庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

柔らかい海面

2010-12-23 19:00:00 | その他
今日は家内の誕生日・・・日本国にとっては奇妙な存在であり続ける天皇の誕生日でもあり、彼の国の宗教的習慣が、此の国ではなぜか娯楽的風習に変身するクリスマスなんとかの前日でもあります。 

いずれにしても、それなりにめでたい日らしいので、我が家では毎年それなりの祝いをすることになっていて、ケーキ屋で甘いもの買って、夕食後にそれなりの儀式をするのが恒例になっています。

毎回ケーキを買ってくるのは私の役割なのですが、今日は運悪く午後3時ごろから暖かい南風が入って、粟井海岸まで直行ということになってしまいました。
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海の力

2010-12-22 22:27:00 | 海と風

昨夜は体が多少だるくいつもより眠気がきつい・・・わりあい早めに床に就いて、今朝目覚めるといくらか頭痛がする。最近ずっと感じていた風邪の症状がついに現れたようです。早速、クスリ屋で風邪薬を求め、その足で塩屋へ・・・。IMGP0240s80kb.jpg

 私は喉(のど)や肺がよほど強いのか、風邪を引いても咳や鼻水で苦しむことはありません。、昔は、まずお腹にきた後、ひとしきり熱が出て、だいたい3日で完治ということが多かったのですが、近頃は熱を出すことがなくなって、風邪の初期症状としての頭痛が収まったらそれで終わり・・・というパターンになってしまいました。

 そもそも長い飛行生活を離れて海に復帰することにした理由の第一は健康回復でした。この初期の目的はどうやら完全に達成されたようです。

 今日も暖かい塩屋で、こないだ仕入れたインナーを着込んでメタトレを1時間半ほどしているうちに頭痛はきれいに消えてなくなり、ウェットの中は軽く亜熱帯です。

 かぜ薬の影響もあったのでしょう、2~3mの海風でカイトを上げ下げしていると、徐々に頭の中が静かになって、ちょっと心地よい瞑想状態に入ったような感じになりました。さまざまな日常の雑念が消えて、緩(ゆる)やかに動くカイトと共に周りの風景に溶け込んでいくような感じ・・・。IMGP0241s80kb.jpg

 実はこれまでにも、ごく稀(まれ)にですが、唯(ただ)一人で大きな自然の世界に漬(つ)かり切っている時に、今回とは似て非なる心理状態になることがありました。はっきり覚えているのは2回・・・一度は海中、一度は空中。

 それはおよそ非日常的な、しかし素晴らしい体験で、簡単には説明できそうもない内容ですが、機会があればまた書きたいと思います。

 101223m.JPG




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セーター不要

2010-12-20 21:13:00 | 海と風
今日も実に温かい午後でした。朝の雨も間もなく上がり、天気図上はそう吹く要素は見当たらないものの、風予報では何がしかの南西風が入るとのこと・・・臨時休業になったM君と塩屋海岸へ・・・しかし、昨日に続いて快晴ほぼ無風でした。101220s-1.JPG
 
まあ、カイト道具の整備には最適のコンディションなので、半年ほど前からパンクしたまま寝かしておいたインフレータブルの13と11のメインチューブ交換をゆっくりと・・・2人でいろいろお話しながらやってると、あっという間の作業でした^^。

この数ヶ月はラムエアの扱いに慣れるのに忙しくて、インフレを使うことはありませんでしたが、ラムエア、インフレ、それぞれに長短があります。これから気分やコンディションに合わせて使い分けることになるでしょう。

これらカイト世界の双翼(そうよく)の何がどう違うかについては、まためんどくさい話になりそうなので、よほど気が向いたときか、一杯やったときに書くつもりです。

それから、時おり入る2mほどの北西微風で、M君には初めての19??体験や、いくぶん理論講習的な話を少し・・・こういう時でないとあんまり話す気にもならない、ちょっと浮世離れした話もあったので、それなりに面白かったのではないかと思います。101220s-3.JPG

しかし、この季節に汗ビッショリで、ついには夏の服装になってしまうこともそうないことです^^;

 →夕日に染まる水草も美しいなぁ・・・と一枚。



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暖かい一日

2010-12-19 20:03:00 | 海と風
今日の昼からはちょっと動くと汗をかくほどの暖かさでした。塩屋海岸もこないだの極寒がウソのような陽気です。たぶん明るいお日様に誘われたのでしょう、バードウォッチングや犬の散歩の人たちがホンノリした時間を楽しんでいるような空気でした。101219s-1s80kb.jpg

 私はM君とカイト道具の整備やら、これからの楽しい計画やらをいろいろと・・・私たちもまた非常にユッタリと半日を過ごすことができました。

 もちろん、こんな静かな陽気が長く続くことはないでしょうが、これから2月末までの真冬の空はなるべく明るく、そこそこの風のある天気を望みたいものです。

 Iphoneのカメラはなかなかの性能です。今回初めてズームを使ってみました。

 画像:どちらも静かに動く水鳥とパドルサーフィン101219s-3s80kb.jpg101219s-2s80kb.jpg

 

 

 



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理論と実践

2010-12-18 10:14:00 | 飛行理論
ここのところ寒いものだから根の生えたコタツでウトウトしながら、少々理屈っぽいことを書いてきました。まあよくいう「理論と実践」の理論的な部分みたいなものです。 

ヨットやウィンドサーフィンには帆走理論というものがあり、空の世界では飛行理論とか航空力学というものがある。しかし、空のイントラの私が言うのも多少気が引けるのですが、恐らくどんな活動やスメ[ツでも、どんなに深遠な理論を重ねても、それで技能が上達するということはまずありません。 

ある技術・技能の習得に大切なのはあくまでも実践・練習であって、下手をすると机上の理論や情報過多は上達のブレーキになる場合さえあります。

それはどうしてかを一言で言うと、「人間の感覚器官は思考回路よりはるかに敏感・緻密かつ迅速に働く」からです。しかも感覚器官の総体=体で覚えたものは簡単に忘れることがない。これは私も15年ぶりにウィンドに復帰した時に明確に感じたことです。 

では、理論の効用はどこにあるのか・・・一つはつまらない失敗をしないため、一つはさまざまな失敗の原因を知るため。 

私は、人生万般、人間は失敗を重ねることによって成長する生き物だと考えていますから、風読みスメ[ツも同じような見方をします。そして、人は同じような失敗を繰り返しがちだということもある程度知っています。 

ただ、きわめてリスキーな活動・スメ[ツによっては、その本来許されるべき失敗に2度目がない時があって、そのような場合は、体を使うの同じくらい懸命に頭や理論を使わないといけません。
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大気密度

2010-12-17 15:09:00 | 飛行理論

今回は大気密度について書くつもりでしたが、少し思うに、大気密度を決定する「大気圧」・「温度」・「湿度」のうち、主に高度にともなって大きく変化する大気圧は、ほとんど地上付近で活動する風読みスメ[ツでは無視してもまず問題が起こらない。(頭痛・神経痛・関節痛など持病持ちの人には時に深刻でしょう)

カイトやウィンドで日常的に感じられる風の軽重は、温度や湿度の変化がベースにあって、さらに空気の上下動や拡散・収束・・・など、実にさまざまな要素が組み合わさって生まれるものであるということ。そして、温度も湿度も、上がれば上がるほど空気は軽くなるということを知っておけば、四季の風質(かぜしつ)の違いにも更に敏感になるかもしれません。

常識的感覚では、湿度が上がって水蒸気量が増えれば、空気はそのぶん重くなるはずだろう・・・と意外に思われるかもしれませんが、この説明を始めるともっとめんどくさい話になるのでこのあたりで止めときます^^;。kouzou.png

めんどくさい話のついでに、空気大気の違いは、大気の下層部分を空気と呼ぶのだそうです。日本付近の緯度で高度10km(極地と赤道下では倍近い開きがある)あたりまででしょうか。もっとついでに、この高度1万メートルまでの大気の層は対流圏とも呼ばれ、地球の自転や太陽熱の働きで、ほとんど全ての気象現象の舞台になる空間です。

特殊な軍用機やバルーンを除いて、旅客機なども大体この辺りを巡航しているのは、それ以上になると翼の揚力やエンジンの推力が極端に落ちるからですが、1万メートルといえば、たったの10km・・・半径6000kmの地球全体をリンゴに例えるとその薄皮にも満たない、きわめて儚(はかな)い膜のようなものです。時速40kmの車を縦に走らせるとたった15分で到着してしまうのですから。

このようにイメージすると、私たちの生命活動がどれだけ微妙で貴重な空間で営まれているか・・・ということを少しは実感することができるのではないでしょうか。




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変な朝

2010-12-16 14:37:00 | その他
今朝はちょっと変でした。いつものように7時頃に目が覚めて、いつものようにパームの散歩を兼ねて木曜日のゴミ出しに出かけたのですが、いつもはゴミ袋でいっぱいの収集所にそれらしいものが一つもない・・・これは曜日を間違えたのかなぁ?・・・といったん引き返そうとして・・・いやいやそんなことはない、今日は確かに木曜日だ、私が最初の一人なのかもしれないのだから・・・と、いつもより丁寧にカラスよけネットをかけて、散歩コースを一周。 

家に帰って、リビングの時計を見てみると・・・なんと時刻は11時40分!・・・私の部屋には鰍ッ時計が2つあって、一つは古参、一つは新参の電波式・・・私のねむけ眼は、電池が切れて7時過ぎで止まった古参の方を見ていたのでありました。 

ここのところ風邪気味だったのに加えて、昨日の寒中トレーニングで昨夜はやたらクシャミが出て寒気もするので早めに床に入ったのですが、かくしてどうやら12時間近く寝ていたらしい^^;こんなことは学生時代に無茶苦茶な日々を送っていたころ以来、初めてのことであります。 

まあ、これだけ眠れて昨日までの変調がすっかり解消し、スッキリ目覚めることができるのは、私もまだ若いということでしょうか^^・・・その後、慌てて生ゴミの回収に向かったのは言うまでもありません。
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氷点下

2010-12-15 10:18:00 | 海と風
もうじき出かけるつもりでいる塩屋海岸はすでにかなりの西風が吹き寄せているでしょう。松山の今朝の天気予報では、最高気温が7℃とのこと。

 101215t.JPG氷点下・・・もちろん気温が0℃をわって水が氷に変身する温度のことです。体感温度は風速が1m上がるごとに約1度づつ下がりますから、ウェットスーツで保護できない体の部分・・・は、この気温では氷点下の厳しさに晒(さら)されることになります。

 人間の手は他の動物のように毛に覆われてないし脂肪もほとんどついていない上に、濡れた手は気化熱を奪われるので、事態はさらに深刻になる。

 真冬の海の寒さが耐え難くなるのは、この手の氷化現象(とでもいうもの)によることがほとんどで、気温よりはるかに高い水温の助けを借りるために、走りながら海水を拾って片手づづ暖めながら握力を保持する・・・ということになります。しかしそれでも、雪が舞うような天気になると、どんなに頑張っても1km程度のレグの数往復が限界になるでしょう。

 こんな季節の海に出ることが身体のために良いことかどうか・・・たまには考えてもいい年齢に、私もなったのかもしれません。

 --------------101215s-m.JPG
 ・・・なんてことを言いながら、今日もメタトレに行ってまいりました。

 不安定だった北西風も2時半ごろから8m程度に安定。私はすでに19??で水たまりを数往復して十分冷たい思いをしていたので、しびれきった手を温めに車に乗ったが最後、再び海に出る気になりませんでした。たかが100m足らずのレグを何往復したかは、GPSのトラック画像に明らか^^;

 途中やって来たMちゃんは、あまりの寒さに浜にも下りずに帰って行き、私も早々に撤収・・・気温が10度を切る日は、もう海に出るのは止めよかしらん・・・^^;


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サーフボード

2010-12-14 22:23:00 | 海と風
昼から気分転換。いつもの堀江海岸へ。天気も良く暖かい西風微風・・・この季節にこの風は、たいがいやがてやって来る大西風の予兆です。明日は相当な寒さのドン吹きになるでしょう。101214h-.JPG

 今日はサーフボード持参です。これは私がまだボディドラッグの練習をしていたころ、どうせならサーフィンの板につかまって滑ったらもっと楽しいではないか・・・と考えて手に入れ、フットストラップならぬハンドストラップを数箇所に取り付けて使っていたもので、その後間もなくちゃんと脚で立てるようになるにつれて出番がなくなり、この数年間、軒下に眠っていたものです。(→ナッシュのガンと並べて違いを色々比べてみました)

 というのは、先日F君から頂いたサーフスタイルのカイトDVDの内容がかなり衝撃的だったのです。ノンストラップ・ディレクショナルの乗り方ビデオみたいなものですが、そこに一貫しているスタイルは大らかな自由の空気に満ち溢れている。

 もちろん、その楽園のような舞台は日本の瀬戸内とは気象も波も違っているので、そのまま真似することはできないでしょうが、この自由の空気を多少とも私のカイトスタイルに取り入れたい!・・・と思わせるに十分でした。

 サーフボードを浜に据え、その上で立ち位置や足の入れ替えのシミュレーションを少しばかり・・・こいつはやっぱりツインチップとは一味も二味も違った動きになりそうです^^。101214.JPG


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空気の運動 2

2010-12-14 10:26:00 | 飛行理論
昨夜の記事を今朝読み直したら、そう変なことも書いてなかったようなので、空気の話をもう少し続けます。 

空気の重さに続いて、通常の感覚でなかなかピンとこないのは、その中に含まれる水蒸気の量です。水は固体、液体、気体と、たった100℃の範囲内で物質の三態を演じるという、これもまた極めて特殊な存在なのですが、分子式H2Oが気体で存在する時、これを水蒸気と呼びます。 

水蒸気は窒素や酸素などの分子の隙間(すきま)に散在するので、その隙間が広いほど多く居候(いそうろう)できるわけで、温度が上がることによって分子活動が盛んになるほど多く存在できるようになり、その最大量も決まります。いわゆる飽和水蒸気量とよばれるものです。 

今の室温12℃でちょっと計算してみると、飽和水蒸気量は1立方メートルあたり10,68g、もうちょっと暑くして23℃だと 20.59g・・・約2倍。これをまた私の6畳間(湿度50%)に当てはめると 10.68×0.5×37.5=2002.5 となり、2kgつまり2リットル入りのペットボトルで一本分の水蒸気の中で、私はコタツに足を突っ込んでいる・・・ということになります。 

ちなみに、今となれば有難かった暑い夏の日は34℃まで上がりましたから、湿度80%として 37.59g(飽和水蒸気量)×0.8で約6リットル、ペットボトル3本分であります。茹(う)だるような暑さ・・・たしかに6リットルのお湯で茹(ゆ)で上がるような感じでした。 

まあ、こんな鰍ッ算だけでも、基本文系の私にはなんだかめんどくさい話ではあるのですが、なんでこんなことをするようになったかというと・・・空気についてのもろもろの性質は、言うまでもなく空を飛ぶのに欠かせない基本要素だったからです。

これら空気の重さ(大気圧)と温度と湿度は、大気密度を決定する3要素で、この大気密度はあらゆる飛行翼や動力部に直接影響して、さまざまな飛行形態を決定し、時には人の生死を決定する場合もあるということを知らざる得ないことになったからです。しかしまあ、それは海の風読み世界でも似たようなものでしょう。

風の表情や性質について少し書こうと思ったら、やっぱり空気の話になってしまいました。どっちにしても、L・ワトソン先生も言うとおり、「風を言葉の檻(おり)に飼うことあたわず」なのでしょうが、次回はついでに大気密度について、またいい加減な思い付きを書くことになるでしょう^^;
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