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「遍路みち」 津村節子

2013-03-27 | 読書

84番屋島寺から山を下り、湾を左に見ながら向かいの五剣山にある85番八栗寺を目指す。遍路道を行くはずが道を間違えて大回り中。2008年12月23日。快晴、暖かし。帰りに倉敷付近を走行中、長男から「結婚する」といきなり言われ、激しく驚く。あれから4年と4か月。月日の流れるのは早いもの。


人生は楽しいことも多いけど、配偶者の死は最も悲しいことの一つだろう。夫で作家の吉村昭の死から三年、著者は夜の電柱に夫の姿を見、病室での最後の日々、もっと寄り添っていればよかったとずっと後悔している。

回顧展などの打ち合わせ、作品集の打ち合わせにも忙殺されるのは、編集者が作家である彼女を立てて相談をしてくるからである。それをきちんとこなすうちに疲れてしまい、熱海と思われる小さなホテルにしばらく逗留する。一人で街を歩き、夜は近くの居酒屋で魚を料理してもらって時間を過ごすが、東京の編集者からの電話に、再び元の生活に戻ろうとホテルを引き上げる。

人は充分に悲しんだ後はやっぱり普段の生活をこなすことで癒されていく。主人公の為にもよかったと思うし、自分の悲しみから目をそらさず、丁寧に書いた作家魂に感銘を受けた。どれも小品、無駄な言葉がなくて読みやすいです。

今朝の地元新聞の投稿欄に、昨年末、対向車線のトラックから鉄板が落ちて乗用車を直撃、二人亡くなったけど、その方の奥様が「こんなことは二度と起きて欲しくない」と投稿されていた。まだまだ傷がいえるには時間がかかるし、というか、一生悲しみを抱いて生活されると思うけど、今は充分悲しむ時期だと思う。新聞に投稿するのも何かの心の動きがあったことだろう。胸に迫った。

夫に先立立てる。多くの人が経験すること。それを悲しいという言葉を使わず、(少しはあったかもしれないが)難しい言葉も使わず、深い喪失感、後悔などを描いている。先日読んだ「紅梅」の続編。

昨夜は夫とお寿司を食べに行った。夫はお寿司が大好き、私は外でお寿司食べると高い確率でお腹壊す。でも付き合った。40回忌(周年)なので昔話もいろいろ、先日の文集の話も出た。

私の知らない話もいろいろ。40年も一緒にいてもきっかけがないとそんな昔のことなんて思い出さない。先輩のN原さんは就職決まったからと他の子と二人、お寿司おごってくれたとか。いい人だったんだあ。気が付かなかった。

O川さんはブルコメの三原綱木に似たいい男だったけど、学美(広島市学生美術連盟)の方ばかりしていたと聞いた。そうだったんだあ。女子大方面に多大の人気があった。友達が、派手な女の子連れて歩いていたと話していた。今、某女子大の美術部に在籍していた人と知り合いになってるけど、学生時代、学美の会合、行事がどんなに楽しかったかを夢のように話される。

そうでしたっけ????

私達はダサい服装、ダサい髪型、男子学生にもため口で、合同美術展の打ち上げ立食パーティなんてものすごく浮いてた。女子力は最低。んでも肩肘張って、議論吹きかけたりして(これは私だけかも)、最悪。心ある女子は初めからそんなところへは近寄らないものです。

いゃあ、また昔話してしまった。。。。。

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忙しい・・・

2013-03-27 | 日記

24日、孫を預かる。元気いっぱい。ひな祭りの日に息子のマンションへ行ってから三週間ぶり。会いたいなあと思っていたら、気持ちが通じたのが「預かってほしい」と電話が。うわおう、嬉しい。

お天気良かったので公園でボール遊びする。それから大きいお姉ちゃんたちが砂で池を作って水遊びしていたので一緒に遊ぶ。子供は子供と遊ぶのが一番。うらうらと春の日、子供たちが遊ぶのを見ているだけで、和む。人生後半の思いがけない平穏な一日。そのあと一緒に買い物に行ってまた歩いて帰った。歌いながら元気に歩く。二歳と10か月。息子はその年には県名などの漢字読む、でもオシメが取れてなかった。子供もそれぞれ。孫だから気は楽。

25日は小旅行。モンベルのブラウス一枚購入。

26日はお値段手頃な小さなバッグを買う。三越には私の好きなPICARDが入っていた。でもこれというのがなくて買わなかった。

夜は食事に出かける。結婚して40年。今あるのは義父母、夫のおかげ。忘れないようにしなければ。息子たちの結婚40周年なんて私はとても生きていないはず。

と考えてみれば、最近、ああその時にはもうこの世にいないだろうなあと思うことが増えた。仕方ないですね。人生は順繰りだから。キャッシュカード類などは元気にうちに退会して整理、預貯金もなるだけまとめる。品物各種、どうでもいいものは捨てる。

友達が宮島で期間限定の店、袋物、洋服、古布の着物を着たぬいぐるみなどを売っている。行きたいのだけど、私は宮島が苦手。今回はどうしても足が向かない。世界遺産なのに、日本三景なのに、、、、船に乗り換えるのが面倒、立派過ぎて感動を強制されるのが嫌などが理由かな。家族で、友達と、何度も行って飽きてしまったし。

もっとも大聖院から向こう、海岸沿いにどこまでも歩くと広島大学の生物学の研究所があり、日露戦争に備えた砲台や兵舎の跡がある。あの辺りは好きかも。原生林の珍しい植物の数々。

来月、人を案内して宮島へ行く羽目に。行きたくなーーーい。人多すぎ。食事も高い。それで今から落ち込んでいる。

昔ネットでお付き合いのあった京都の方、二条城や金閣寺が嫌いで、何十年と行ってないとおっしゃっていた。それと同じかも。宮島は拝殿に入らなければ料金かからないので、それよりはまあましかも。多宝塔付近から見下ろす鳥居もまあまあいいかな。と少しは気を取り直して案内、頑張ろう。

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