庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

城山

2006-12-28 13:30:08 | 自転車
久しぶりにお堀を自転車散歩して図書館に寄った。野球場に続いて競輪場も取り壊され更地の整備が進んでいる。賭け事と縁の薄い私にとっては鬱陶(うっとう)しいだけの無粋な構造物がなくなって、堀の内を十字に通う道路から二の丸跡や城山にかけてが一望できるようになった。松山城も先だって改修が終わり元の落ち着きを取り戻している。





賑やかな黄色で空間を彩っていたイチョウ並木は、すっかり葉を落として厳しい冬の表情になっていた。しかしこれがまた美しい。次の春また新芽を吹き出すまでの間、その内側にどんな密やかな自然の呟(つぶや)きが溢れているのか想像してみる。



広大な空き地の水溜りではカラスが水浴していた。フェンスに止まってテープの切れ端で遊んでた奴はカメラを全く恐れず、全身をリズム正しく上下させながらカーカーと数回何事かを訴えた後、私に向かって飛び立ち目前2mを横切って行った。その仕草を見れば見るほど人間的な鳥だ。




コメント
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