庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

逆ローター

2012-01-23 20:34:00 | 海と風

 昨夜の寛太郎風予報では、今日は早くから西風が徐々に上がり、寒気の流入と共にドン吹きになる様子。塩屋の水溜り満潮は10時前。フラット水面でやりたいことは色々ある。お気に入りの12㎡がオーバーになる前に・・・と8時半ごろ家を出る。こんな寒い季節、滅多にないことだ。

先日、強風に煽られて団子のようにもつれた左ラインを1時間ほどかけて調整したが、風は15㎡でちょうど良い程度。最近、取り組んでいるループスイッチとジャンプジャイブをひとしきり繰り返した頃にF君がやってきた。ちょうど昼飯時だし、今日はこれくらいにしておこうかとも思ったけれども、沖合いで淡々と走っている彼を見ていると、もう一走りしようという気になった。干潮時に現れていた河口のラグーンは、砂が徐々に堆積して狭くなってきているがまだ使える。

ここで珍しい風に出会った。それまで比較的安定して吹き込んでいた7m程度の西風が幾分北西に振れてガスティになった頃、なんでもないスイッチをした直後に突然カイトが上方に持ち上げられた。何がしかの上昇成分を含んだブローはそう珍しいものではなく、いつもの私なら喜んでハイジャンプに持っていくところなのだが、今回は全く何の操作もしてないのに5mほど吹き上げられた後、カイトは頭上を通り越して(オーバーシュート)、そのまま風上に向かって突進し、20mのラインが伸びきったところで海面に落ちた。

当然、私の身体は5mの高さから真っ直ぐに落下するしかなかった。海面だからどういうことはなかったが、陸上ならちょっと痛い思いをしていたことだろう。たぶん、下から巻き上げる「逆ローター」とでもいうような乱気流によるものだろうと想像する。

簡単には目に見えない風の世界と付き合いを続ける以上、微妙な風の変化を読み取る感性は絶えず磨いておかなくてはならない。
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野鳥の会

2012-01-11 20:00:00 | 海と風
久方ぶりに朝から塩屋の満潮フラットへ。気温は10℃を切っているが日差しが暖かい。西風15㎡でジャストから北西に振れて上がり12㎡に代えた頃に、国交省の人たちが3人、水際までやって来た。何か話したいことがありそうな様子なので、ちょっと上陸してお話しする。 

曰く、「この河口の干潟に集まる野鳥たちに影響が出るので、ココでコレをするのは止めてほしい・・・という話しが野鳥の会からありました・・・」 

私曰く、「話としては聞いておきますが、私たちがココを使うのは満潮時を挟んだ数時間程度で、そもそも干潮時の干潟ではコレはできない。私も鳥は好きで、彼らが野鳥たちを愛するのも結構なことだが、少し神経質に過ぎているのではないでしょうか・・・」 

曰く、「そうですね・・・そのように伝えておきます・・・」 

私曰く、「そうして下さい。ご苦労さま・・・」 

およそこれだけの話なのだが、ここでも、世界中のあちこちに散見する「独善性」、そして、日本人にありがちな「権力依存」の一端を見るような気がしたのでちょっとだけ記しておく。<iframe src="http://connect.garmin.com:80/activity/embed/140744721" frameborder="0" width="465" height="548"></iframe>