庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

塩屋南西

2014-03-30 21:36:00 | 海と風
久しぶりの塩屋南海岸。南西風8~9m。インフレ11㎡。カイトは私一人。

ウィンドの時代から、この浜に南西風が入ると、南北に1km近くある海岸の最も南側から出ることにしている。南西風が10m入ると、年に何回か素晴らしいスウェルが入ることがある。まあ、どんな海岸でも風上サイドから出るのは、海の風読みスメ[ツの常識みたいなものだ。

低気圧が通過して青空が広がり、ちょっと良い波が入るかな・・・と多少の期待があったのだが、午後からもずっと曇り空。うねりは腰ほどでたいしたことはなかった。それでもそこそこの波長があり、波乗り気分をいくらか味う。

カイト(に限ったことではないが)の楽しみの一つは、海と空と陽光が成す、時に荘厳ともいえる景色に出会うということだ。

今日も雲の切れ間から遠慮がちに現れた西空が美しかった。

長崎

2014-03-25 22:17:00 | その他
一昨日から九州に来ている。

初日は、母方の祖父が軍需工場の空爆で戦死し、父が終戦時、砲台長をしていた佐世保で一泊。

昨日は長崎市に移動して一泊。

今夜は熊本のホテルにいる。

いろいろと感じ想うことはあり、ちょっと書いておこうと思ったのだが、携帯での入力はとんでもなく骨が折れる。

とりあえず長崎港の写真を一枚付けてみる。



春一番らしい

2014-03-18 19:21:00 | 海と風
今日は午前中雨。昼から空が明るくなり、西風の匂いがしてきたので再び別府へ。

最近、ここにが多い。若干北西に振れた西風で6~7m。M君も来ている。F君、Y君もやってきた。みな風の匂いをよく知っている。

気になっていたインフレの13㎡のプーリーを、一部ナスカンも使って総替えした。これで安心してジャンプできる。

帰りは5時近くなり、夕暮れ時の海の色が美しかったので一枚。

別府一人

2014-03-16 20:44:00 | 海と風
気温190℃。セミドライでじっとしていると汗をかく。南南西~南西8m、ブロー10m。インフレ11㎡。

かなりガスティだが、いつもの岩礁付近まで上ると、そこそこ安定している。 このエリアの良いところは、干潮時にフラット海面が味わえるということだ。

今日は日曜日にもかかわらず、何故か私一人。しばらく風の様子を見ていたSさんは、海に出ることなく、やがて帰ってしまった。

いつ壊れてもおかしくない滑車を気にしながら、結局2時間ほど、みっちり走った。

試乗

2014-03-14 21:28:00 | 海と風
今日は別府にてオゾンのクロノという、まあ完全レース仕様のラムエア・カイトの試乗をさせてもらった。ハイアスペクトでカンバーは薄く、どう見てもかなりの高性能翼だ。

15㎡、風は7m前後。こないだから昔のインフレを引っ張り出して、ラムエアとの比較を楽しんでいるのだが、やはり滑空性能・・・つまりは滞空時間はラムエアに軍配が上がる。

ただ、カイトの面白いところは、翼性能で全てが決まるわけではないということで、インフレにはインフレの、ラムにはラムの長短がある。

それぞれそちょうど3年間づつ、かなり集中的に使ってみて、その長短がある程度呑み込めてきたように思う。近いうちに整理してみようと思っている。

今日の走りの一部。(撮影:F君)
https://www.youtube.com/watch?v=R4EenXVRcps&feature=youtu.be




針仕事

2014-03-10 11:47:00 | 海と風
昨日は久々に別府に出かけた。風はまあ5m吹いてくれれば良いかな・・・ほどの期待で到着すると6~7mのきれいな西風が入っている。インフレの13㎡をセットしている間に、7~8mと上がっていき、結局11㎡でちょうど良い風になった。

このインフレ(カブリナのクロスボー)も、ラムエアに替えてからここ3年ほど使っていない。トルクやターン速度やバープレッシャーやジャンプタイミングの違いなど、いろいろと気持ちよく味わうことができた。

ところが、最も上った辺りで左フロントラインが外れて・・・と即座には思ったのだが・・・数百メートル泳ぐことになった。セミドライ・スーツのおかげで寒いということは全くない。

岸に着いて確認すると、リーディングエッジに繋がる滑車の車輪が無くなっていた。なるほど、こういうこともあるのか・・・。

いつの頃からか、工具箱には幾つかの滑車が眠っている。心静かな針糸仕事を30分。こういう単調な作業も楽しいものだ。

昔の田舎の海沿いの家々の庭は、すぐ前の砂浜と連続していて「一つのもの」だった。その庭浜にゆったり座って、鼻歌を歌いながら網を縫っていた漁師たちを思い出す。幸せな時間だったろう。その浜庭も今はもうすっかり舗装され、味気ない道路に変わり、庭と浜は分離されてしまった。

人間は、或るものを得ると、或るものを失う生き物らしい。