庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

セミの殻

2013-01-28 10:58:00 | 創作


セミの殻 未だに残る キンモクセイ あと半年で また夏が来る

せみのから いまだにのこる きんもくせい あとはんとしで またなつがくる130128semi-s.jpg


Watching a cast-off skin of a cicada

on an evergreen orange-colored olive

I cannot help longing for that sultry summer

coming a half year ahead again

 

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8平米ジャスト

2013-01-27 21:08:00 | 海と風
8平米 初のジャストで 寒中の 厳しき海の 夕の優しさ
はちへいべい はつのじゃすとで かんちゅうの きびしきうみの ゆうのやさしさ
130127w.JPG

The 8 sqm kite got her first just wind

In fierce but enjoyable westerly gale

While the face of the sea was rough enough

Evening sky was transparently colored with bright sunset

  dc907bfb.jpeg


 

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我が内の

2013-01-25 20:54:00 | 創作
我が内の 力を知れと 大西の 風に吹かれて 風邪と戦う 
わがうちの ちからをしれと おおにしの かぜにふかれて かぜとたたかう

Aspiring to get the inner power again
Scattering the persistant cold
Being blown in the winter wind

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胃腸風邪

2013-01-19 18:32:00 | 海と風
正月以来、なかなか抜けてくれない胃腸風邪にはうんざりしていた。もしこれで高熱でも出て寝込むようなことがあっても、それはそれで良しとしよう!・・・みたいな、昔から私の血液の中に時々流れ込んでくる、まともな理性からはかなり遠い衝動にしたがって、昼食後、西風が待つ塩屋海岸に出かけた。 

空は明るい、若干南西寄りの順風8m、内水は満潮、気温の割にはほとんど寒さを感じない。久しぶりに2時間ほど、風水に触れて、かなりスッキリしたのだが、何よりも、水と大気の持つ、ありがたいとしか言いようのないエネルギー、改めて感じていた。 

元気・病気・強気・弱気・空気・気象・気分・気合・・・これらの多くの「気」をめぐる事々は、現在進行中の、「呼吸法」も含めて、そのうち少しまとめてみたいと思っている。


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なまけのほまれ 1

2013-01-15 12:13:00 | 拾い読み

All this is only preliminary. I want to say, in all seriousness, that a great deal of harm is being done in the modern world by belief in the virtuousness of work, and that the road to happiness and prosperity lies in an organized diminution of work. 
 
- "In Praise of Idleness" by Bertrand Russell

 これらの全ては単なる前置きである。私は大マジメに言いたい。現代世界における非常に大きな害悪は、労働は美徳であるという信仰であり、幸福と繁栄への道は、組織的な労働の削減にある。

=wなまけをほめる』 バートランド・ラッセル著


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目に見えないもの

2013-01-11 16:38:00 | 拾い読み
人生の面白さってものは六十五過ぎてからわかるようになりましたね。それまでは過去のしきたりを踏まえにゃならんから、どうしても遠慮があるわけですよ」  水木はまたおもむろに口を開いた。私は大きく頷いた。自分が??面談三十分??の適用外の人間と知らされてからというもの、こちらもいくらか鷹揚である。  水木は急に私を指差した。 「そうなんです! 人生の新発明は六十五歳以降なんです! ゲーテも……」

=@『妖怪と歩くドキュメント・水木しげる』 (文春文庫)  足立倫行 著


この人は、まったくおもしろい人物である。どこか画家の岡本太郎に似ているし、古い白黒写真に残る南方熊楠の風体にも似ているような気がする。

本書の最初の辺りの、「本当は、目に見えないものを形にするのが件p本来の姿であり、人類が大昔からやってきた正統派的なことである。それを世間はオモチャ扱いするんだから、おかしい」・・・という水木の言葉は、たちまち私に、空気とその動きである風を連想させ、『星の王子様』の「本当に大切なものは目には見えない・・・」という一文を思い出させた。
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自然 エマソン 1

2013-01-06 21:26:00 | 拾い読み

To speak truly, few adult persons can see nature. Most persons do not see the sun. At least they have a very superficial seeing. The sun illuminates only the eye of the man, but shines into the eye and the heart of the child. The lover of nature is he whose inward and outward senses are still truly adjusted to each other; who has retained the spirit of infancy even into the era of manhood. His intercourse with heaven and earth, becomes part of his daily food.
- Nature (Deluxe Illustrated Edition) by Ralph Waldo Emerson

実際のところ、自然を観ることのできる大人はほとんどいない。大多数の人々は太陽を観ていない。少なくともきわめて表層的にしか観ていない。太陽の光は大人の目にはそれを照らすだけだが、子どもの目や心には生き生きと煌《きらめ》きながら入ってくる。自然を愛する人間とは、自己の内側と外側に向かう感覚が、まだ互いに調和している者であり、大人の年齢になっても幼児の魂を保っている者のことである。そういう人間にとって、天や地との交わりは日々の糧食《りょうしょく》の一部となる。
- 『自然』(イラスト付きデラックス版) ラルフ・ウォルドー・エマソン著


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