またまた伊集院静の随筆 大人の流儀 別れる力を読む。
知らなかったが伊集院静さんは立川談志家元とも交流があったようだ・・
数年前まで1月から2月にかけて、よく立川談志の独演会にでかけた、それが初春の楽しみだった。
私は自分から何かを観にいく、聴きに行くことは年に一二度しかない。
その一つが談志師匠だった。
聴きに行くというよりも会いに行くという方が正確だろう。魅力的な人だった チャーミングであった。
何よりも艶気があり、二十年近く前だろうか、酒場でいい女にでくわし、すこし話をし、今いい男はだれか?という話題になると
そりゃ談志よ、女たちはさらりといった。
いい女はつるまない。
談志は己を少し崩して生きた、若い時代に自己否定を一度考えたものは崩しをあえてする、最初のうちはただのバカにしか映らないが
歯を食いしばりてこれを続け
・・・・
古稀の人物だった
それができたのは、世の不条理を見抜いたからだ、正義くそくらえである、正しい。
・・・
談志が死んだときにマスコミに出た日 スポーツ新聞の隅に
「談志一門、弟子が酒場に集まり一門継続を確認・・・」 きみたちやくざの組織ではないのだから・・・