長具合だった。しかし2年目の今年に入ると驚異的な繁殖を始めた。ほとんど爆発的と言ってよい。花弁が散って種が落ちるとかなりの確率で芽を出し、何かつかまるものがあればどこまでも上に向かって、なければ横に向かって、着実に腕を伸ばそうとする。現在このようなありさま。

その生命力があまりに天晴れ(あっぱれ)なので、「よし、それなら隣の事務所の二階まで行き着けるかな~?」と語りかけるような思いで、夏の初めにその成長の先端をパソコンのLANケーブルに誘導してやった。そしたらなんと、ひと夏でこのようなありさまだ。私は更に感服し、もう一本紐を渡して、将来的にはガレージの上全体を時計草の緑で覆ってやる計画を立てた。

更に、人通りの多い小道に面する東向きの塀にも15mほどの誘導線を渡して、時計草の生垣を作ることにした。我が家はそのうち「時計草の家」と呼ばれるようになるにちがいない。
