5月の頭に買って、手を付けずに先週から読んで読み終えた
ずっと積読になるところ
読み終えて・・・日本の歴史てほんとにうわっつらだけ教えてるんだなというのがよくわかる
戦国大名 大友宗麟の家来の一万田右馬助が筑後の高橋組の大庄屋になり、そこから布教をし
そしてキリスト教を守るために命をささげた・・
戦国時代、九州に戦国大名が闊歩していた時代から豊臣秀吉の伴天連追放令による弾圧
300年間 明治4年の禁教令が開放されるまでの
ものがたり
江戸時代を通じてひっそりと潜教してきた今村村信徒の慟哭の歴史・・・
残酷な磔や拷問とかもあるが、モノトーンで表現してるような感じで感情をおさえた表現で
ある、読んだ後のこるのは隠れキリシタンの話というより、その信教を守った生き方、毎日の
百姓としての生活など考えるものがあった・・
それと歴史というものに対しての現在の教育や注目点もどうなんだろうか
あくまでも権力者の歴史であり、権力者の戦いの歴史の表現としての歴史が一般的である
時代小説も百姓ものはあまりなく市井ものが庶民を描くだけかもしれない
歴史教育でかけてるのはその戦国時代に農民はどんな生活をしてどんな悲惨な扱いをされたか・・
また古墳時代では王の死とともに生贄として殉死を強制された人々
疫病の流行で地獄のような生活になりどれほどの人がなくなったか・・
飢饉と教えられたが具体的にどのような農民の姿だったかて教えてもらえない教育
あくまでも権力機構からの歴史の見方といえるのではないか・・これを逆転して支配される側からの
歴史の見方をすれば歴史上の人物の評価も180度かわるのではないか・・・