たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

思いがけず名作に出くわしました

2016年07月07日 16時48分34秒 | 観る
アレっ ヤダ、これって 凄くクオリティ高いんですけど... と、作品のあまりの素晴らしさに 二の句も継げませぬ。


グランドフィナーレ(7/3 劇場にて)R15指定


制作国:イタリア、フランス、スイス、イギリス(2015年)
原題:Youth
監督 / 脚本:パオロ・ソレンティーノ
キャスト:マイケル・ケイン(フレッド・バリンジャー)、ハーベイ・カイテル(ミック・ボイル)、レイチェル・ワイズ(レナ・バリンジャー)、ポール・ダノ(ジミー・ツリー)、ジェーン・フォンダ(ブレンダ・モレル)、
スミ・ジョー、パロマ・フェイス、ビクトリア・ムローバ(バイオリン)他

もうビックリぃ〜〜( ̄◯ ̄)
リタイア後の高齢者を描いた 最近良くある感じの映画かと 軽ぅ〜く観に行ったら、のっけから画面の構成 シーンの展開が非凡過ぎる!!! そんな心構えじゃなかったから、居住まいを正したというか、襟を正したというか、なんかすっごく得した気分♪ もっともっと話題になっていい作品だと思います。現在上映中の映画館は あまり多くないとは思いますが、チャンスがありましたら、是非☆ 予期せずして素晴らしい作品に出会いました。
コメント (2)
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やっぱり 悪いものは悪いって事で

2016年07月07日 16時23分04秒 | 観る


帰ってきたヒトラー(6/25 劇場にて)
原題:Er ist wieder da(彼が帰ってきた)
製作国:ドイツ
監督:デビッド・ベンド
原作:ティムール・ベルメシュ
キャスト:オリバー・マスッチ(アドルフ・ヒトラー)、ファビアン・ブッシュ(ファビアン・ザバツキ)、クリストフ・マリア・ヘルプスト(クリストフ・ゼンゼンブリンク)、カーチャ・リーマン(カッチャ・ベリーニ)、フランツィシカ・ウルフ(フランツィスカ・クレマイヤー)、ラルス・ルドルフ(キオスクのオーナー)、トマス・ティーマ(ケルントナー局長)他

原作は、2012年に発表されたティムール・ヴェルメシュの風刺小説。自殺直前の記憶を失ったヒトラーが、現代にタイムスリップ。ものまねタレントだと思い込まれ、一躍テレビの人気者に。

役柄毎に服装が固定している事で アニメのキャラクターを思わせ、どこかマンガを観ている様な感じがします。ヒトラーが往来で 行き交う人とコミュニケーションを取る場面では、実際に一般の人たちと話したり自撮りしたりしているのだそうで、ヒトラーに対する嫌悪感の薄れに驚かされる訳ですが、それもこれも 劇中の登場人物同様 誰も彼を本物だとは思っていないからこそで、ユダヤ人として迫害を受けた認知症の老女の怒りに象徴される様に、彼の独裁政治は 決して許されるものではありません。ただのコメディに終わらせず、ヒトラーのした事、ヒトラーという存在をきちんと再確認する映画に仕上がっています。ともすれば、国粋主義に傾きがちな現代社会への警鐘と言えるかと思います。

原作の役名を活かしつつ、ヒトラー以外は キャストのファーストネームを使っているのは 監督の遊び心でしょうか。なかなかの秀作ですが、愛犬家の皆さま 特にジャックラッセルと暮らしておいでの方にはお勧め致しかねます
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