9時前、宿を出て上帝釈に向かいます。
今までの私、帝釈峡と神龍湖を混同、帝釈峡はダム湖の部分の別名と思っていました。
そうではなくて、帝釈川に大正13年にダムを作って出来たのが神龍湖、帝釈峡はその部分も含めてうんと広いエリアと今回ようやくわかりました。
子供が小さいころ、その頃はまだ中国自動車道しかなくて、岡山へ旅行した帰りに寄り、遊覧船に乗りましたが、名前の付いた断崖絶壁を見るばかりで、子供は退屈。
数年前、友達と紅葉を見に行きましたが、11月末ですでに落葉。いい出会いに恵まれず、今回もそう期待はしていませんでしたが、宿も帝釈峡もいい方に期待が外れていい旅行になりました。
上帝釈峡には歩いては行けません。車で上流に回り込みます。
入口には立派な駐車場と昭和感満載の食堂兼土産物屋さんが。写真撮り忘れましたが、古くからの景勝地だったことが偲ばれます。
同じ県内で、今まで御縁がなかったのが残念です。
渓流沿いに歩きます。
入口にいきなりキツネノカミソリが。この花は渓谷の入り口によく見られます。彼岸花の仲間。夏の終わりを告げる花ですが、暑さにちょっと傷んでいます。
続いてイカリソウシュウカイドウが。
涼しげ。
ベゴニアの仲間。
夫はこの日は背中の調子がよく、先へ歩いて行ってしまいました。
大丈夫、やがて追いつく私。
せり科。
ゲンノショウコの仲間?
渓谷は緩やか。道は平坦。木陰は涼しく、聞こえるのはせせらぎの音だけ。
シラヤマギク?
秋の準備。
再びシュウカイドウ。
歩きやすい道。
サルオガセ。地衣類。湿気の多いところに見られる。木の枝に着生。空気中の水分を取り込む。
木に髭が生えたような眺め。
参考画像
2019年8月
沖縄ちゅらうみ水族館隣接の植物園で。
2014年6月
南フランス、ゴープ湖手前で
6/15 午後からピレネー山中のゴーブ湖とスペイン橋へ行く - ブログ (goo.ne.jp)
さらに下流に向かいます。
人少なし。
ミズ(ウワバミソウ)の群落。
先日の「ポツンと一軒家」で、調理して取材スタッフに振る舞っていたけど、国定公園なので採集は遠慮します。それに軸の皮とって手間がかかりそう。
名前不明。葉が、牛や羊の爪みたいに先で二裂。
オニアザミ?
有名な雄橋まで来ました。
石灰岩が川の流れに削られて出来たそうです。
この付近は瀬戸内側と違って、山は石灰岩でできているそうです。ばあちゃん、この年まで知りませんでした。
瀬戸内沿岸は花崗岩でもろい。それで度々、土砂災害。
先を行く夫と較べてその大きさが雄大。
くぐります。
振り向いたところ。
昔はこの上を道が通って橋として利用していたそうです。
キンミズヒキ。
サルオガセたくさん。向こう岸にもたくさん見える。
八月のマタタビはやや色づいている。
帰り道。上流へ戻りますがほぼ平坦。
途中に小規模な鍾乳洞があります。
中は11度、涼しいというのが触れ込み。入場料300円。
老人の管理人がやってきて、開けてくれました。
左の木戸から入ります。
中は狭い。とても涼しい。
行き止まりの先にまだ小さな穴が開いていて、涼しい風が吹き込んできます。
広島県に鍾乳洞があるなんて知らなかった。まだまだ知らないこといっぱい。
戻ってきました。
食堂裏手の水田。
手前の空き地は、冷たい山の水を少し温めてから水田に入れるための部分と思われます。
水田地帯によくみられる植物が生えています。
白い花のオモダカ。小さな葉はスベリヒユのようです。
街中でも湿った所にスベリヒユはありますが、オモダカは今年初めて見ます。
稲にとっては厄介な雑草ですが、葉の形が面白いのがオモダカ。家紋にも使われるので昔から身近な植物だったことでしょう。
近くに古刹、永明寺があり、帝釈川はその本尊、帝釈天から来ているようです。今回は行きませんでした。もう行くこともないかも。
帰るに早いので三次ワイナリーに行き、お土産各種を買います。
昼ご飯食べて、美術館も行く予定でしたが、駐車場がないので行きそびれ、そのまま帰宅。
近くの旅行でしたが、まだまだ知らないことたくさん。
落ち着いた宿と涼しい渓谷に癒された夏旅でした。
「道の駅遊YOUサロン東城」で、柿みたいな色のトマト。新鮮でおいしかった。
夫は辛い物好き。10本で150円。吊るして少しずつ消費。
初日8/21にまず行ったのは庄原市七塚原の、県の酪農試験場。
ポプラ並木。
ワルナスビの実。
棘があるのでこの名前ですが、実は愛嬌があります。
絵になりそうな眺め。
1985年ごろ、阿妻山山麓の貸しコテージへ行く途中、立ち寄った記憶があります。
長男、次男は虫取り網で昆虫採集。三男は3歳くらい。半ズボンに布のサンダル履き。手を繋いでこの付近で写真撮った。懐かしいなあ~
今日は暑いので牛も牛舎にいるようです。あのずっと向こうまで行きたかったけど、夫がギブアップ、引き返します。
何か絵に描きたい景色。北海道みたいな眺めでした。