先日私が言いたかったのは、姑の世話をしても亡くなった時に「有難う」と改まって言える夫は、私の狭い見聞からは稀、ということ。言えない夫に不満をためず、過ぎたことは忘れる方が自分のため。あなたも早く忘れなさい、と。
けど、すぐそばにその礼の言えなかった我が夫がいるので、言えなかった。残念!!
夫はもちろん、義弟妹からも何の挨拶もなかった。これはどうしたことかと、釈然としなかったけど、人の考え、行動を私はコントロールできないのだから、ほぼなす術がない。
こんな時どうしますか。私はあなたの親の世話をしたのでお礼言ってほしいと言いますか。そんな人もいるでしょうが、言えない人も多いと思います。
同世代の人と話していて、その納得できない部分を心の中に抱えていて、何かの時に聞かされることもある。そういう時は、大変だったねと、聞くことにしている。同情からではなく、それも少しはあるけど、その話しぶりにその人らしさが集約されていて、それぞれに個性的、汲めども尽きない人の面白さがあるからです。
若ければ、それをもとに何かまとまった文章でも書きたいところですが、もうそんなめんどうなことはしたくない。
このネット時代、どこかに思いの丈を吐き出す掲示板でもあるのかもしれないけど、読むのは毒気に当てられそうで近寄りたくない。
私にとっては済んだこと。完全なるボランティア。自分の数ある経験の一つ、どの経験も無駄になることはない。それをこれからの人生に生かすのが介護を経験した意味。
先日の人の姿を見て、その思いを強くした。嫌だった経験もいいように生かす。それしかないように思います。
ついでに思い出したけど、2002/3/23の夜、一時間くらい自分の舅姑の話を聞かされた時には、私も今より若かったので、「相手を変えるのは難しい。自分の考えを変える方がまだ簡単」とアドバイスしたけど、真意が伝わらなくて、同じ話を繰り返されたのには閉口した。
私もあなたの親である我が舅姑の愚痴を言えばよかったのでしょうか。そんなことを普通はしないですよね。それに私は一度も婚家の人の悪口を実家で言ったことがありません。自分のプライドもあるし、言えば百倍にして心配するのが親の常。言わないのが何よりの親孝行。
なんで日付を憶えているかと言えば、翌日は、京都日帰りで、三男の学部卒業式に行く予定でした。用意していたところへ話を聞くことになり、時間がなくて焦ったのでした。
三男は修士課程へ行くし、男の子なので「来なくていい」という対応でしたが、京都に他に用事もあるとか何のかんのと言って会場へ。
その頃はホームページをしていて、その中の日記コーナーのネタに、仮装の多い卒業式を見たかったのでした。時事ネタ、戦隊もの、女装する大男、大きな自作らしい椰子の木(意味不明???)を抱える学生さん、などなど。楽しませてもらいましたが、訓示をする学長さんはごく普通に、式も滞りなく終わり、さすがでありました。
式後待ち合わせた息子は「親が来るなんて」と、終止不機嫌、しかし強引に一緒に食事して別れる。この時は、卒業記念のあるパフォーマンスを時計台の前でして、友達に動画撮ってもらう予定だったけど、みんな寝坊して誰も来なかったと後で聞かされた。食事中もずっと携帯いじっていたのはそんなわけがあったのです。
休みも殆ど帰ったことのない親離れした息子と、それを追いかける子離れしていない母親。人のことは冷静に見られても、自分は変なことしている母親でした。そして今もおそらく。
この時には毎度毎度の話に姑がギブアップしたらしく、嫂の私に全部話して聞いてもらいなさいと言ったと、姑が後で話していました。
私はその任にあらず。私が信頼されていたのではなくて、姑も持て余していたのではないかと思います。
私が母の立場ならどうするかな。「嫌で別れるのなら相談に乗る。そこまで決心してないならよく考えなさい。誰と結婚しても似たようなもの」と言いつつ、やはりものすごく心配すると思う。
晩年まで、実母が「あんたが息子三人連れて帰ってきている夢をたまに見る」と言っていた。それは母の恐れか、隠された願望か分からないけど、親は心のずっと深い所まで親なのでしょう。
「帰るって夢の中で私の息子は何歳?」
「うーーーん、小学生くらいかのお」
で私は30台で、母は50歳くらいだそうです。夢の中で。息子たちはもうおっさん、立派な中年なのに。
過去の嫌なことに足を取られていたのでは、楽しい未来へたどり着けない。
仕事、子育てから解放され、まだまだ元気で動ける今が人生の最後のご褒美。うんと楽しみましょうと言いたいけど、まあ言わなくてもいいかな。
舅姑の介護をされていたのですね、大変だったと思います、
我が家の主人は自分の親の面倒は子供が看るものだと言って兄弟で手分けして看ていましたから、
私はほぼ何もしなくて良かったです、
私は時々姑が欲しいと言ったものを買いに行くぐらいでした、(男の人には何を買ったらいいか?判断が出来ないもの)ぐらいでした。
他のお宅はどうなんだろう?とふと思ってしまいました。
お宅様は素晴らしいご家族ですね。それが当然ですが、やはり稀ではないでしょうか。いいご主人様、ご兄弟に恵まれてよかったですね。これからはどこの家族でもそうなってほしいものですね。
私は、姑の死後は解放感だけで、振り返って不満に思うこともなかったのですが、私に介護のお礼言ってもいい義妹が、先日は突然やってきて、昨年亡くなった自分の姑の愚痴を聞かせるので、ちょっと腹立ちました。
いい年して(74歳)、いつまで親のいない実家で愚痴言うのかと呆れています。聞く人がいるので、話すのです。いつまでもそんなことでは、自分の主人との関係にもよくないと思います。
以後、義妹の話は聞かないと夫に宣言して、私はもう関わるつもりはありません。
人生の残り時間も短い、いつまで元気か分からない。だからこそ、心穏やかに過ごしたいです。
コメントありがとうございました。嬉しかったです。