庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

堀江 ビデオ撮影

2011-09-27 23:26:00 | 海と風
今回はフロントラインのずいぶん手前(1mほど)にカメラを正立で取り付けてみだ。ところが、カイトが頭上にあるときは良いとして、いったん走り始め、カイトの高度を下げるとカメラは徐々に横向きになる。ちょっと考えれば分かることだった^^; 

とりあえずムービーメーカーで分割して不要な部分を削り、残った部分の痘ァパートを正立に回転させて繋ぎ合わせたら、こんなものが出来上がった。 

風は北東7mほどで比較的安定している。海面は穏やか気味のグシャ波。SP3の15平米に前半ちょっとデカ板を使い後はいつもの板で、主にループ技を繰り返す。ダブルループがいくらか安定してきた。爽快この上ないが、目標の「伸びやかな・・・」にはまだ遠い。 

多少気になるのは、最近の左ヒザの痛み。カイトサーフィンで無理をしている気はしない。前にも書いたように、このスメ[ツは見かけほどは体力を使わない。 

ただ、あんまり質の良くない不規則な波を吸収するために、ヒザはいつも忙しく動いている。2日ほど海休みにするとケロッと直るから、このあたりに原因があるに違いない。さて、どうやれば毎日でも海に出ながら、このヒザ痛からサヨナラできるか・・・また思いつきに任せていろいろやってみよう。


 
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堀江 (ライト・ウィンド)

2011-09-24 23:17:00 | 海と風
今日の堀江はこの程度110924h-w.JPGの風が入っていたはずで、実際、海面もその様子を示していた。いつもなら12??3??のカイトでガッツリ走れていただろう。ところが、その風質の軽いこと軽いこと。15??で走るには走るが、スカスカのスャ塔Wか泡の中を走っているような感触だった。

典型的な「ライト・ウィンド(軽い風)」だ。この季節、まだ海水温が高く、ある程度の寒気が入るとよくこういうことになる。上空から吹き降ろしてくる北風が、海面近くで温められてフワリと浮き上がる。乾燥した冷気が、充分な水蒸気を与えられると同時に温まる。前にも書いた大気密度(空気の重さ)を決定する三要因の温度と湿度の問題だ。(海面では気圧は無視してよい)

F君から琵琶湖レースの結果が入った。コースレース初出場で総合3位はかなりの成績だと思う。板もカイトもまだ充分に使い込んでいるとは言えない。この分野もまだ始まったばかりだ。彼の性格や姿勢なら、そのうち間違いなく、優勝候補の常連さんになるだろう。

私はすでに人と競争することに大きな興味を持たないが、自己実現は生涯のテーマだ。自己実現は自己表現を含む。例えば、ピアノの発表会に参加するように、フリースタイルの大会などで自分のカイトスタイルを存分に表現する場があっても良いな・・・と思い始めている。
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堀江 (10,12,15)

2011-09-21 19:25:00 | 海と風
台風の返しの北風が下がったり上がったり、3枚使って50km以上、久々に薄暗くなるまで走る。昨日届いたばかりのSP3の15平米の具合が実に良く、引き潮に合わせてグシャ波が幾らか落ち着いたウネリに変わったということもある。
 GOPR0005s1024pix100kb.jpg
横広画面にしようとフロントラインにカメラを横向きに付けたら、目が回るようなものが出来上がってしまった。まあ、初めての試みなので仕方がない。次回は普通に正立に設置することにしよう。カイトは12平米でアンダー。波はチョッピーでグシャ。内容は小さなループジャイブとジャックナイフ(小波に乗った気分になるために素早く板をひねる小技。ちょっと切れた動きが必要だから・・・思い付き的命名)

 
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堀江 (SP3-12平米の限界)

2011-09-20 16:33:00 | 海と風
今日の堀江は雨の中。台風15号の風がやっとまともに入り、少し沖では10m前後の北東強風。SP3≠P2平米の限界を知るにはちょうど良い感じ。時おり10mを超えるブローでも全く問題なくコントロールできる。チョッピーウェイブにちょっとエッジを引っ鰍ッてバーを引き込むと、難なくハイジャンプが生まれ、そのまま空中で方向転換できてしまう。 

ジャンプしながらどんな風に体を回転させると面白いことになるのか・・・いろいろとやってみた。しかし、現在の私の技量では、こんなコンディションでオーバーコントロールになると着水に苦労するのは明らかなので、かなり控えめに・・・。 

強烈なブローでピッチを最大限下げると、アッパー(サーフェイス)が叩かれ始め、パラのフルアクセル時と同じく翼の動きが不安定になる。 

これは雨台風特有の乱れ模様の風、海面はグシャ波という条件下でのものだ。晴天フラットで風が安定していれば、10m辺りの風域でちょっと趣(おもむき)の違うジャンプ技ができそうな気がした。まったく相性の良いカイトだ。<iframe src="http://connect.garmin.com:80/activity/embed/115766975" frameborder="0" width="465" height="548"></iframe>

堀江 (鈍足台風)

2011-09-19 21:35:00 | 海と風
接近中の台風15号が引き込むはずの北風を期待しながら、Iやんと堀江で合流する。しかし、今回の台風も足が遅いらしく、そこそこの東風本流は、いくらか北東に偏向しながら入るものの、海岸近くはかなり弱い上にガスティ。 

少し沖まで出るとそれなりに安定して7m程度は入っている。逆潮で少々しんどいコンディションではあったが、19??にデカ板でそこそこ楽しむ。間もなく風が落ちてもまだ充分時間がある。私には珍しく雨が降り出すまで、Iやんとあれこれ長話しのアフターでありました。 

九州のMOONさんに習って、新しく映像撮影システムを作った。風に恵まれれば早速明日試験撮りして、UTubeにUPしてみる。

堀江 (レスキュー艇)

2011-09-18 23:42:00 | 海と風
今日は少し早めに田舎を発(た)って、東から西に海の様子を見ながら堀江へ。風の具合はパッとしないが、幸いにも天気は悪くない。ひとまず堀江でM君家族と合流して、いったん自宅に帰り、軒下のセーリングカヌーを引っ張り出す。 

約25年前の当時、ヨット製作の分野では名の知れた横山氏が設計したこの風変わりなカヌーは、夏合宿などでずいぶん多くの子供たちを楽しませたのだが、だいぶ前に用済みになってからずっと寝ていたものだ。 

私が使うことは既にないだろうし、このまま庭で腐らせてしまう(FRPだから腐りようがないのであるが^^;)のも可愛そうなことだ。今日のような日はこいつでディンギー風のセーリングも悪くない。さらに興味がある人は誰でも使えるようにしておいた方が価値的ではないか・・・などと考えた。 

早速、堀江でM君にディンギー教習・・・といっても、簡単にはコケることのない舵付きの小船の操作などというものは、絶えざるバランス運動の上にのみ成立するウィンドやカイトの世界に比べれば造作ないことだ。ワンレグ往復15分ほどの間に、彼はディンギー帆走の基本操作をすっかり飲み込んでしまった^^。 

やがて練習にやって来たカトちゃんにご苦労をかけて別府エリアまで運んでもらった。浜の奥に常置してある。誰でも必要なときに自由に使って頂けると、私もカヌーもありがたい。粗大ゴミと間違えられても迷惑なので「レスキュー艇 FOR ANYONE」と記しておいた。 

一応、海岸管理者には近いうちにお話して了解を得ておく。まず有り得ないとは思うが、もし何らかの不都合を覚える人がいたら、船体横に記してある連絡先に一報をいただきたい。

堀江 (合理的な方法)

2011-09-15 21:59:00 | 海と風
ここのところ残暑が厳しい。今日も事務所の気温は昼から35℃近くまで上がり、ほとんど何もできない状態^^;。昨日に続いてわずかな北風を期待しながら堀江に向かう。 

ところが、今日の北風は予想を超えて腰が強く、7mほどまで上がってくれた。もうじきペイント予定のヘタレ19??に大小2枚の板を使う。

もっと伸びやかで安定した回転技やスイッチを身に着けるべく、飽きることなく同じ事を繰り返す。少なくても、ウィンドサーフィンと比べてカイトはほんとうに楽だ。当然ながら、ある技術が上がれば上がるほど、ムダな力を使わなくなるので、ますます楽になっていく。 

ウィンドの時代も空の世界でも、元来ナマケモノの私の基本的な姿勢は、極力「楽をする」ということだった。楽をするということは、その本義に従えば「楽しむ」ということで、そのためには不合理と同義の「無理」を避けて、合理的な方法を見つけ出し、それを身体の奥底が納得するまでトコトン繰り返すに限る・・・というのが私の持論だ。 

何を成すにも、自分に合った合理的な方法を発見するには、それなりの試行錯誤が必要で、それに伴う努力は不可欠だ。努力にはたいがい労苦が伴う。ただ、労苦といっても、自分がほんとうに好きなことに伴う苦労は、実は苦でもなんでもない。そうとうな論理矛盾にはちがいないが、この場合、苦は即ち楽そのものなのである。 

一休みに浜に戻ると、いつの間にかカトちゃんが来ていた。早速、9回目の練習を開始。次回から風が良ければ15平米の世界になる。すでに四半世紀の歴史を持つ近在のショップ(テイクオフ)で適当なハーネスとシーガルを調達して、いよいよ海に入る準備は完了。

吉野川

2011-09-14 11:34:00 | 海と風
松山から徳島に向けて一般道を移動すると、人の生活や産業にとって川がいかに大きな働きをしているかが良く分かる。四国山脈、特に剣山系に注ぐ膨大な雨水は、上流から下流に流れるに連れて量を増して川幅を広げ、河原や河川敷を広々と豊かなものにする。徳島は吉野川で支えられているといっても過言ではないだろう。うらやましい限りだ。松山にも重信川という一級河川があるが、今やほとんど枯れている。IMGP0286s1024pix100kb.jpg

愛媛には大洲に肱川が西条に加茂川という、松山の重信川よりはるかにマシな一級河川がある。昔から綺麗な水は綺麗な人を生むという。この観察はある程度正しいような気がするが、もちろん部分的事実に過ぎない。見た目や心持ちの綺麗な人は世界中のどこにでもいる。

ここで思い出すのは、高校時代、大洲出身の英語の先生。相当にグラマーで美人の新人教師だった。英語の授業は更にリーダー(文章読解)、コンャW(英作文)、グラマー(英文法)と3教科に分割されていた。リーダーの赤シャツは、風貌も所作も漱石の「ぼっちゃん」に登場する赤シャツがそのまま現れたようなK先生。コンャWの女先生は、たまに脱線して面白くもない話をするベテラン。 

なぜかグラマーだけが別教室で、この若い美人先生が担当していた。思春期真っ最中の男子たちがこの授業を楽しみにしたのは当然で、どこに座るのも自由だったから、私などは真っ先に最前列の真ん中の席を占領するのを常としていた。完了形だの仮定法がどうのこうのなんてことはどうでもいいことで、私たちの目と鼻は、ほとんど彼女の実に豊満な胸の辺りにあった。青春初期の楽しい思い出の一つだ。8c07c423.jpg

さて、先週末はいつもの思いつきに従って徳島に向かった。初日の夜はすでに日も暮れかかった吉野川の河原にテントを張ることにする。眉山上空に輝く十五夜前の上弦の月は美しく、薄く流れる夜の流浪雲(はぐれぐも)を伴いながら穏やかな河面(かわも)にユラユラと影を落としていた。ときおりカモの鳴き声が響く外はまことに静かな夜だった。IMGP0307s1024pix100kb.jpg

翌朝はカイトサーフィンに適当な場所を探しながら川沿いに移動する。何ヶ所か良いエリアを見つけた。東??南東風が安定すれば、リバーウィンド特有の淡水フラットが充分味わえるだろう。

二日目から市内のIさんや松山のM君家族と合流した。Iさんは初めてのラムエアで基礎教習を2日間集中的に行い、M君は初めての小松海岸でかなりテンションが上がっていた。充分に楽しかったと思う。IMGP0318s1024pix100kb.jpg

土曜日は7??8mの安定した南東風。若干アンダーながら12??で河口エリアを存分に走る。日曜日は6??7mに落ちてかなり南よりの風になったが、それでも小松海岸のフラットエリアを行ったり来たり。今回は波がほとんど無かったのでサーファーの数も極端に少なく、ウィンドサーフィンの多さが目立った。

 110910k.JPG110910k-2.JPG

 


別府 (動中の静)

2011-09-07 09:55:00 | 海と風
きわめて軽い西風で逆潮。海上の様子では6mほどは入っているように見える。しかし、15平米でも19平米でも出発点に帰ってくるのが精一杯。そんな中でF君の19平米とコースレーサーの走りのみが光っていた^^。 

カトちゃんの練習もほぼ一ヶ月で8回目。かなりクセのある12平米の動きもずいぶん安定してきた。あとは風の方向や強弱に合わせて、どんな態勢からでも「安定静止」の状態に速やかに戻ることができるようになれば、次の段階が楽になる。 

空手などのあらゆる武道が「構え」から入るように、カイティングというスメ[ツに何か基本的な構えがあるとするならば、それは「カイトを頭上でピッタリ安定させること」・・・だと、私は考えている。動と静でいえば静の状態だが、頭上で静止するカイト翼は、表面を絶え間なく流れる風の力で支えられている。「動中の静・静中の動」・・・とでもいうべきか・・・。

別府 (いまいちの西風)

2011-09-05 00:15:00 | 海と風
到着時にはわりあいまともな西風が、いつもの「チン・ランチ」を食べながら様子を見ているうちに徐々に落ちて、ついに海に出るには至らなかった。 

しかし、カトちゃんの練習にはちょうど良い。今回7回目で12平米の扱いに徐々に慣れてきている。風読み・風軸の合わせ方、安定操作、適当なピッチ角でのカイトコントロール・・・など、きわめて順調だ。もう少しこのサイズで練習を重ねて、最終的には15??で同じようなことができるようになったら、いよいよ海に入ることになるだろう。 

いずれにしても、カイトサーフィンの地上練習はランドカイトの部類だ。あんまり急ぐことなく、じっくり楽しみながら取り組んでほしいと思う。