庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

スパイラル

2006-07-25 22:50:33 | 自然
スパイラル・・・渦巻きのことだ。日常世界では、洗面台や台所のシンクやバスタブの中、少し広くは川のよどみや海峡の潮流、更に広くは低気圧や台風・・・いたるところで起こっている出来事の一つだ。平凡な自然現象ともいえる。しかしともかく・・・渦巻きはなんだか不思議な魅力を持っている。



そして、それは大宇宙にも満ちている。この渦状星雲NGC1309の姿など、じっと眺めていると、心の底に否定し難く訴えかけてくる何かがある。宇宙の深奥から私の存在の深奥に、静かに切々とささやきかけてくるような・・・何か極めて大切なメッセージのようなもの。



それを明確に把握し、どうにかして言葉に変換したいと思うが、それが容易ではない。今はとりあえず「不思議な情感」とだけしておこう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

臨死体験

2006-07-19 00:13:50 | 拾い読み
立花隆の『臨死体験・上下』を一週間ほどかけて読み終えた。先に『証言・臨死体験』を読んでいたのだが、これは日本の著名人の体験を内容としたよくある事例集だ。立花の本格的な考察はこの2冊に尽きている。実に面白かった。



何がどう面白かったか・・・これからも折に触れて書くことがあるだろうが、それが単なる脳内現象であれ、魂の存在や死後存続を示唆するものであれ、その世界が、どうやらこの日常現実の世界と極めて近い、或いは重複したものであるらしい。つまり、これまで臨死体験などとは無縁だった私自身のこの存在にも深く関係しているらしいということ。これが分かっただけでも大きな収穫だった。

「科学にとって第一に重要なのは、現象そのものである。いかに異常なあるいは超常的な現象であろうと、現象が存在するなら科学はそれを考察の対象の中に取り入れなければならない。より多くの超常現象を説明できる説明原理こそ、より普遍的な説明原理である。そして科学が目指すものは、最も普遍的な説明原理である。・・・人間の精神世界を科学の対象とするとき、物理的世界では考えられないほどの多様多種な異常現象にぶつかる。これまでの精神科学は、そのような異常現象をアブノーマルなものとして切り捨てることで自己を成立させようとしてきた。しかし、件pの例一つ取っても分かるように、アブノーマルなものを切り捨てることで成立する精神科学は、同時に人間精神の最も豊穣な部分、最も創造性に飛んだ部分をも切り捨てることになってしまうのである。これは科学の退行現象である。真の精神科学は、より多くのアブノーマルな精神現象を説明可能にする方向に発展していかなければならない。」¥縺EP186

この立花の方法論は、この種のテーマに対する私のスタンスと重なる。超常や異常は、常識や日常性の埒外(らちがい)にあるものを形容する言葉で、多くの常識人が敬遠しがちな世界でもあるのだろうが、そもそもこの世界に「常なるもの」があるのかどうか。つまりは、心と物を巡る二元論や一元論など、存在論の原初にまでこの問題は及ぶのである。これが面白くない訳がないが、そう簡単に答えが出せる訳でもないことは確かだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サウスビーチまで

2006-07-13 21:33:00 | 自然
今日は南に進路を取って興居島サウスビーチまで。地図にサウスビーチなんて名前はない。島の南端にあるからサウス・・・単純な私的命名の由来だ。

数年前に松山港から興居島を眺めたら、意外なほど近距離に無人らしき海岸が見えたので、思いつきでひと漕ぎしたのが初めての訪問だった。予想通り小じんまりした静かな砂浜だった。先日も島を右回りで一周した折に上陸して昼の弁当を食べた場所だ。

往きは時速8kmが楽に出る、あきらかに北からの潮流だ。2つの小島を経由して難なく到着した。護岸のコンクリート壁に沿って生い茂る木の日陰で、コーヒーをすすりながら、立花隆の『臨死体験』の一章を読む。実に面白い本だ。ほどよい風が、濡れたTシャツから気化熱を奪い涼しい。快適なひと時だった。

ウレタンマットの切れ端で作ったパドルフロートを使って、転覆からの乗り込み練習をしてみる。フロートは浮力が全く足りずどうにもならない。水の汲み出しにバケツかビルジャ塔vが是非とも必要であることも分かった。

帰途、それなりの予想はしていたが、激しい向かい潮。場所によっては小さい渦が出来ていて艇首をとられそうになる。ほとんど前には進まない。必然的に偏流漕行になり、幾分苦労しながらこちら岸まで到達した。後は海岸沿いに北上し5~6kmのペースで帰着。やはり潮流にもグラジェントがあるのだ。

先週金曜からシーカヤックを再開して徐々に体が馴染んできたところだ。両腕があっという間に日焼けした。今回はデジカメに防水ケースを装着して艇上から何枚か撮った。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シーカヤック 興居島一周

2006-07-08 17:49:00 | 自然
昨日は何年か寝かせて、ほこりが積もっていたシーカヤックをガレージから降ろし、近くの浜で積もりに積もった埃を洗い落とした。ついでにちょっと興居島まで、北端を超えて裏に回り小さな海岸で一休み。往復8kmほど。

今日は、曇り空で時折小雨がパラついていたが興居島まで行ってきた。ちょっと思いついて左回りで一周、20km、4時間。カモメやトンビはもちろん、サギ、アジサシ、ウミウなども近くで見れたし、トビウオのチビが飛翔してるの見たのはこの辺りでは初めてじゃないかな・・・ほんとリフレッシュした。やっぱり海は私の原点なのだろう。

以下がトラックとGPSの速度グラフ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする