たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

コメディのその奥に

2016年04月19日 10時04分11秒 | 観る
コメディだからこそ より伝わってくるものがある... そんな二本でした。



帰省先で母と。
あやしい彼女(4/11 劇場にて)

制作国:日本(2016年)
監督:水田伸生
脚本:吉澤智子
衣装:篠塚奈美
ヘアメイク:酒井夢月
音楽:三宅一徳
主題歌:anderlust「帰り道」(新人ユニット)
劇中歌監修:小林武史
出演:多部未華子(大鳥節子)、倍賞美津子(瀬山カツ)、
要潤(小林拓人)、北村匠海(瀬山翼)、
金井克子(相原みどり)、志賀廣太郎(中田次郎)、
小林聡美(瀬山幸恵)、
三鴨絵里子、越野アンナ、久保佑太、Kilt、田村健太郎、
温水洋一(写真館店主)、野村周平 他

:::20歳の姿に若返ってしまった毒舌おばあちゃんが巻き起こす騒動を描いた韓国のヒット映画「怪しい彼女」を、「謝罪の王様」「舞妓Haaaan!!!」の水田伸生監督がリメイク。:::(オリジナルでは母と息子の物語であったのを、水田監督の発案で 母と娘の設定にアレンジ)

中国やベトナムでのリメイクも大ヒットだったのだとか。お国が違えど、「人生をやり直したい」「あの頃に戻って別の選択をしたい」、そんな思いは 相通ずるところがあるのかも知れません。

とか言いつつ、私自身は... どうにかこうにか ここまでやってきたのに、今更二十歳に戻されちゃったら振り出しも同然 ( ̄▽ ̄) ちょっと戻りたくはないなぁ~~ というのが本音です。自分のタイムラインを振り返ると、今回限りと思えばこそ頑張れたって事も 多々ありますしネ。もう一回二十歳からって言われちゃうと 結構キツいかも。節子になったカツさんも言ってました、「もう一度やり直しても 寸分違わず同じ人生を送るネ」って。どうしたってこうしたって、結局のところ 人生は一度切りなんだョって事を戒めるひと言ではないかなと思います。

多部ちゃん、嵌まり役ですね。歌唱シーンも魅力的ですし、50's 60'sを彷彿とする衣装も素敵☆

監督インタビュー





最高の花婿(4/13 劇場にて)

制作国:フランス(2013年)
原題:Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?
監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン
脚本:フィリップ・ドゥ・ショーブロン、ギィ・ローラン
出演:クリスチャン・クラビエ(クロード・ヴェルヌイユ)、シャンタル・ロビー(マリー・ヴェルヌイユ)、

アリ・アビタン(ダヴィド・ヴェニシュ)、メディ・サドゥン(ラシッド・ベナセム)、
フレデリック・チョウ(シャオ・リン)、ヌーム・ディアワラ(シャルル・コフィ)、

フレデリック・ベル(イザベル・ヴェルヌイユ)、ジュリア・ピアトン(オディル・ヴェルヌイユ)、
エミリー・カーン(セゴレーヌ・ヴェルヌイユ)、エロディー・フォンタン(ロール・ヴェルヌイユ)、

パスカル・ンゾンジ(アンドレ・コフィ)、サリマタ・カマテ(マドレーヌ・コフィ)、
タチアナ・ロホ(ヴィヴィアン・コフィ)他

:::ロワール地方の町シノンに暮らすヴェルヌイユ夫妻は信心深いカトリック教徒で、3人の娘がそれぞれユダヤ人、アラブ人、中国人と結婚。これから結婚する末娘には、せめてカトリック教徒と結婚してほしいと願っていた。そんな末娘のボーイフレンドは、カトリック教徒だと聞いて安心していた夫妻だったが…。:::

ともすれば、日本人は 自分が差別される側かも知れない事を忘れがちで、どこか上から目線だったりするのだけれど、そういうのって 滑稽極まりないというか、勿論 卑下する必要もないのだけれど、いやぁ~~面白かった(*^^*)

人種や宗教、生活習慣の違いなどで、他者を見下す事や、根拠なく毛嫌いする事の無意味さを強く批判する奥深さを持ちながら、可笑しくて可笑しくて笑っちゃう映画に仕上がっているところが、この作品の凄さです。頭ごなしに「コレは間違い!! 正解はコッチ!!」なんて主張されるより、ヴェルヌイユ家の騒動の方が身近な題材で より深く伝わってきます。フランスでの大ヒットが頷ける秀作です。

実家の父は、昔から「国際結婚が もっともっと増えたらいい。そうすれば戦争もなくなる」なんて、案外 進歩的な事を言っていました。それについては 私も全く同感なんですが、果たして 父が、実際に 花嫁の父として同じ立場になったとしたら どうであったか、今更 知る術もありません(≧∇≦)




14日からの熊本での群発地震に 改めて自然の驚異を感じています。余震の収束を 心より祈っております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする