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フリマ日和

2013-03-16 | 日記

いいお天気です。近所の広場では、毎月恒例のフリマが。

骨董市ではないので高価なものはありません。とはいえ、明治時代の藍染の布団側が18,000円くらい。私も以前持ってたけど、(曽祖母が織ったと聞いている。もしかしたら糸紡ぎ、染めもしたのかも)手芸に切り刻んで親戚に配った。惜しいことしたけど、その時は値打ちがわからなかったのだから、今さら後悔しない。

本日の掘り出し物はこれ。値段聞いたら、この上に乗っていたガラスケース入り日本人形のことかと思ったそうで、この着物はただの梱包材の扱い。

戦前のものと思われます。一部が地紋起こしになっていて、あとはプリントかな?バラの中は手描きかも。油絵風タッチが当時は斬新だったんでしょ。今になればレトロモダンの趣。

欲しいのは裏地。紅絹裏がなぜか新品同様、全然汚れていません。取り敢えず解いて表地だけ洗って、紅絹裏は取っておく。何にするかって・・・それは未定です。

業者さんに「紅絹裏はもう殆ど作ってないし、新しいのはあってもとても高いのでこんなに安くて申し訳ない」と言うと、「いいんです。喜んでもらったら」とのこと。それで100円置いて連れて帰った。

と、こんな出会いを重ねて、二階の押入れは古い着物でいっぱい。スーツケース二つにもストック。あーーん、ぼろをため込んで、どうするんだよう~~


 松山の四国一長いフリーマーケット、もう廃止?残念。←11月にあるみたい。

以前ホームページでお付き合いのあった方、信州小諸で素敵なお庭を作っておられたけど、とうとうカフェを始められたらしい。

http://danto.grupo.jp/

庭は典型的なイングリッシュガーデン、季節にはバラが咲き乱れます。遠いけど、一度行ってみたいなあ~ 遠くに浅間山を見ながら自然に抱かれて癒されてみたい。

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「震災日録 記憶を記録する」 森まゆみ

2013-03-16 | 読書

久しぶりに・・・五年ぶり以上・・・にグラタン製作。牡蠣、エビ、シメジ、ジャガイモ、タマネギ、マカロニ、グリーンアスパラなどを入れる。

牡蠣はよその土地では高級食材の扱いらしいけど、我が家付近では市内でも有数の安売りスーパー激戦区、250gだったかの牡蠣の一袋が100円くらいの時があったのでまとめ買いして冷凍、最後の一つでした。牡蠣のシーズンもそろそろ終わり。

グラタン皿もないので、ケーキ型で代用。中高年の台所は何でもあるもので。


きょうは織りの教室へ。本日もお弁当持参。高野豆腐と卵の炊き合わせ、鰆の煮つけ、切昆布と人参、菜花のおしたし。自分で自分のお弁当作るのは楽しい。好きな物入れられるから。これから時々公開します。


えー、やっと本題。著者は「谷根千」というコミュニティ雑誌を作り、地域の文化を掘り起こし、記録、発信してきた人。また鴎外、一葉、漱石などの評伝も書いている。

震災後、本を持って現地に届け、その後何度もボランティアとして、また人の話を聞きに現地を訪れ、文化財の保護にも心を砕く。その中で出会った人の言葉や、事柄をリアルタイムに記録し、自身のホームページで発信したもの一年分をまとめたもの。

だから大所高所から被災地を見て体系だった論陣を張るというものではなく、とれ立て、知るため、考えるための生の素材が日付ごとにメモされている体裁。だからこそ、大変に臨場感があり、面白く読めた。

初期の茫然自失の状態から何とか生き延びて、徐々に救援の手が差し伸べられ、支援活動にもいろいろな矛盾が現れ、支援される側にも人間臭い話があり、災害社会学という学問は聞いたことないけれど、人の社会を考える上では大いに参考になった。非常時にこそ、あらゆるものは本質がよく顕れるのではないだろうか。

個別に印象に残ったこと、いくつか。

津波前、女川から金華山までの海底が見えたそうな。その写真を著者は見ている。

自衛隊が避難地区に放置された牛の死体を重機で片付けたとか。こんなことはニュースにはならなかった。

大川小学校の子供達だけ、あんなに犠牲が出て、その話も一月くらいたってやっと世間に広く知られるようになった。堤防よりも低く、校舎が立ち、すぐそばに丘があるのにそこに逃げなかったことが私にも不思議。

文化財や文化財級の建築物も補修が難しいので、補償金の出るうちに取り壊しているという現実。

いろいろな支援の実態。中には売名行為、補助金欲しさのいかがわしい団体(偽医者騒ぎもありましたね)。支援を受ける方も、貰えるものなら何でも貰う、補償金貰ってパチンコに行く、なと゜など人間のしたたかさ、厚かましさ。

これってほとんど、戦争とそれに伴う混乱と同じと思った。広島の原爆後の放射能は一年後には1000分の一、福島原発では100分の一にしかなってないそうで。というか、いまだ核分裂が続いているのだから、放射能は出続けているはず。

人は自分の見たいものしか見ないから、大丈夫と高をくくっているのかもしれないが、逃げたい人は西日本に逃げてもいいと思う。

簡単に読める本ながら(今頃こんなんばっかりや)深く考えさせられた。この本でも首相官邸が海水注入を躊躇したとか遅らせたとか書いてるけど、当時のマスコミはそう報道していたから仕方ないかもしれない。詳しくは首相官邸の100時間にあるようにABEのねつ造という印象を私は持っています。

 

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「人はなぜ太るのか」 岡田正彦

2013-03-14 | 読書

2006年の刊行当時、某国立大学医学部教授で予防医療学、長寿科学の専門家。簡単に読めてわかりやすかった。

この本を読むと、太るメカニズムって必ずしもすべて分かっているわけではなく、原因と結果を逆にしたような俗説も世間には流布されていることを知った。著者はわからないことはわからないとはっきり述べ、その科学者としての誠実な態度に好感を持った。

アマゾンのレビューも医師からの高評価が多く、「肥満」については医学部で体系的に習ったこともなく、ここに書いていることさえ知らない医師もいるのではとのことだった。なるほど。

難しいことをわかりやすく、分かりやすいことを深く書く。啓蒙書の神髄ですね。

この本では肥満者への差別がよくないことも触れていて、まさにわが意を得たりの心境です。本人が自堕落で太るのは自己責任だけど、同じような生活習慣、食生活でも太る、太らないがあるのは、親から受け継いだ体質があると思うんです。それを人からあれこれ言われたくないということ。まあ、言われる前に自分から予防線張って言われないよう警戒してますけど。

肥満外来に訪れた患者さんをまず医師が責めるなんて、意を決して受診した人が浮かばれない。ほかの病気なら、「なぜなったんだあ!!」と言われることはないのに、差別じゃーーー。

巻末には痩せる方法の、BMI別のフローチャートあり。それをもとにダイエットに取り組むにしても、結局は適度な運動とバランスの良い食事を腹八分目に、という地道な努力が一番いいようで。

ダイエットにもまた王道はないということなんでしょうね。

二年前の二月、夫がテレビ番組に出演することになり、ロケに。私も出演したけど、このときはそんな流れになるとは露思わず、気楽について歩いていたわけですが。。。。向こうにたわわに実っているのがスギ花粉。

アナウンサー、カメラマン、音声係、ディレクターの四人。いずれも息子と同年代のとても若い男性ばかり。というか、自分が歳とってるだけですけど。

花粉症の方には大変な季節です。なにとぞお大事に。日本全国、放置された杉林の面積って膨大なものになるはず。人間の都合で自然をつくりかえた結果の、手痛いしっぺ返しのように思います。スギの寿命の後、森林がその土地本来の極相林に戻るまでにはまだ何世代もかかるのでしょうか。


おやまあ、ダイエットとは何の関係もない話に。失礼しました。

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花の饗宴

2013-03-13 | 日記

先日、袋町公園の近くを歩いていたら店先に豪華な花がずらりと。

花屋ではなく、新規開店した雑貨屋さんへのお祝いの花でした。

どのアレンジも高そうな花を惜しげもなく使って、豪華絢爛。断ってから写させてもらいました。

アネモネとチューリップ

蘭各種

春らしい色

おしゃれ

豪華

黄色もきれい

シックな組み合わせ。杉浦茂の漫画に出てくる、たくさんの目のある怪人みたいな花、面白い~

濃い紫のカラーは初見。色を付けたのかも、それとも新しい品種。

清楚

すっきりと


 

いゃあ豪華でした。場所は袋町公園西隣。もう撤去しているかも。

お店の名前は・・・知らないけど、すっきりと都会的な服に小物、インテリア雑貨などなど。

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二月ぶりの絵付け教室

2013-03-13 | 日記

朝から雨、、、きょうは二月ぶりの絵付け教室。自転車+バスで約50分、車だと15分くらい。車で行ってしまった。。。。。

先月は急な用事で豊田まで。二か月ぶり。先生のアトリエは、学生時代は油絵を、今は絵付けとメタルを教えておられるセンスで飾られて、小物の一つ一つにも先生の趣味が生かされた心地よい空間。生活を感じるものがないので、心が伸び伸びと幸せ。

友達と話して、お弁当べて、コーヒーとお菓子もいただいて、月に一度の楽しみ。

一月に作ったのはこれ。透かし彫りのやや深さのあるplate、長径は20センチくらい。キャンディとか入れたら楽しそうです。

ついでにテーブルの上にあるものを写す。だいぶ前に作った平たいお皿。これも立てかけて飾りにしたりして、今は台所のテーブルの上の鍋敷きに。厚みがないので邪魔になりません。


来月から第二火曜日に変更に。晴れてる限りバスで行く予定。車も便利だけど、女一人の移動に、でかい車を街中で転がすのも考えたら無駄なこと。

来年はたぶん買い替えることになると思うし、たぶんその車を11年間乗ったらあとは私は運転しないかも。何がいいですかねぇ。車好きの三男に聞いてみよう。今の車は、馬力がないのに無理して重い車体を乗せているので燃費が悪いそうです。確かに。

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冬のおかずいろいろ

2013-03-12 | 日記

ブログのネタに困ったら食事の写真。本読まない日や着物着ない日はあっても、ご飯食べない日はじぇったーーーーいにないはずですもん。

とは言え、手の込んだ豪華な料理は苦手。この歳になると親の食べさせてくれたものがしみじみと懐かしい。夫はどんなもの食べてたか知らないけど、強引に自分の好きなもの食べさせてます。ごめん。

これを参考に

とりあえず小麦粉と水をこねて・・・

寝かさずにすぐに細く切って、直接汁に入れて茹で、最後にみそ味に。さぬきの打ち込み汁。

こんな感じで。うどんと違って打ち粉も一緒に煮る。とろみがあって冬の味。

質素な生活でしたね。我が家も昨夜はコメがほとんどなくなっていたので、打ち込み汁を作りました。

香川県は温暖で雨が少ないので、麦が゜よく採れます。それを生かしたのがうどん。


本日の昼ごはん。夫の分はすぐ食べられるようにして私は外出。本日の献立、かす汁、葉牛蒡の煮物、白菜の即席漬け。(三日ほど外で干したものに塩、切こぶ、トウガラシを入れて重石をする)

でも質素なおかずのあとにはまたこってりしたもの食べたくなる。あと13日したら結婚40回忌、なんか食べに行こうかな。

それにしても、しみじみと月日が経つのは早いもの。あのころは自分がこの歳になるなんて思ってもなかった。と、これまた年寄りの繰り言を。

今BS3で安全地帯やってる。歌はいいけど、髪が・・・昔あった「二人こまわり」を思い出した。でも芸能人に常識を求めてはいけません。2010年のコンサートで目の前を通ったので背中にタッチしたミーハーな私。これからもいい歌をたくさん歌ってください。

 

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「わかれの船」 宮本輝編

2013-03-11 | 読書

7、8年前の冬、尾道で。蛸を干してます


宮本輝編集、親本は1998年に光文社から出された短編のアンソロジー。文庫は2001年。作品は1990年前後のが多く、もう四半世紀が経つ。

収録されているのは流行作家から純文学、新鋭から大御所、海外からはチェーホフまで。ご自分のも入れてます。それぞれたくさんの作品を持つのに、あえてここに入れた作品には編者の好みが色濃く出ていると思う。

しいたげられた人、貧しく日の当たらない場所にいる人、清く正しい生き方の対極にある人、どうしようもなく不幸な人・・・宮本氏はどうもそういう人物を小説にしたのが好みらしい。

短編なので、話のつじつまを合わせたようなのもあり、どの作品もやや不満が残った。元々受けつけない作家もいて、全部は読んでない。

中上健次の同人誌時代の作品もある。(後に個人作品集に所収)文章はぎこちなく、設定も無理なところがあるけれど、作品に勢いというかパワーがある。この傾向は洗練されては行くけれど、晩年まで変わることはなかったと思う。

いま読み返すと、戦争体験の残影がまだ作品に残っているのにも驚いた。考えてみればこのころはまだ戦争に行った年寄りがたくさん生きていた。歴史のつながりの中で人はものを考え、まだまた時間に奥行きがあった。

3月11日は奇しくも二年前に大震災のあった日。殆どの言説はそのことに費やされ、それより以前へはもう考えが遡っていけないような、奇妙な空間が現れた。これっていいことだろうか。追悼するにはやぶさかでないけれど、どさくさに紛れて強い国を作るという指導者。頑張ろう日本の掛け声で、すべてがなぎ倒されるような言語不毛、思考停止の空間。嫌ですねぇ~

せめていろんな時代の小説を読んで想像力の枯渇から身を守りたいと、そんなこと考えた。

この中では向田邦子の「鮒」がよくまとまっていたけど、まとめすぎ。水上勉「猿籠の牡丹」は悲惨すぎて救いがない。貧乏+戦争→自殺。救いがないけど、時代を刻印していると思った。

今振り返るとこの時代でさえ、いい時代だったなと思う。今の小説はほとんど読まないけど、ようわからん。

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一週間ぶりのアップルパイ

2013-03-10 | 日記

先週の材料の残りで再び焼く。きょうは皮に卵の黄身一個分入れていい色に仕上がった。口触りも滑らか。

午後から夫が友人宅へ行くので、半分を手土産に。四分の一はお姑様に。

アツアツのアップルパイを食べていると、子供たちに作ってやった遠い日を思い出す。などと感傷に浸っている場合ではなくて、油脂と砂糖たっぷり。リンゴを煮る砂糖は100g、皮にはバターとラードが合せて200gも。おいしいものって、なんでこうカロリーが高いのでしょうか。

 

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梅が満開の岩国

2013-03-09 | 日記

なんか急に暑くなりました。本日は岩国まで梅見に。隣の県ですが、広島バスセンターから高速バス利用で55分くらいで着きます。

往復乗車券を自販機で買ったら二枚出てきてびっくり。一枚は窓口に返したけど、バスに乗るとき係員の方が「取り忘れた方いませんかあ」と私にも声かけてきた。「いえ、違います。私が買った時二枚出てきたんです」と説明。

でもどうしたんでしょうね。

一番ホームからは広島市民球場跡地がよく見える。今は来月始まる菓子博の準備でパビリオンの建設中。球場のある頃は目隠しがあって全然見えなくなっていたけど。

着きました。錦帯橋はお金がいるので、上流の普通の橋を渡ります。鵜飼用の小舟?が見えます。

きょうは20度くらいあったのでは?初夏みたいな空に梅が暑そう、、、

子供の頃、我が家にはこのタイプの梅がありました。枝を折って砂山に挿して、満山白梅の遊び。隣の節ちゃんと。

節ちゃんは私より早く、お見合いで地元の人のところへお嫁に行ったけど、もうおばあちゃんになってることでしょう。

向こうはロープウェイの山頂駅。

満開。

日差しがきつくて梅も暑いかも。

立派な枝垂れ。立派なカメラを持った年配男性が、すぐに場所を譲ってくれた。人の親切が嬉しかった。

ほしで茶屋で茶屋御膳を食べる。おかずがいろいろでびっくりしたけど、頑張って食べた。こういうことは頑張る。小さな店で、公園の中にあっていい感じのお店だった。0827-41-0057

 

紅葉谷の奥の谷あいには様々な花が。こちら中国原産、ヒイラギナンテン。

アセビ。初めて見たのは中三の春休み、奈良公園で。

渡り廊下。使うときは板を置くのかしら?白山比(しらやまひめ)神社付近で。右、能楽堂。左、社務所。

観光ルートを外れるとこんな静かな路地が続きます。道も昔ながらの土です。静かな城下町の面影が残っています。

いいお天気でした。山は黄砂でかすんでいます。

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「たまらん坂」 黒井千次

2013-03-09 | 読書

たまらん坂は東京都下国立市に実際にある坂。RCサクセションの「多摩蘭坂」という歌で有名になり、ボーカルの忌野清四郎がなくなった四年前には、ファンが坂の下にたくさんの花を供えたという。

http://blog.goo.ne.jp/asaichibei/e/fbb666062dff291b473ff27d24355bd0

こちらは歩いた方のブログ。簡潔明瞭にまとめてあり、遠い土地だけど歩いてみたくなりました。


武蔵野短編集と副題があり、「たまらん坂」、「おたかの道」、「せんげん山」、「そうろう泉園」、「のびどめ用水」、「けやき通り」、「たかはた不動」の短編から構成される。

作者黒井千次は人生のほとんどの時期を武蔵野の面影の残る、国立付近で生活してきたとのこと。疏水、小さな山、坂、庭園、ケヤキ並木、不動尊・・・それぞれの地名が定年間近な小説の主人公に、遠い記憶を呼び覚まし、ふと出歩いた先で、とらえどころのない人と出会い、何十年ぶりかで出向いた先で会いたい人にはするりと逃げられてしまう。

確かなはずの自然だって、長年の間には変わってしまうし、人も同じ場所にはいられない。もう少し違ったやり方をしていればあんな別れはしなくて済んだかもしれない。主人公の心に去来するのは、人生の半分を過ぎてようやくわかる人と人の結びつきのはかなさ。

波乱万丈の筋があるわけではない地味な小説。人はこれを純文学と呼ぶらしいが、人の心の深いところへ降りて行って、声高にはならないつぶやきのようなものを救い上げてくる、そんな小説の数々。久しぶりに普段は感じていないような人の縁の不思議さを思った。

木があって、水の音が聞こえて、駅前には小さな商店街があるような知らない街をフラフラと歩いてみたいなあと、ふと思った。

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ヒジキ・・・春の海の恵み

2013-03-08 | 日記

ヒジキを貰った。売っている乾燥ヒジキではなく、瀬戸内海に浮かぶ周防大島(瀬戸内海で一番大きな島)に別荘のある友人が、家の目の前で採ったものだとか。

ヒジキは30センチくらいの軸に房状に葉がついている。その軸を五センチくらいに切って、葉と一緒に厚揚げ、人参を入れて軽く煮てみた。

 

浅い海にあって光合成もするので、茹でると鮮やかな緑色になる。きょうは少し煮すぎて味も色も落ちたけど、明日以降また頑張ろう。

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「日本伝統工芸展」その他に行く

2013-03-07 | 日記

暖かいですねぇ。今日はまずこちらへ。

毎年見に行きますが、今年も大変見応えがありました。伝統的技に新しい感覚を取り入れ、日本の工芸ここにありという意気込みを感じさせる作品の数々、けっこうでした。

ススキと女郎花の型染めの着物、橡などの木に拭き漆を施した大ぶりの鉢の数々、土を火で焼くという言葉には納まりきらない、様々な陶芸作品の質感、うーーーん、感動しまくり。

これは高校生のころから見ているかな。市立美術館が栗林公園の中にあったころ、お正月明けに毎年行きました。当時も一人で、今日も一人で。自分のペースで見たいので、美術館はたいてい一人です。

歩いて広島城まで。天守閣に久しぶりに登ります。藍問屋を営んでいたお宅に生まれた人のコレクション。本当に継ぎはぎだらけの着物や布団側。小さな布きれも大切にした昔の人の暮らしぶりがしのばれます。

ついでにこちらも。名古屋の有松から月に一度先生が来て教えてくださるそうです。

絞りいろいろ


急に暖かくなって、脱いだ服を持ち歩く。びっくり。

城から高層マンションを見る

城から高層ホテルを見る

城から高層市営アパートを見る


 

今年の冬もそろそろ終わり。あと二週間でお彼岸。暖かいのはありがたいけど、今からこんなに暖かいのでは来月はどうなることやら。

皆様、季節の変わり目、お風邪など召されませんように。

 

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児島・旧野崎邸

2013-03-06 | 旅行

一週間以上たってしまったけど、屋敷と庭の写真を整理しました。

表書院は客をもてなす座敷

着物と押絵の雛の掛け軸

角部屋で解放感があります

苔むした庭

これで180度くらいのパノラマ。右は茶室。

提灯各種。それぞれ違う用途だったと思われます。

塩業資料館に残る提灯。

裏は台所。道具各種。この反対側にはオールドノリタケの洋食器も保存されています。

蔵もたくさん。手前から二番目が塩業資料館。

雛人形のほか、アンティークドールも各種あります。

行ったのは久しぶりです。いつもひな祭りの季節なので、今度は別の時期に行きたいものです。


 

勝手にリンクしますが、福島原発の状況は収束への道筋すら見えないようです。

http://blog.goo.ne.jp/komorebi_rebi1998/e/efc084aa6383fc6e23632ebc3342cad9

小出先生の講演会、いつあったのでしょうか。機会があれば聞きに行きたいものです。 

ラジオ出演はこれ。何はともあれ、ただちに原発を全面的にやめるようにすべき。どんなに高額でもお金であがなえるものはそれで済むけど、人の健康と生命まで犠牲にして、まだ原発を続ける意味はない。私はそう思っています。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2013/03/02/radioforum-2013mar2/#more-5623

 

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水ぬるむ広島の春近し

2013-03-05 | 日記

きょうは所用で外出、いいお天気で暖かく、気持ちよく街を歩きました。

空鞘橋から本川(旧太田川)上流を見る。

中央公園一角の渝華園へ行きます。中国式庭園です。

屋根の反りがおしゃれ。ラーメン食べたくなった。

池と東屋

中国式庭園には紅梅がよく似合う

満開

モクレンも春を待つ。

広島逓信病院のサクラ。つぼみがもう膨らんでいる。


 

きょうしたこと。

銀行で記帳。書類の提出。腕時計電池の交換。三越フランス展でスカーフ二枚、チーズなどを買う。

お姑さんとも少し話す。冬の間締めきった台所は湿気と匂いが籠っていて開け放したくなったけど、人の住まいなので放置。もうすぐ90歳、一人で暮らしているのさえ驚異的なこと。いろいろ話して、知らないことも知った。

身内の心配、これが歳とると最大のテーマ。この私だって。子供は結婚しても心配、しなくても心配。親の心配の種は尽きることはありません。そのことではしっかり合意した嫁姑でした。

 

 

 

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「紅梅」 津村節子

2013-03-04 | 読書

世に闘病気はたくさんあるけれど、夫婦のどちらもが作家の場合、文章で人の心を表す職業であるだけに、お互いの気持ちがわかりすぎて辛いことがあるのでは。この作品を読んだ感想である。

作家の夫が舌癌になり、その過程ですい臓がんがわかり、手術、抗がん剤治療などをするけれど、1年7か月後に亡くなる。言ってみればそれだけの話だけど、その時々で夫の心に寄り添い、また本人の意思を尊重しつつ尊厳を持って死に向かわせるその書き方が、とても冷静で、却って作者の悲しみと病気の辛さが際立つ。

ああ、癌にだけはなりたくないなあというのが素直な感想。でも日本人の二人に一人は癌で死ぬ現状を思ったら、病への心構えはしていてもいいとは思った。何よりもうろたえないことかな。免疫力を高めて、最後まで前向きに生きることかな。

でも不安なのは、癌患者のだれもがこの作品の語り手、育子のような冷静で賢くて愛情深い身内に恵まれているとは限らないこと。この痛み、辛さに耐えられるだろうかということ。この世のすべての愛したもの、身内、友人、仕事、懐かしい景色などと別れる寂しさに耐えられるかなということ。

生まれて育ち、仕事をはじめ、人と出会って家庭を持ち、子供に恵まれ、という人生の前半が希望に満ちていたのに比べ、後半はこんな辛さ、寂しさが次々襲ってくるなんて、嫌だなあと思う。が、しかし、ものは思いよう、そういう場面で初めて、人生の深淵を見ることができるのかもしれない。先人の言っていてことが腑に落ちるのかもしれない。

人は必ず死ぬ。が、その死に方はいろいろ。そしてそれをそばで克明に記したものって案外少ないように思う。重い読後感があるが、読んで無駄にはならない良書。

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