愛媛新聞の関連記事を、もう少し追いかけておきます。
政治アナリストの伊藤氏が言うように、「
現政権の幼児化」が進んでいて、それでも支持率が大きくは減少していないとするなら、それを支持する国民の幼児化も進んでいる、ということになるでしょう。
モノゴトの分別もままならない幼児には可愛げがありますが、そうしようと思えば出来るちゃんとした大人が、正確な
事実を知ろうとしなければ、単に可愛げがないだけでなく、コトの結末は当然ロクなことにはなりません。これは時と場所とを選ばず当てはまる公式のようなものでしょう。
やはりB・ラッセルも賢人の一人でした。今から55年ほど前のことですが、彼は遺言のような次の言葉を残しています。
Q:あなたの人生から学び取ったもので次の世代に語り残しておくべきことは何でしょうか?
A:二つあります。一つは理性的なこと、一つは道徳的なこと。
理性的なことで彼らに言いたいことはこういうことです。あなた方が何かを研究(勉強)したり、なにか哲学的な考察をしたりする時、ただ事実が何であるか、事実から導き出される真実がなんであるかのみを考慮しなさい。けっして自分がそうあって欲しいと望むものや、その社会的効果の如何によって目をそらされてはいけない。事実が何であるかだけを徹底して観察しなさい。これが理性的なことについて、私が言いたいことです。
道徳的なことについて言いたいことは実に単純です。「愛は賢明、憎しみは愚か」。相互の関係性がますます緊密になってきているこの世界では、私たちは互いに寛容であることを学ばなければなりません。人が自分の気に入らないことを言う場合にも耐えることを学ぶ必要があります。そうすることによってのみ、私たちは共に生きることができる。もし私たちが共に生きることを望み、共に死ぬことを望まないのなら、慈悲と寛容の精神を身につけなければなりません。これは人類がこの惑星で存続し続けるために極めて重要なことです。