たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

けっこうブラック...?

2005年08月23日 22時46分00秒 | 子どもと楽しむ本
先日 shi-baさんのBe-Lucyで取り上げていた ジョニー・デップの新作映画 『Charlie and the Chocolate Factory』(監督:ティム・バートン)...ん? チョコレート・ファクトリー? チョコレート工場...? 確かそんなタイトルの本がうちにあったはず...。子ども達に探りを入れると あったあった!『チョコレート工場の秘密』。。。まさに映画の原作にあたる本でした。
...で、読んでみました。

『チョコレート工場の秘密』


作者ロアルド・ダールの夫人は アカデミー賞女優のパトリシア・ニールで 夫人との間には四人の子どもがいます。(と 後書きにあります) もともと オー・ヘンリーやモーパッサンなどにも引けを取らないと評された異色の作家ダールですが 四人の子ども達に寝物語として語っていた‘おはなし’が 児童文学として形を成していったのだそうです。

さて、物語は...
ウィリー・ワンカ氏の作るチョコレートは 世界一美味しくて、世界一たくさん売れていて、ワンカのチョコレート工場は 世界一大きなチョコレート工場です。ところが その工場は工員達の出入りする姿が一切ない不思議な工場でもありました。そして、その工場の陰の小さな小さな家に その日の食べ物にも事欠くくらい貧しい一家が七人 身を寄せ合って暮らしていました。その家の宝物のような男の子が チャーリーです。

チャーリーがチョコレートを食べられるのは 年に一度 家族が切りつめたお金で買ってくれる誕生日プレゼントの板チョコ...☆☆ワンカのとびきり特製 チョコレート☆☆
年に一度しか手にすることが出来ないチョコレートじゃ ワンカ氏が5枚だけ混ぜた[工場見学が出来て 一生掛けても食べきれないチョコレートやお菓子を貰うことが出来る 金色の券]なんて 手にすることが出来るはずがありません......

しば。さん情報によると 既に『夢のチョコレート工場』というタイトルで映画化されたことがあるらしいのですが、この物語は 実に視覚的要素が強く 映像化したくなるのも尤もです。現代ハリウッドのテクニックを以てすれば 工場の中のアミューズメントパークのようなチョコレートの川や ガラスのエレベーターなども それはそれは見事なまでのリアリティで描かれているのではないかと楽しみです。が、旧作には旧作の手作り感溢れるファンタジーの世界が広がっているのではないかと これまた一度観てみたい気がします。

ただ、原作の古さからか 時として[容赦のない仕打ち]が出てきます。きっと映像で観ると笑い飛ばせてしまうのだと思いますが 文章で読むと[やりたい放題]な感じがなくもありません。映像的に これを気持ちよく観るためには チャーリー以外の4人のこまっしゃくれた傲慢なガキどもと その親たちが これでもかというくらい憎々しく いやらしく演じてくれることが必須だなぁ~。やれやれ もっとやれぇ~~~!

『チャーリーとチョコレート工場』公式HP
コメント (7)
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